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2014.06.06

shinzou's Roses コラム

レディ・オブ・シャーロットとジュビリー・セレブレーション

毎年のように華々しく発表される新品種の陰で、激しい市場競争にさらされ、そのほとんどがカタログ上から消滅する運命にあるバラ産業。そのバラ界において、もしそれが本当に優れた品種であれば激しい競争に打ち勝ってカタログの定番品種となり、多くの方々に愛される品種となるだろう。例えば、「ピース」「ピエール・ド・ロンサール」「グラハム・トーマス」などは不動の地位を築き上げた、銘花中の銘花と言えるだろう。

「ジュビリー・セレブレーション David Austin 2002年 作出」
「レディ・オブ・シャーロット David Austin 2009年 作出」

作出年から分かる通り、この両品種は2000年代にDavid Austinから発表されたもので、比較的新しい品種である。新しい品種であるがゆえに、これが今後銘花として不動の地位を確固たるものにできるかどうかは誰にも分からない。分からないんだけど、この両花を見ていると何十年後かに未来の人たちが下すであろう評価なんかどうでもよくなってしまうほど、美しく咲き乱れている。今ここに美しく咲いている事、それが重要なんだ。

ジュビリー・セレブレーション レディ・オブ・シャーロット 

イメージ花好きの人が、これを見て「美しくない」なんて言う人はまず居ない。誰がどう見ても美しい。

 

イメージ 美しさだけではない。ジュビリー・セレブレーションは、極上の香りをも持ち合わせている。もはや、芸術の域。

 

イメージ向かうところ敵なしに思われるジュビリー・セレブレーションだが、全てにおいて完璧なバラはこの世に存在しない

ジュビリー・セレブレーションは、ステムが細い割にはぎっしりと詰まった見事な花を咲かせるため、うなだれて咲く。うなだれて咲くのを良しとする向きもあるが、個人的に真横を向いて咲かせてくれるくらいの強じんさがステムに欲しい。

うなだれて咲くという特性を理解し、背が高くて大きめの鉢に植えこみ、人の顔くらいの場所に花を咲かせることができるのであれば、これ以上の品種はないだろう。

 

イメージそれぞれの枝が、それぞれに交差するので混ざって咲いている。樹勢はレディ・オブ・シャーロットのほうが強く、勢いがある。

 

イメージ レディ・オブ・シャーロット。これは胸がすくような素晴らしい品種。香りに関する印象は薄いが、多花性でワッ!と咲くようだ。ここで、「ようだ」という表現を使ったのは、非常に残念なことにボクはこのバラの春の一斉開花の姿をまだ見ていないからだ。
このバラの特徴は、デビッド・オースチンでは珍しい複輪花だということだ。画像左下のつぼみに注目して頂きたいのだが、つぼみの期間中、陽に長時間当たっていた個所はピンク色になり、そこからブワッ!とオレンジ色の花を咲かせる。これこそがボクが「レディ・オブ・シャーロット」を購入した理由である。その時の直感は大当たりというか、もはや期待以上。父も、このバラは凄いと驚いている。

 

イメージレディ・オブ・シャーロットを少し離れて見た様子。近所を散歩していたら、庭にこんなバラがいきなり咲いていたら多分驚く。ボクだったら、絶対に立ち止まる。そんなバラが、自宅に咲いているのだが、ボクはこの目で見ることはできない。

 

イメージこれからまさに咲こうとしているジュビリー・セレブレーション。左下のつぼみはレディ・オブ・シャーロットだ。

 

イメージ この画像を見る限り、今年のジュビリー・セレブレーションはピンク色が強く出ているようだがいずれにせよ、非常に美しく咲いている。

「レディ・オブ・シャーロット」と「ジュビリー・セレブレーション」。この両花がこんなにも美しく咲くなんて、期待以上だった。これから何年も活躍が期待できる一斉開花だ。

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