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2014.07.07

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses コンテ・ド・シャンパーニュ 2014

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今でこそ30数品種程度のバラで落ち着いているボクの庭だが、マックスで60品種以上もあったので全てのバラをここに紹介するのは難しかった。しかし遂にこのバラをご紹介できる事になった。それはDavid Austinが2001年に発表した半八重咲きのバラ、「コンテ・ド・シャンパーニュ」だ。

「コンテ・ド・シャンパーニュ」をご紹介する前に、我が家の「顔」となっている代表的なバラと言えば「コンスタンス・スプライ」と「ピエール・ド・ロンサール」に他ならない。この2つは大型化するつるバラにもかかわらず、各2株の合計4株を植えているので、初夏の一斉開花時は他を圧倒するような景観を作り上げてくれるのだ。この2つのつるバラが満開を迎えていた頃は、かなりの数の方々がこのバラの目の前に立ち止まっていたそうだがしかし、この2品種の間に挟まれるようにして「コンテ・ド・シャンパーニュ」がひっそりと花を咲かせている事に気が付いていた方は、あまりいないかもしれない。

元々、西側壁面については「コンスタンス・スプライ」と「ピエール・ド・ロンサール」を主体としたつるバラ仕立てにしたかったので、これらは専用の大型ベッドを与えられているようなものだ。それに対して「コンテ・ド・シャンパーニュ」は、買ったは良いものの植える場所が無かった事や、たまたまこれが黄色のバラだったから「西側に黄色を置くとお金がたまる」的な、極めて安直な発想で植えられたものである。そこに計算などまるで無かった。
そんななので「コンテ・ド・シャンパーニュ」に与えられたスペースは「コンスタンス・スプライ」と「ピエール・ド・ロンサール」の間に挟まれた犬小屋のように狭いスペースのみ。条件的には圧倒的に前者の方が良いため、大型化する2強に挟まれて肩身が狭そうにして「コンテ・ド・シャンパーニュ」は咲いていたのだ。元々半八重咲きである上、ゴージャスな「ピエール・ド・ロンサール」がすぐ隣にあるものだから、一層目立たない存在だった。

しかし、話を聞いてみると今年の「コンテ・ド・シャンパーニュ」は以前とは一味違っていた模様。何がどのように違ったのかは、この目で実物を見ていないので何とも言えないのだが、送られてきた数枚の写真は紛れもなく「コンテ・ド・シャンパーニュ」そのもの。植え付けから数年経って、その本領を発揮し始めたのかもしれない。

コンテ・ド・シャンパーニュ

イメージ コンテ・ド・シャンパーニュの魅力は何と言っても美しい半八重咲き。ゴージャスバラも良いが、半八重咲きのバラは儚さと相まって、非常に美しいと思う。デビッド・オースチンのHPを見ると、コンテ・ド・シャンパーニュの特徴は強健・中型・非常に返り咲くとなっている。強健だからこそ、コンスタンス・スプライやピエール・ド・ロンサールの間に挟まれていても生き残っているのかもしれない。

 

イメージ 黄バラと聞くと元気のよいショッキングイエローを想像されるかもしれないが、コンテ・ド・シャンパーニュのの黄色は「橙(だいだい)色」と言えばよいだろう。落ち着いた大人の黄色であり、これは銘花「グラハム・トーマス」の咲きたての色に近い。
しかし黄色を保っていられるのは開花から1日2日のみで、すぐに白く褪色する。最期は白バラと見紛うほど真っ白になり、はらりと逝く。ボクは、最後の最後まで花首しがみついているようなしぶとい花は好きじゃない。その散り方も、バラの美しさを図る基準の一つだ。

 

イメージ咲く前の「コンテ・ド・シャンパーニュ」、咲きたての「コンテ・ド・シャンパーニュ」、散り際の「コンテ・ド・シャンパーニュ」、そして後ろに咲くピンクは銘花「コンスタンス・スプライ」。そのどれもが美しく、David Austinが求めている美学ってものを感じる事が出来る。

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