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2016.06.15

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses スキャボロ・フェア 2016

2016年5月 スキャボロ・フェア一番花

イメージ
バラのカタログを開くと「四季咲き」と紹介されているものでも、実際に栽培してみると年に3〜4回返り咲く品種があったり、春と秋の2回しか咲かないバラがあったりさまざまである。個人的には年に二回しか咲かないような半つる系のバラは嫌いではなくむしろ好きな方なのだが、人によっては「全然繰り返し咲かないじゃんか!話が違う!」と絶望される方がいるだろう。同じ品種でもその繰り返し咲き性は地域・気候・日当たり・水やり・土壌などといった環境に左右されるため、これは何回咲きと正確に定義することは不可能だろうから、カタログやタグにある「四季咲き」の一言を鵜呑みにして「このバラはシーズン中咲きまくるハズだ(確信)」などと過剰な期待するのは非常に危険である。
ボクの感覚では、初夏の1番花、その一か月半後の2番花、最後に秋バラが楽しめれば御の字と考えているのだが、今回ご紹介させて頂く「スキャボロ・フェア」についてはボクが過去から現在に至るまで栽培してきた中で最も繰り返し咲く品種であり、ボクはこのバラのことを「絶倫品種」と呼んでいるほどのものなのだ。

撮影日時:2016年5月25日
撮影機材:Nikon D4
使用レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
現像処理:Adobe Lightroom

2016年5月 スキャボロ・フェアの花姿

イメージ「スキャボロ・フェアぁああ?そんなバラは知らんなぁ。こんな小さくて質素な花を咲かすバラなどアウトオブ眼中」などと一蹴するのは個人の自由であるが、ボクのこのバラに対する評価は凄く高かったりする。ここで大事なのは、初年度・次年度では単なる地味なバラという印象にしか過ぎなかったのだが、年を重ねるごとに「このバラ・・・、実は凄くね!?」と後からジワジワと良さが分かってくる品種なのだ。

それもそのハズ、バラカタログのトップページを華々しく飾るゴージャスバラは一目で「これ欲しい!」と思わせる華やかさがあるが、カタログの後半に小さく載ったスキャボロ・フェアの質素な写真を見て「このバラほっしー!」と思うのは多分1000人中1人くらいだろう。運よくこのバラを手に取った方も、庭に咲くその他ゴージャスバラに目を奪われて、スキャボロ・フェアについては地味なバラという印象しかもたないハズだ。しかし、1番花2番花を終えすっかり寂しくなった庭にしゃがみ込んで雑草むしりをしているとき、ふと視線を少し上げるとコイツが常に花を咲かせていることに気が付くだろう。

その花姿は3番花・4番花にもかかわらず美しい状態を保っており、ピンクの半八重から見える黄金のしべが美しい。ゴージャスバラは開花回数を重ねるごとに貧相になりがちだが、半八重咲きのこれは美しい状態を保っている。結局「この花って何番花でしたっけ?」と数えられないほど常に咲かせることに気が付くのだが、ボクはこれこそがスキャボロ・フェアの魅力だと思っているんだ。

2016年5月 雨に打たれたスキャボロ・フェア

イメージ 撮影日時:2016年5月27日
撮影機材:Nikon D4
使用レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
現像処理:Adobe Lightroom

2016年5月 スキャボロ・フェア一番花

イメージ 繰り返し咲くという事は、咲く・切り戻す・ちょっと伸びて咲く・切り戻す・ちょっと伸びて咲く・切り戻すを繰り返すという事だから株は大きくなりにくく、ボクのような小さい庭でも育てやすい。株が小さいので虚弱体質と誤解されやすいが、そうではない。絶倫咲きしてその都度切り戻されるから株が大きくならないのだ。

うどん粉に気を使う事があるかもしれないが、2016年は気候条件が良いのか今のところほぼメンテナンスフリーで過ごせている。

もちろん、「四季咲き」バラはこの限りではなくもっと素晴らしい「四季咲き」品種は他にたくさんあるだろう。あるんだろうけど、ボクの中ではこいつは最強クラスの四季咲き性を持ち合わせている品種だと思っているんだ。

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