本文へスキップ

2014.06.30

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses ストロベリー・ヒル 2014

イメージ

50品種もバラを栽培していると、好きなバラとそうでもないバラに分かれてくるものであるが、いくつかあるお気に入りのバラの中でも特に気に入っているバラがある。それがこのホームページでも何回もご紹介させて頂いている「ストロベリー・ヒル」だが、実は2014年もこの「ストロベリー・ヒル」について無事に取り上げる事が出来てうれしく思っているのだ。

2013年はカミキリムシ幼虫によって大打撃を被った我が家のバラであるが、その被害者たるや「アブラハムダービー(枯死)」「エブリン(枯死)」「グラハム・トーマス(枯死)」「春がすみ(枯死)」「ウィリアム・シェイクスピア2000(枯死)」「クラウン・プリンセス・マルガリータ(瀕死)」「フォルスタッフ(瀕死)」などなど、イングリッシュローズの勇ともいえる名だたるバラがほぼ「全滅」という被害に遭った。
ここまで甚大な被害を受けると、バラにつく代表的な病害虫「うどん粉」「黒点」「アブラムシ」「バラゾウムシ」などは可愛いもので、うどん粉で葉が縮れようが、黒点で葉を落そうが、アブラムシが集団でたかっていようがそんな事はどうでもよく、カミキリムシの幼虫1匹がもたらす破壊力と比べれば蚊に刺された程度に思えるようになった。カミキリムシの幼虫はバラの首根っこ内部を食い荒らし、羽化して外に出てくる「エイリアン」そのものである。

しかしながら、このカミキリムシの幼虫に内部を食い荒らされたのにも拘らず、奇跡の復活を遂げたバラがあるのも事実。それが先稿でご紹介させていただいた「コーヴェデイル」および、もうひとつが「ストロベリー・ヒル」だ。「コーヴェデイル」はボクのお気に入りのバラの一つであるが、お気に入り度で言えば「ストロベリー・ヒル」の方が上。
去年の夏にカミキリムシの被害に遭った「ストロベリー・ヒル」を見た時、「これはもう駄目だ」と思う程の衰弱ぶりだったが、カミキリムシが羽化して去った後に持ち前の強健さを発揮した模様。2014年春に咲き誇る「ストロベリー・ヒル」の一番花を見て正直驚いてしまった。

こいつは、ボクの期待を裏切ったりしなかった。

ストロベリー・ヒル 2015年 一番花

イメージ「ストロベリー・ヒル」などという愛らしい名前が付いているが、その魅力は荒々しさにある。1番花、2番花を終えた後はすべすべで長いシュートを数本伸ばすが、その枝には大きくて鋭利なとげを全身にまとっている。こいつに引っかかれて何度も流血しており、随一の凶暴さだ。
2014年「ストロベリー・ヒル」の一番花。2013年夏時点で衰弱しきっていた株とはとても思えない。

 

イメージ「ストロベリー・ヒル」の特徴を並べると、
花の色は名前から連想されるようにピンク。
ステムが非常に長く、宙を舞うように咲く。
香りは強めだが最強という訳ではない。
光沢のある美しい照り葉が特徴的で、葉だけでも「ストロベリー・ヒル」だと認識できる。
樹勢は強く1番花、2番花を終えた後は枝を伸ばして四方八方に暴れたがるが、なぜか四季咲き性も強く、常に花を咲かせている。この樹勢の強さが奇跡の復活をもたらした
枝を伸ばしやすいので、小型のつるバラとして扱いやすく、一番花の一斉開花は見事。

 

イメージ自由奔放に枝を伸ばし咲き乱れるストロベリー・ヒル。カミキリムシ被害に遭っていなかったら、その真価をもっともっと発揮していたハズだが、何よりも「復活してくれた事」がボクにとって最も嬉しいことだ

 

イメージ花が開き切った後、散り急ぐように1日・2日でバッサリと逝く。これこそが、イングリッシュローズに共通する儚さであり、魅力でもある

 

イメージ八分咲き状態の「ストロベリー・ヒル」。この咲き方は見紛うことなく、「ストロベリー・ヒル」

 

イメージその他の多くのカミキリムシの被害に遭ったバラと同じように、一度は諦めかけた「ストロベリー・ヒル」。しかし、持ち前の強健さを発揮して見事に返り咲いてくれた。否、もしこの「ストロベリー・ヒル」が枯死してしまっていたとしても、ボクはもう一度この「ストロベリー・ヒル」を同じ場所に植えただろう。

「ストロベリー・ヒル」はボクのお気に入りのバラなんだ。

<<Back           Return to TOP           Next>>

copyright©2002 shinzou all rights reserved.