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2015.06.04

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses イングリッシュ・ヘリテージ 2015

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今回ご紹介させて頂くのは30年前に作出されたイングリッシュローズの定番品種、「イングリッシュ・ヘリテージ」である。何かのマニアであれば何か特殊なものを扱っている方が偉いと思われがちであるが、あまりにも競争・淘汰が激しいバラ界においては「定番」となり得るようなバラなどごく一握りにしか過ぎず、そのような定番品種を取り扱う事によって失敗の少ないバラ栽培が出来ると言うのは紛れもない事実である。
イングリッシュローズの中において定番品種と言えば、ヘリテージ、グラハム・トーマス、エブリンなどが挙げられるがそのどれもが素晴らしいバラばかりである。

ヘリテージの形質は、繰り返し性のつるバラと言った方が良く、取り扱うには広めのスペースを準備したほうが良いだろう。我が家においては低めの柵に加えて高さ2.5mはあるアーチがあてがわられており、西側条件といえども枝を奔放に伸ばしながら花を散らし咲かせている。

 

イメージ ここで散らし咲かせていると書いたが、ヘリテージはイングリッシュローズきっての短寿命花であり、咲いた!と思ったらすぐに花弁を散らし落とす。数あるバラの中には花を散らすことなく乾燥してミイラになったり、雨に濡れて腐ってもまだ枝にしがみついている品種もあるが、ヘリテージはそれとは全く正反対であり、あまりにも潔く花を散らす品種なのだ。それを欠点と見る向きもあるが、ボクはしつこく枝にしがみ続けているのを見るのはあまり好きでは無く、むしろまだ咲いていてほしいと思えるタイミングで散ってしまった方が良いとも言える。

 

イメージ 樹勢は強く強健。とげが無い太い枝を元気良く伸ばすが、繰り返し咲性もあってシーズン中は花を楽しめるだろう。適切な農薬散布を怠らなければうどん粉や黒点に悩まされる事は少ないだろう。

 

イメージ花は貝殻を重ね合わせたような花で、中心に向かって渦を巻く。バラは八分咲きくらいが最も美しい状態だが、先述のとおりすぐに花が散るので、開き切る前・・・・、つまり花が最も美しい状態で散ってゆく。この美しさに加えてイングリッシュローズらしい素晴らしい香りを持ち合わせているのはここで詳細に説明するまでもないだろう。

 

イメージ 一点のけがれもない完璧な美しさ。誰がどう見ても、これは美しいバラだ。バラにハマり始まると、発売されたばかりの最新品種に目が眩んだり、ちょっと変わった品種を育てててみたくなるが、そこをグッとこらえて「定番品種」を買い求めてみる。そしてそれをしっかり育ててそのポテンシャルを引き出してみると、バラ栽培はもっと面白くなるだろう。

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