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2013.06.02

shinzou's Roses コラム

コンスタンススプライとピエール・ド・ロンサール 2012

イメージ多くの現代バラには繰り返し咲き性という大変素晴らしい特性が与えられているが、全てが絶え間なく繰り返して咲くのではなく、品種によっては年に2・3回しか咲かないものもある。なので、バラを選ぶ際はそのバラが年に何回繰り返して咲いてくれるかを重視する場合が多いが、絶え間なく繰り返し咲くものが優れていて、2・3回しか咲かないものは優れていないということは全くないと思っている。
たとえばクラウン・プリンセスマルガリータは3回程度咲いたあとは枝を伸ばす方向に成長をはじめる。それを不満に思う方がいるかと思うが、伸びた枝をしかるべき場所に誘引してあげるだけで、来春は大変美しい一番花を何倍も多く咲かせてくれる。また大変よく繰り返して咲くバラでも、夏場は観賞価値のない貧弱な花になることが大半なので、絶え間なく咲くバラが優秀とは一概には言えないだろう。

繰り返し咲き性に関する優先順位は人それぞれかもしれないが、ボクが最も好きなバラは一季咲きのつるバラである。一季咲きのつるバラとはつまり桜のようなものである。桜があれほど人々の心を動かしてやまないのは、厳しい冬を乗り越えたあとに、年に一度だけ、ほんの短い期間しか咲かないからであろう。一季咲きのつるバラも同じチカラを持っていて、年に一度しか咲かない替わりに、その開花力たるや爆発的。その他の四季咲きバラ達を単なる脇役に押しのけてしまうパワーを持ち合わせているのが一季咲きつるバラの魅力なんだ。
ボクが最も力を入れている一季咲きつるバラは、究極のイングリッシュローズ「コンスタンス・スプライ」と名門メイアンが作出した「ピエール・ド・ロンサール」である。枝密度を上げるためにそれぞれ2株づつ、合計4株をまとめて植えている。

 

イメージ2012年6月1日現在、ついにコンスタンス・スプライとピエール・ド・ロンサールの開花が始まったようだ。

地上高さ3m以上で爆発的に咲き始めるつるバラの美しさに見とれていると、眼下にある四季咲きバラたちなど眼中に入らないだろう

 

イメージコンスタンス・スプライのクローズアップ画像。

一輪とってもこの美しさであるが、数百の花が同時に咲くのだ。この爆発力は一季咲きのバラだけに許された特権である。

 

イメージ左下に小さく写っている黄バラはコンテ・ド・シャンパーニュ。

コンスタンス・スプライはコンテ・ド・シャンパーニュの花よりも何倍も大きい。大輪だ。

 

イメージ今年はコンスタンス・スプライのほうが開花が早かったようだ。

ピエール・ド・ロンサールはまだまだ一分咲きであるが、こいつの爆発力も半端ないものがある。

 

イメージ散歩していて、いきなりこんな壁があったら誰だって立ち止まるだろう。

手前には濃厚な香りを放つ四季咲きバラが数十本植えられているので、早朝などは桃源郷のようになっているに違いない。

特に、敢えてコンスタンス・スプライを選ぶ人は「分かっている人」、「こだわりのある人」、「思い入れのある人」だけなので、この壁はご近所の中ではかなり珍しいと思う。

 

イメージピエール・ド・ロンサール拡大画像

花もちはかなり良く、コンスタンス・スプライよりも長く咲き続ける。

 

イメージ離れた図。

これでも5分咲きくらいか。これから1週間以上かけて爆発的開花を続けるのだ。

お祭り騒ぎのあとはいったん静けさを取り戻すが、次はベーサルシュートの量産体制に入る。
ベーサルシュートの発生がどれほどうれしいものか。それはバラ栽培をしている方なら分かっていただけると思う。

一季咲きのつるバラは年に一度しか咲かないが、これほど面白いバラは他にないと思うんだ。

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