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2014.06.25

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses シャリファ・アスマ 2015

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もし分厚くて重いバラのカタログがあったとしたら、数多にある品種の中に埋没してしまって目立たない品種かもしれないが、「David Austin Roses」が好きな方であれば一度くらいはその名前を見たり聞いたりした事があるだろう。

これが発表されたのは1989年であり、新品種が「出ては消える」を繰り返すバラ産業界にあって、比較的長寿の部類に入ると思う。しかし花様は確かに美しいのだが、その他の美しいバラたちと比して図抜けて美しいか?と聞かれればそうではなく、色も普通のピンク。樹勢が強い訳ではないので周囲のバラの勢いに負けて埋没してしまう事だってある。多分、そのまま放っておけば「カタログ落ち間違いなし」のような気もするが、「シャリファ・アスマ」は25年間もカタログ上に残っており、そしてこれからも残り続けるだろう。

それは何故か?

それは、作出から25年経ってなお、このバラを上回る香りを持つバラが市場に殆ど出てきていないからだ。例え他がアベレージでも、突出した何か素晴らしい特性を持つバラは市場で生き残る。

もしあなたが強香種を欲しいと願うならば、「シャリファ・アスマ」をコレクションに加えてみて欲しい。「シャリファ・アスマ」が放つその素晴らしい香りに、あなたはきっと驚くはずだ。ボクのコレクションの中では、最強香種。これと同等の香りを持つのは、多分「ジュード・ジ・オブスキュア」くらいだろう。

最強香種の「シャリファ・アスマ」が開花した。そこから放たれる香りの強さは最強クラス。画像右上の花は、その花弁(はなびら)の崩れ方から見紛うことなく、シャリファ・アスマそのものである。
この世には、全てが揃った完璧なバラなんて存在しないし、そんなものはあってはならない。その代わり、突出した何かがあれば、生き残る。「シャリファ・アスマ」が今も市場に残っているのは、「その突出した香りがあるから。」という事に異論をはさむ方は少ないだろう。

ストロベリー・ヒル 2015年 一番花

イメージ 満開のシャリファアスマ。一花ですら一面に香りを放つ事を知っているボクとしては、こんなにも咲きまくった「シャリファ・アスマ」の周辺はどんなことになっているんだろう?と想像が出来ないほどだ。

 

イメージ遠慮のない最強クラスの香りを放つ割には、樹勢は遠慮気味で、なかなか大きくならないバラである。右隣に咲いているのは「ウィンチェスター・キャシードラル」。これも想定より大きくなっておらず、小さい株が仲良く並んでいる格好だ。

大きくならない特性は、鉢栽培にも向いているともいえる。つまり土地が無くてもベランダと、半日程度の日光さえあれば栽培が可能なバラ。四季咲き性もあるので、お勧めの品種だ。

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