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2013.03.16

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2013 バラ 冬剪定・誘引

バラという植物は非常にポピュラーである半面、シャラやツツジと言った一般的な花木と比べるとたったの一年でドラスティックに表情を変える植物だ。特に一季咲きのつるバラについてはその傾向が強く、長い冬を終えて新春になると美しい新緑をまとった葉が枝を覆い、4月下旬から5月中旬にかけて発生する無数の蕾に心を踊らされ、5月下旬から6月初旬にかけて爆発的な開花を見る事が出来る。

コンスタンス・スプライ

イメージ一季咲きのつるバラ
コンスタンス・スプライ
イングリッシュローズ・ファミリーの祖となった品種としてあまりにも有名だ。

その後、繰り返し咲き性を持たない一季咲きのつるバラは枝を伸ばす方向で成長を始めるわけだが、たったの1シーズンで枝を四方八方に数メートルも伸ばす。これらの枝が来年の爆発的開花に結びつく大切な枝になる訳だが、地上高さ3m以上の地点で伸び放題になっている枝は、生い茂る葉やトゲが邪魔で、人の手を拒むのだ。結果的に、6月下旬から秋の成長期においては基本的に伸ばし放題にならざるを得ない

冬季

イメージ誘引直後のつるバラ。
葉や花が無いにもかかわらず、非常に美しい風景を作り出している。それは誘引の美しさの賜物である。

初夏

イメージ満開を迎えた一季咲きのつるバラ、ピエール・ド・ロンサール。

フランス・メイアン作出。
世界バラ会連合殿堂入りを果たした銘花中の銘花。
非常にポピュラーな品種であるが、丈夫で育てやすく、手放しでお勧めできるつるバラだ。

夏〜秋

イメージ開花シーズンが終わり、枝を伸ばす方向で成長を始めたつるバラ。

冬季

イメージ冬になって葉を落としたつるバラ。春夏秋冬を走りぬいたつるバラは疲弊している。トゲを全身にあらわにしているその姿からは殺伐とした雰囲気すら漂わせる。この状態で次のシーズンを迎えることはできないので、剪定・誘引作業が必要だ。

このホームページを訪れてくださっている方はご存じのことと思われるが、ボクは現在マレーシア在住であり、日本に帰国できるのは基本的に年に一度だけ、それも僅か1週間程度である。なので、どんなにバラの世話をしたいと思っても、ボクの手は日本までは届かない。ただ、手が届かないからと言って、放置してもよいのかと言うと全くそんなことはなく、剪定・誘引作業は絶対に必要だ。なぜならばこの状態で初夏を迎えると、周囲の景観を乱す迷惑な存在となってしまうからだ。なので、去年と同様に今年もプロに剪定・誘引をお願いすることにした

冬季・剪定・誘引後

イメージ剪定・誘引を完了させたつるバラの姿。流石プロの仕事で、ボクはここまでの誘引はできない。なるべくバラの世話を自分でやりたいと思っている方々も、高所は危険が伴う。プロの手を借りるというのは、非常に効果的な手段だとつくづく思った。

そのお宅がどれほどバラに入れ込んでいるかよく分かるのは、実は開花時ではない。冬季に誘引されたバラの姿を見れば明確に分かるものだ。そういった意味でご近所様を見渡しても、このように美しい誘引が出来ているバラは中々無く、自分で言うのも何であるが、人様に自慢できるもう一つのバラの姿、そして魅力がここにある。
とかなんとかエラそうなことを書いているが、実際にはボク自身は何もやっておらず、ひとえに普段からバラの面倒を見てくれる両親と、冬季剪定・誘引を行ってくれた業者様のたまものである。

ボク自身、このつるバラが咲き誇る姿をこの目で見る事が出来るのはまだまだ数年先の話になるのだが、初夏には道行く方々にどのような美しい姿を見せてくれるか、楽しみなんだ

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