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2013.05.12

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses つる・ミミ・エデン 2013

自宅の庭に、植えてから3年以上も経つバラがあれば、その持ち主は一回くらいはその花を見た事があるはずである。苗を購入したときにすでに花をつけているかもしれないし、冬に植え付けを行ったあとの春の一番花かもしれない。たとえ自分のバラが咲いてなかったとしても、訪れたバラ園でその花をすでに見ているかもしれない。もちろん、ボクだって自分が所有するバラの花は全てこの目で見て知っている。

ある一つのバラを除いては。

ボクの庭には、ボク自身が満を持して植えてから、もうすでに3年以上も経過しているのにもかかわらず、ボクが実際にその目で実物を見た事が無いバラがたったひとつだけあるのだ。しかも、その花を見る事が出来るのは、一体いつの事になるのか分からない。

それが「つる・ミミ・エデン (Mimi Eden Climbming)」である。

つる・ミミ・エデン

イメージ2009年 メイアン作出
微香

2000年に発表されたミミ・エデンの枝変わり品種。世界バラ会殿堂入り品種であるピエール・ド・ロンサールをそのまま小さくしたような愛らしい花姿はそのままに、一季咲き(または弱い繰り返し咲き)のクライミングローズとして2009年に発表されたものである。
栽培上の難点としては、うどんこ病を発症しやすい事だ。

 

イメージちなみに、「つる・ミミ・エデン」を購入したのは2010年1月だ。2009年発表で2010年に入手なので、かなり速攻で入手した部類に入る。

植え付け場所は玄関脇、レディ・エマ・ハミルトンのすぐ真後ろだった。

つるバラが故に2010年は枝を伸ばす方向で成長させるはずだったのだが、案の定、うどんこ病を激発させたために、かなり貧弱な成長にしかならなかった。それはもう、うどん粉で真っ白で、チリッチリのシワッシワだった。1年かけても貧弱な枝が胸高さくらいしかなかった記憶がある。

すぐ目の前で元気よく生育しているレディ・エマ・ハミルトンに飲み込まれてしまうほどであり、「こりゃ駄目だな」と思ったものである。

 

イメージこの画像は翌年2011年の初夏に我が家で咲いた初・ミミ・エデン。うどん粉にまみれながらも何とか花を咲かせてくれていた。

確かにミニ・ピエール・ド・ロンサールそのものであり、非常に愛くるしい花姿を持っている。しかしボクはこの花を見ていないのだ。なぜならばこの時ボクはすでにマレーシアで生活しているから、見ようにも見れない状態なのだ。

 

イメージこれが2012年、5月の姿。

うどん粉まみれでもう駄目かと思われたつる・ミミ・エデンであるが、意外や意外、2011年の秋口からしぶといほどの成長を続けていて、気がついたら見上げるほどに伸びていたのだ。

2012年の夏に一週間だけ一時帰国した際に、その成長ぶりに驚かされた一本である。「これがあのミミ・エデン?」

ちなみに、この写真は蕾をたくさんつけている状態であるが、開花時の全体写真が無く、どのように咲いてくれていたのかは不明。

 

イメージこれが2013年、5月現在の姿。

いつの間にこんなに大きくなったのか!
全くの別人ならぬ、別バラ。

完全に根付いた感があり、枝密度が飛躍的にアップした。地上高さ3mはあるアーチを登り、さらに枝を伸ばそうとしている。父親いわく、今年は何もしていないにもかかわらず、うどんこ病の発症もなく、明らかに元気一杯だそうだ。いかにもその場所が気にってくれているのが見て分かる。

うどん粉にまみれながらヒョロヒョロ成長していたあのミミ・エデンの姿形はもはやない。むしろ、危機を乗り越えてたくましい成長を遂げているではないか。

 

イメージ2013年、5月現在の蕾の姿。

全身にびっしりと蕾をまとい、その成熟速度が最も早いそうだ。

つる・ミミ・エデン。

その本当のポテンシャルを発揮するのは、ボクが予想していたよりもずっと早いのかもしれない。

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