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2014.06.16

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses コーヴェデイル 2014

ボクがマレーシアに発ったのは2011年4月の事であるが、それから2年経った2013年は「カミキリムシの幼虫year」となった年だ。去年までは順調だったはずなのに、花が咲かない、シュートが出ない、株全体が萎縮する等、原因不明の大不調に陥るバラが続出したのだ。
「アブラハムダービー」「エブリン」「春がすみ」「ストロベリー・ヒル」「ウィリアムシェイクスピア2000」「クラウン・プリンセス・マルガリータ」「グラハム・トーマス」「フォルスタッフ」その他もろもろの株が大不調となっていた。

結局原因不明のまま夏を迎え、ボクは日本に一時帰国した。調子の悪いバラは周囲に迷惑をかけるので、情をかけずに引っこ抜いてしまう事が多い。増やしてしまったバラを減らすのも、バラ栽培における重要な仕事だと思っているのだが、これは持ち主であるボクがやるしかない。一時帰国した際、不調に陥った「アブラハムダービー」を見て「これは引っこ抜くしかない」と判断。株元を鷲掴みして上に引き抜こうとしたところ、株元が「ボコッ」音を立てて崩れてしまったのだ。
一瞬「なにこれ!根腐れ?」と思ったのだが、ふと手に握りしめていた株を見ると乳白色のぶっとい幼虫が株の中でうごめいているではないか!「うぉっ!」と声をあげてしまったが、この瞬間全て理解できたのだ。

 

イメージ大不調に陥った株を詳細に観察してみると見つかるわ見つかるわ、カミキリムシの被害穴!(これはエブリン)

結局、「アブラハムダービー」「春がすみ」「グラハム・トーマス」「ウィリアムシェイクスピア2000」などは完全に枯死。「エブリン」「クラウン・プリンセス・マルガリータ」などは瀕死の重傷を負う事となった。多分これはもう復活できない。しかしそんな中、株のど真ん中に風穴を開けられているのにも関らず、なぜか見事な復活を遂げたバラがある。それが今回ご紹介する「コーヴェデイル」なのだ。こいつはボクのお気に入り品種。復活してくれたことを嬉しく思っているんだ。

 

イメージコーヴェデイルの一番花。カップ咲きでハート型の花弁(はなびら)を持つ。イングリッシュローズ随一と思えるような愛らしい花を咲かせる。香りに関する印象は薄いが、他に沢山の強香種を栽培しているので、こいつの香りが薄くても大きな問題は無い。

 

イメージ樹勢は強いほうで、2番花以降は枝を伸ばす方向で成長し暴れ気味となる。てか、もう既に暴れ気味になっていることが分かるだろう。

今更ながら思うのは、壁際に植えればよかった

 

イメージ見事な樹形で満開を迎えようとしている「コーヴェデイル」。ステムがかなり長いのが特徴で、宙を舞うように咲

カミキリムシ食害痕 「この恨み、はらさでおくべきか」

イメージこんなに元気なのに、株元にはカミキリムシに開けられたでっかい大穴が開いている。この穴を見つけた瞬間は「これはもうダメだ・・・。」と思ったものだ。しかし、何故か復活した。中は空洞、樹皮はボロボロなのに、なぜこんなに元気なのかは分からない。

いずれにせよ、お気に入りの「コーヴェデイル」をこんな目に合わせたカミキリムシだけは絶対に許せないこの恨み、はらさでおくべきか

 

イメージ2013年のコーヴェデイルの一番花は全滅だったそうだが、2014年は不死鳥のごとく復活し、満開を迎える事が出来た。

 

イメージ右から「ミミ・エデン」「スカボロフェア」「コーヴェデイル」。こうして見ると我が家の庭もなかなか・・・

 

イメージ重傷を負ったのにもかかわらず、見事な復活を遂げた「コーヴェデイル」。これが樹勢の弱い品種であれば間違いなく枯れてしまっていた筈だ。こいつはボクのお気に入りの一つであり、日本に本帰国したら大型のオベリスクをコイツに買い与えたいと思っているほどなんだ。

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