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2010.10.15

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses ウィンドウフラワー 2012

イメージ今更説明するまでもないと思うが、デビッド・オースチンはイングリッシュローズを作出し、今や一大ブームを巻き起こした凄い人である。ある1つの品種が発表されるまでに要する期間は約8年、選ばれる確率は10万粒の種の中から1粒だけというから驚きである。かなり気長で厳密な作出方法に思えるが、それでも過去に発表した品種は200近くにのぼるというからこれまた凄いことだと思う。
さらにこれらの品種は市場の洗礼を受け、選別・淘汰される。つまり、現在でもカタログに掲載され、購入可能となっているバラは、厳しい競争を勝ち抜いたエリートだと言っていいだろう。美しい花姿に馥郁たる香り、さらに四季咲き性も優れていなければならないのだ。
そんな素晴らしい品種群の中で、デビッド・オースチンやイングリッシュローズファンが「もっとも美しいイングリッシュローズ」と評しているバラがあるのをご存じであろうか。

それが今回紹介する「ウインドフラワー」だ。

 

イメージウインドフラワー?

この品種、ボクが知る限りでは、ハッキリ言ってマイナーな品種だと思う。華々しくデビューする最新品種や、グラハム・トーマスといったメインコレクションの影に隠れて、このバラを求める人は少ないだろう。その結果、流通量としてはかなり少なく、近所の園芸店は当然のこととして、何でも入手できるハズの楽天市場ですら、滅多にお目にかかることができないレア品種である。
かくいうボクもウインドフラワーを数カ月にわたって探し求め、それでも入手することが出来ずにいたために半ば諦めていた。しかし、2010年春の一本木公園バラ祭りにて偶然発見し、迷わず連れ帰ったものである。

 

イメージその特徴だが、 肝心の花はウィリアム・シェイクスピア2000などのゴージャス系のバラとは全く違い、非常にシンプルな花だ。花びらの先端は尖っていて、不揃いに並んでいるが、それがまた独特の雰囲気を醸し出している。

色は王道のピンクで、半八重。中心には黄金のしべがかがやく。

樹形はコンパクトで非常に小さくまとまる。枝が細く、それに見合った花を咲かせる。その結果、まるでピンク色の蝶が舞っているかのような花つきとなる。
地植えすると地面に接地する花が出てくると思われたので、とりあえず鉢で育てているが、今のところ正解。

香りは決して強くなく、やや香る感じ。

一言で表せば、美しくあるために必要なものだけを身にまとっているようで、かなりレベルが高いバラと言える。

 

イメージともすればゴージャス・強香系のバラに目を奪われてしまうことが多いが、目が肥えてきたあたりにこのようなシンプルな美しさを身にまとったバラを一本混ぜてみて欲しい。

きっとその美しさに心を奪われてしまうだろう。

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