
マレーシアは常夏の国がゆえに、ブーゲンビリアやハイビスカス等の花々が一年中咲き誇っている。それはそれできれいだと思うのだが、一年中咲いているがゆえ常に一定量の花が咲いているだけで爆発感というものに乏しく、また
季節感を全く感じることが出来ない。
それに対して日本は冬の間は花が咲くことは殆どないが、厳しい冬を乗り越えた暁には春になると桜を筆頭に
爆発的な開花を日本中で楽しむことが出来る。桜もいいが、ボクたちロザリアンにとって5〜6月のシーズンはバラが爆発的開花を迎える時期であり、このシーズンのために一年通してバラの面倒を見てきているといっても過言ではないだろう。そして
バラの一番花がもつ荘厳さや高貴さはマレーシアに咲く花では決してまとう事ができないものであり、それはひとえに厳しい冬と春の冷涼な気候がもたらすものであると断言できる。
グラハム・トーマス

この株はある程度成長したところで、駐車場の改修に伴って移植されたという過去をもつが、踏ん張ってくれて元気に花を咲かせてくれている。
このバラがもつ独特な黄色はその他の黄色バラと一線を隠すものであり、価値を引き上げている。
グラハム・トーマス

開花直後は橙っぽい黄色だが、咲き進むと明るくなってくる。橙っぽい段階の色がとても好き。
ウィンド・フラワー

世界のイングリッシュローズマニアの中で、
最も美しいイングリッシュローズと称されるイングリッシュローズがこの
ウィンド・・フラワーである。
パッと見の第一印象ではギッシリ系のロゼッタ咲きが美しい思うのは間違いないがウィンドフラワーは定番のピンク、半八重咲きで花のサイズも小さめである。しかし
美しくあるために必要最小限のものだけを身にまとったウィンド・フラワーには独特な美しさがある。
市場での流通量は極めて少ない
レア品種であり、2年程度探し回って諦めたころに一本気公園バラ祭り会場にて発見。速攻で入手したものである。
コンテ・ド・シャンボール

我が家においては貴重なオールド・ローズがコンテ・ド・シャンボール。購入動機は濃厚なオールド・ローズ香。
美しい花とその香りで根強い人気がある品種だ。
ガードルード・ジェキル

1986年に作出されたガードルード・ジェキルは作出から25年以上も経っているのにもかかわらずいまだに一定の人気がある定番品種。
濃厚なオールドローズ香はガードルード・ジェキルの専売特許である。
それはひとえにガードルード・ジェキルは上記コンテ・ド・シャンボールの血を引いているからであろう。。
ガードルード・ジェキル

強健で小型のつるバラにもなる強さを持ち合わせているはずなのだが、我が家のガードルード・ジェキルは1年経っても小さいまま・・・。
元々この場所は、ジェントル・ハーマイオニーが植えられていた場所で、土はそっくり入れ替えたんだけど、
いや地になっているかもしれない。
春がすみ

つる・サマースノーの枝変わりがこの「春がすみ」である。1季咲きのつるバラ。
銘花中の銘花、サマースノーの枝変わりが「スプリング・パル」であり、四季咲きの木立バラ。
販売店の中でも混同されがちだが、
間違えて購入すると全く違う結果になってしまうので注意したい。
アブラハム・ダービー

たぶんこれはアブラハム・ダービーだと思う。
ポート・サンライト

これはたぶんポート・サンライト。2007年作出で我が家のなかでは比較的新しい品種だ。
ピース

世界一のバラとして不動の人気を誇っているピース。
開花直後は絶世の美しさを誇るが、暑くなって開花が進むとこうなってしまうのはハイブリット・ティの性である。
その点、イングリッシュローズは開いても美しいのが多いので、その利点は大きいと思う。
ピース
ウィリアム・シェイクスピア2000

ボクが始めて購入したバラがウィリアム・シェイクスピア2000であり、こいつがなければバラにここまではまることがなかったと断言できる。
バラに香りがあるということすら知らなかったボクだったが、こいつの香りに一発でやられてしまった。その時の衝撃は今でもハッキリと覚えている。
エブリン

香りのイングリッシュローズと言えば
エブリンが筆頭候補。シャリファアスマも濃厚なフルーツ香を持つが、こいつはもっと透き通って高貴なフルーツ香を持つ。
このエブリンを原料とした、
エブリンという香水がある。イングリッシュローズファンならばぜひ試してみて欲しい。
時に子供の顔ほどもある花を咲かせることがある大輪花だ。
エブリン
クイーン・オブ・スウェーデン

小型直立でかさばらない優秀品種がクィーン・オブ・スウェーデンである。
春の一番花は美しい。
ベーシックなピンクとベーシックなカタチであるが、小型直立で場所をとらないというのは非常に助かる特性である。
クイーン・オブ・スウェーデン
ストロベリー・ヒル

花の形と葉っぱのてかり具合から、これはたぶんストロベリー・ヒルだと判断する。自分が育てているバラならば、ほぼ識別できてしまう自分がすごいと思ったりする。