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2010.12.12

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2011 寒肥

類稀なる美しさを優先して交配が繰り返されたバラは、他の花木よりも明らかに病気に弱い体質をもつ。更には四季咲き性という性質をも与えられているので、シーズン終盤には満身創痍の様相を呈してくる。ボクは世間一般の方よりも手入れをしているつもりであるが、それをもってしても最後まで健全な状態を保ちながら自然に落葉する葉は少数で、黒点病やその他病害虫の被害によって落葉する方が多いといえる。
そして落葉後のバラはトゲがあらわになり、枝が幾重にも交差し、近寄りがたい、殺伐とした雰囲気を漂わせるようになる。1シーズンを走りぬき、疲弊したバラからは、殺気が感じられるのだ。

 

イメージしかしである。あれだけ近寄りがたい雰囲気を漂わせていたバラが、剪定・誘引をするとその殺気が消え失せてしまうから不思議なものである。その姿からはむしろスッキリ感や満足感や期待感、そして美しさを感じ取ることができるのだ。咲き誇るバラは美しいが、冬の姿もまた美しいものである。

言うまでもないが、植えっぱなしで放置されているバラは先シーズンの殺気を持ち越すことになるため、周囲に負のオーラをまき散らし、非常に不快な存在となる。そして、近所を見渡すとそのようなバラはそこらじゅうの庭に存在している。いつの間にか庭のバラがそのような存在になっていないか?バラを栽培している方は注意が必要である。

このように、バラを栽培する上で、剪定・誘引は最重要項目と考えているが、それに匹敵するくらい大事な作業に位置付けているものがある。それは「寒肥」である。寒肥は文字通り、冬季に堆肥・油粕・骨粉などを施し、来るべく春の一斉開花に備えるための作業である。

左の画像は剪定・誘引を終えたクラウン・プリンセス・マルガリータ。

 

イメージボクはそれに加えて土壌改良の意味合いを強く持たせており、土質が悪いところには堆肥・油粕・骨粉といったベース肥料に加え、腐葉土・赤玉土を積極的に投入する。これら素材と元の土を良くかき混ぜてみると驚くほどフカフカな土に変化する。また、天地返しも豪快に施せるため、寒肥の前→後では全く事なった土壌に変化してくれる。

非常に残念なことであるが、ボクの庭は日影だったり、西日が強かったりするところが多い。それは絶対的にどうしようもない事実。でも、自分で出来ることだってある。それがすなわち、足元の土壌改良なんだ。

 

イメージルージュ・ピエール・ド・ロンサールの株元。

 

イメージ穴を掘り、牛フン堆肥・油粕そして骨粉少々を投入する。

土質が悪い場合、更に赤玉土と腐葉土を投入。

この場合は、毎年の寒肥のおかげか、土質はフカフカだった。

 

イメージ馴らした図。

 

剪定・誘引・寒肥をしっかり行い、芽吹き〜開花直前まで農薬散布を怠らなければ、一番花は約束されたも同然。これらは特に難しいことは何もないのだが、60株近いとちょっと大変だ。しかしこれをやっておくと、次の春での成果が変わってくるんだ。
ティ・クリッパー レディ・エマ・ハミルトン
フォルスタッフ、ストロベリーヒル、エブリン サー・ジョン・ベッジャマン

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