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2012.02.16

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2012 冬剪定・誘引をプロに依頼

園芸品種としてのバラは、気が遠くなるような永い年月をかけて品種改良を受け続けた結果、馥郁たる香りを放ちながら、満面の花を咲かせてくれる素晴らしい素材に進化した。しかも、四季咲き性や繰り返し咲き性をも与えられたのだから、これはもう凄い事だとしか言いようがない。

 

イメージ とは言っても、バラは完璧な園芸植物ではないことは、少しバラを育ててみれば明白に分かることだ。何故か、バラは耐病性が高いなどという情報がまことしやかに流れているが、近年まではどちらかといえば美しさと四季咲き性を優先して選別されていたわけで、結果的に病気にかかりやすく、油断するとすぐにうどん粉病や黒点病を発症してしまう。ひょっとしたら生まれ祖国では耐病性は高いかもしれないが、ボク達は日本でバラを育てているわけであり、そもそも環境がまったく違うから耐病性が弱く(風邪を引きやすく)なって当然である。
また、四季咲きといっても、放っておいて年中咲くものでは決してなく、剪定を怠ればすぐに樹形は乱れ、先細りになり、結果的に病気を誘発してしまう。
つまりバラという植物は、庭を彩る素晴らしい素材であると同時に、手入れを怠るとあっという間に荒廃してしまう諸刃の植物である。なので、バラ栽培をするにあたってボクが最も大切にしていることは、決してバラを放置したりしてはならないということである。「放置されたバラがそこにあるのであれば、いっそのことそこに何もないほうがマシ。」というのはボクの持論であり、繰り返しお伝えさせて頂いているとおりである。そんな考えを持っていることに加え、もともと植物が好きだったということも手伝って、土日になると常に庭に出て、バラの手入れに勤しんでいたものである。

しかし、である。

そのような信念を持ったボクであったとしても、マレーシア在住となってしまったら事情が変わってくる。どんなに手を伸ばしたとしても、我が家のバラには手が届かないし、どんなに帰りたいと思っても、おいそれと帰ることはできないのだ。3500kmも離れているのだから。
以前、便利屋さんに庭の手入れをお願いしたとお伝えしたが、その対応は思わしくなくなかったようで、ボクが知らぬ間にいつのまにか解約されてしまっていた。なので、日々の手入れはすぐ近くに住む父親にお願いして、最小限のものとなっていた。経験上、シーズン中はとにかく鋏を入れてもらえれば、何とかなる。しかし、バラ栽培においてもっとも大切でもっとも大変なイベントである「冬剪定・誘引」をお願いするのは無理があるのは明白であった。

ここで役立つのがやはりインターネット。近所に庭木の手入れをしている所はないものかと探してみると、「花実屋」というお店を発見!早速バラの冬剪定・誘引を依頼したところ、丁寧で分かりやすい返事を頂き、お願いすることにした。一昔前ならばこのようなやり取りは考えられなかったが、違う国からでもやり取りが出来るのは非常に助かる。
その結果は以下の通りで、ボクの想像をはるかに上回る完成度に驚いてしまった。さすがはプロ!やっぱり、プロの仕事はボクのような素人とは一味もふた味も違う。以下はその一部である。

Before

イメージ

After

イメージ

 

イメージ圧巻なのは一番の見せ場として捕らえている、ピエール・ド・ロンサールとコンスタンス・スプライ。左の画像は去年のボクの誘引だが、歴然とした差が見て取れる。

花実屋さんは伸びた枝を生かして、使い切る誘引をしているため、枝の密度がケタ外れである。
前年よりもバラが成長しているのは勿論あるが、ボクにはこのような丁寧な誘引を行うスキルがない。

 

イメージ 非常に残念なことであるが、ボクはこのバラの持ち主であるにもかかわらず、このバラが咲き誇る姿を見ることが出来ない。出来ないんだけれどもしかし、つるバラの楽しさに目覚めてしまうと、誘引された冬の姿から美しさを見出すことが出来る様になる。そしてこの誘引は、美しい。もっと言うと、こうしたいと言う意思を感じ取ることが出来る。

父親いわく、通行人の方々もこの誘引された姿を立ち止まって見ていたそうだ。バラをやっていない人でもこの誘引に感じるものがあるのだろう。

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