本文へスキップ

2013.05.14

shinzou's Roses コラム

ぶった切り直したバラ ア・シュロップシャー・ラド

イメージ

ア・シュロップシャー・ラド

デビッド・オースチンのお勧め品種
1996年作出
強香種であり、強健・耐陰種。
弱い繰り返し咲き性が故に、半つる性をもち、仕立て方によってはつるバラにも成り得る大型品種。

ア・シュロップシャー・ラドはその持前の強健さから、隣家によって陽を遮られてしまう半日陰条件に適合するかもしれないと思って植えた品種である。つまり我が家の敷地と隣家の敷地の境界に位置するところに植えられたわけだが、当初のもくろみ通り、比較的条件の悪い半日陰条件でも枝をよく伸ばそうとうする成長をしてくれていた。

しかし、マレーシア赴任が決定したのに伴って、ボクは60株を超えるバラの数を制限する必要に迫られた。全部をそのまま残していくのは、あまりにも無責任である。灌水等の世話を比較的頻繁に行わなくてはならない鉢バラを筆頭に、元気の無いバラや、期待や趣味にそぐわなかったバラもリストラの対象となった。また、隣家との境界に位置するバラにもその対象は広がり、ブラザーカドフィール、そしてア・シュロップシャー・ラドも候補に挙がった。

ボクはやるときはやる性質(たち)なので、やると決めたその瞬間にはのこぎりの刃をブラザーカドフィールの株元に当てて「ギーコギーコ・・・」と刃を滑らせたものだ。ブラザーカドフィールをぶった切った次は、ア・シュロップシャー・ラドの番である。

「ギコギコギコギコ・・・」と真っ二つにぶった切られたア・シュロップシャー・ラドは、上部は細かく分断されて枝葉の資源ゴミとして収集日に出され、株元から下の根っこの部分は掘り返す時間もなくてそのまま放置された。これにより60株以上あった我が家のバラは40株程度までに断捨離されて、心おきなくマレーシアに旅立てる運びとなった。

しかしである。

その一年後に一時帰国した際、死んだと思っていたア・シュロップシャー・ラドがしぶとく生き残って枝葉を展開させているではないか!(ブラザーカドフィールは死亡。)噂にたがわぬその生命力に感銘を受けつつも、もう一度その株元・・・しかも今度は地面すれっすれにのこぎりの刃を当てて再度ぶった切り直したのが去年の夏の話である。

スマン・・・・。

その後冬が来て、バラの健全な生育には欠かせない冬季の誘引・剪定の時期となった。何度も申しあげるようにボクはマレーシアに在住しているし、バラの世話のために日本に一時帰国なんて絶対に出来ないので、今年も去年と同様に園芸業者様に誘引・剪定をお願いすることとなった。
実際に現地に居合わせる事の出来ない依頼主の当然の心情としてBefore & Afterの写真を送っていただけるようにお願いしたのだが、そのうちの一枚に目が釘づけになってしまった。

 

イメージ「・・・・。」

その生命力に絶句した瞬間である。
これはまぎれもなく、ア・シュロップシャー・ラドだ。

一度株元からぶった切って

翌年、とどめにもう一度ぶった切り直したのにも拘わらず、

どこからかまた枝を伸ばそうとしているではないか!

しかもちょっとお世話されてるし!!

ここまで来ると、ア・シュロップシャー・ラドの生に対するその執念を見た気分である。

「こりゃまいったな・・・。」というのが率直な感想で、今年のお盆に帰った時にこのア・シュロップシャー・ラドをどのように扱うか、つまり初志貫徹で再三ぶった切りなおすか、かわいそうだから育ててあげようか、ちょっとした悩みの種となっているんだ

<<Back           Return to TOP           Next>>

copyright©2002 shinzou all rights reserved.