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2010.11.20

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2011 シーズン強制終了

ボクが住んでいる長野は11月の後半にもなってくると、放射冷却がある日などは一気に冷え込み、氷点下に近づくことも珍しくない。週間天気予報をみると最低気温1℃という日が見受けられるようになったし、実際問題明け方はかなり寒い。ここまで気温が下がるとバラの動きは非常に緩慢となり、ほとんど動いていないように見える。がくが開ききった開花寸前の蕾も、ビニール袋などによる強制保温などの処置をとらない限り開花は難しいだろう。が、確実に差し迫っているのだ。

とは言うものの、バラはまだ確実に動いている。赤い新芽を伸ばしているものもあれば、先端に蕾を形成しようとしているものもある。よって、バラのことを第一に考えるならば、バラの動きが完全に止まるまで待ってから冬作業をスタートさせるのが良いと思われる。だけど、それって本当に意味があるのだろうか?ここまで動きが遅くなれば多少作業を速めたり遅くしたりしても、春の一斉開花で得られる結果には有意差(意味のある差)は無いと判断してもいいんじゃないかって思うんだ。

むしろ、動きが止まるのを待つことによる弊害の方が大きい。寒空の下で我慢しながら剪定や誘引作業をするのは辛いものだ。耳を万力で締め付けられるような寒さの中、跳ね返ってきた枝が顔面にヒットした日には死ぬほど痛く、その瞬間全てのやる気が失せる。誰が何と言おうと寒いのがイヤなものはイヤ。
よって、ボクは冬作業を前倒しして行うことにしている。2010年11月20日(土)は小春日和となった。休日でこんなに暖かい日(チャンス)は滅多にない。この機を逃すとあっという間に冬将軍が到来してしまう。あたりを見回せば、がくが開ききった蕾が多数現存しているが、咲くか分からない蕾が開花するまで待っている余裕はない。ボクはやると言ったら一気に全部やる。そんなわけで、2010シーズンを強制終了させるべく、ボクは一気に剪定・誘引作業に取りかかることにしたんだ。

 

イメージまずは先週の続きで、鉢バラを全てやっつけることにした。所要時間は3分以内/鉢。60株以上あるので、いちいち時間はかけていられない。高さを決めたら、後は一気にバチバチ切り落とす。経験上、欲張って枝を残しすぎると来春早々から枝が込み合ってしまい、良い結果が得られないことが多い。ボクはバラが持つ春の爆発力を信じているから、一気に切り落とすんだ。全ての鉢バラは強剪定を施され、非常にコンパクトな姿に戻った。

次なる標的は、木立性地植え群。
具体的には、ウィリアム・シェイクスピア、コンテ・ド・シャンボール、ポート・サンライト、サー・ジョン・ベッジャマンなどである。

ボクのやり方は基本的にこれも強剪定
左の画像はレディ・オブ・シャーロットであるが、ヒザ下で高さを決めたら、そこから一気に切り落とす。残すのは元気のよい枝のみ。他は全て落とす。

 

イメージ左の画像は、レディ・オブ・シャーロットとジュビリー・セレブレーション2株分の剪定枝だが、山盛りとなる。
全ての木立性地植え群の剪定が完了したころには、ドラム管サイズの超特大のゴミ袋が2つ満杯となった。

 

イメージ 次に着手したのが、本命のつるバラ群である。ボクは、枝を伸ばすイングリッシュローズはつるバラとする事を信条としている。だからつるバラの数は多い。下の画像は手前からフォールスタッフ、エブリン、ストロベリー・ヒル。誘引作業は元気のよいシュートを選びだし、中途半端な不要枝を取り除くことから始まる。その際、面倒でも去年の誘引はすべて取り外した方が、結果的に作業ははかどる。
不要枝を適度にハネた後は、キャンパスに絵を描くかのように枝を配置していく。この誘引作業はバラ栽培において最も楽しい作業のうちの一つとして数えられるだろう。
誘引完了後のラティスフェンス。

花も葉もない、枝だけの姿から美しさを見出すことができるのは、つるバラだけである。

 

イメージこれはボクが愛してやまないストロベリー・ヒル。

毎回伸びすぎて収まらないように思えるが、不要枝を払って誘引してみると、不思議と収まるものである。

ただし、枝数、太さは去年の更に倍。頼もしい限りだ。
一気に作業を進めた結果、コンスタンス・スプライやピエール・ド・ロンサールなどの一部の例外を除いて殆ど全てのバラの誘引・剪定を完了することができた。次の作業予定はレイアウト替えである。バラのことを第一に考えると移植は控えるべきであろう。
しかし、ボクはマンネリを防ぐ意味でも庭は常に流動的であるべきと考えているため、積極的に移植するし処分だってする。庭がバラで満杯になってしまったら処分しなきゃ新しい風が入ってこないし、処分を恐れて密度だけを上げていくと病気が蔓延する。そもそもバラは激しい競争にさらされている園芸植物である。よって、ボクの庭でも競争はあり、その結果淘汰されるバラは当然出てくる。剪定・誘引作業をしながらボクの頭の中では何をどう移植し、何を処分するか考えているんだ。その結果バラ栽培は、冬になってもイベント尽くしである。

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