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2011.08.20

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2011 海外赴任

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3月中旬に差し掛かると、陽だまりにあるバラの芽が動き出し、春の息吹を感じられるようになってきた。あと半月もするとみずみずしい新緑が包み込み、バラの生命力が感じられる素晴らしい時期をとなる。そして初夏に入る頃には庭はバラの花と馥郁たる香りで埋め尽くされ、ある種のクライマックスを迎えるだろう。だけど、これからバラが魅せる素晴らしいドラマを、ボクは見る事が出来なくなったんだ。

なぜならば海外赴任が決定したのだ。渡航先は「マレーシア」


マレーシア

イメージ 期間は未定であるが、5年程度だろう。このことを周囲の方々に伝えると、一様に驚かれる。「マジで?よく決めたね」と。長野と言う保守的???な土地柄のためか、海外赴任に対して否定的な印象を持っている方が多いようだ。何を隠そう、ボクもそのうちの一人だった。海外赴任なんてイヤだ・・・と。

多くの日本人が思っているように、ボクは日本(自身の住む場所)が世界で一番暮らしやすい国だと本気で思っていた。四季に恵まれており、季節の移ろいを楽しむ事が出来る。治安がよく、普通に暮らしている分には犯罪に巻き込まれる可能性は皆無。世界中の国と比べてみても、居・食・住・教育・医療の水準はたいへん高く、そして全体的に清潔である。

そんな日本で、秀でた才能を持たないボクでも何とか仕事を見つけることができた。結婚して子供が産まれ、その1年後には家を新築し、いつしかバラに囲まれる生活になっていた。3人目の子供の誕生が目前に迫り、長女も幼稚園に友達ができたようだ。そしてボクは通勤用として新車のフィットに乗り換えたばかりだった。客観的に見てこのままでいい・・・即ち現状維持でよいシチュエーションに思える。しかし仕事を終えたいつもの帰り道でボクは、閃いたように心変わりしてしまったのだ。

「海外(そと)に出てみたい。」

例えば、どこかの誰かが海外で働きたいと思っていたとしても、殆どのケースは叶わない場合が殆どであろう。しかし、幸か不幸かボクの職場は海外赴任の可能性がある上に、丁度前任者と入れ替わるタイミングとなっていたのだ。このチャンスを逃すのは余りにも惜しいではないか。そこからの行動は早かった。一応2日程考えてから会社側に希望を伝え、結果的にボクの希望を通してもらえたのだ。ボクは、運がいい。

ちなみに、マレーシアは海がキレイだって事くらいは知っていたが、地図上でどこにある国なのか全く知らない状態で志願したことになる。当時臨月だった妻にとっては、ボクの行動はあまりにも唐突無計画に映っただろう。
だけどボクは思うんだ。建てたばかりの家のこと。子供達の幼稚園や小学校のこと。所有するクルマのこと。引越しやバラの事。言葉や文化の壁。そんな事をいちいち気にしたり、損得勘定していたら、海外生活なんて一生経験できないし、下手したら一生現状維持のままとなるだろう。ボクは、海外に行きたくなったんだから、その直感を信じて行動したい。あとの事は成るように成るものだ。ボクはいつだって重要な決断は直感に任せてきたし、それなりにうまくやってこれた。だから、この決断はたぶん正しいと思うんだ。

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