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2010.09.26

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2010 黒点病はとめられない

イメージ地球には色々な国があって、色々な気候がある。一年中暑かったり、寒かったり、砂漠のように乾燥していたり、熱帯のように湿潤であったり、色々である。そんな中で日本は春夏秋冬に恵まれた国で、それぞれの季節にそれぞれの良さを感じとることができる。ボクはそんな日本に生まれて本当によかったと思っているがしかし、季節ごとに様々な変化があるがゆえに季節ごとに居心地が悪くなるイベントが発生するというのも現実である。

「冬」は身も心も凍てつくような寒さに見舞われてしまう。あまりの寒さに10分と庭仕事ができるものではない。不景気に加え、光熱費もかさむために財布まで寒くなる季節といえる。
「春」は自身も含め、厳しい寒さを乗り越えた生命の息吹を感じられる、最も素晴らしい季節だと断言できるが、同時に花粉症というあまりに大きな問題も発生する。非常に残念なことであるが、花粉症であるがゆえに手放しで喜べないのだ。
「夏」猛暑。あまりの暑さにボクもバラも疲弊し、何よりもモスキートどもが猛威をふるう季節であり、やつらは究極的に不快な存在である。

そんな中、「秋」は居心地が悪くなってしまうようなイベントが殆ど発生しない、非常に過ごしやすい季節といえる。暑くもなく、寒くもなく、花粉症もなくて、モスキートの活動も勢いがなくなってくる。夏の猛暑で疲弊したバラも明らかに元気を取り戻し、赤みを帯びた新葉を再び展開し始める。5枚葉があと3・4回展開すれば蕾ができて、見たこともないような美しい花をボクたちの目の前に展開してくれるはずだ。

 

イメージしかし、である。バラは生まれ持って病気に弱い体質を有するがゆえに、秋は「黒点病」の脅威にさらされる時期である。その勢いたるや凄まじいものがあり、地植え株を中心として殆ど全てのバラが黒点病に侵される。
我が家で最も病気に強いと思われた「ピエール・ド・ロンサール」であったが、これもやはりバラの子であった。今年は黒点病を発症し、葉を落とし始めてしまった。

 

イメージ今年は各種農薬を事前に準備し、計画を立てて、出来る限りそれに従って農薬を散布してきたつもりである。
世間一般的に行われているよりも頻繁に散布してきたと思っているが、それでも7月8月にサボり気味だったのが災いしたのか、夏の間に影を潜めていた黒点病が涼しくなって一気に爆発した感がある。

 

イメージこの画像はセント・セシリア。ふと気が付くと時すでに遅し。黒点病によって一枚残らず全ての葉を失ってしまった。

ボクはバラ栽培に当たって、農薬散布による病害虫の防除を基本方針としており、春のうどん粉病はほぼ完璧と言っていいレベル・・・、少なくとも開花に殆ど影響しないレベルで防除できたと自負している。しかしながら秋になった途端、黒点病の蔓延を許す結果となってしまった。

ボクが病害虫防除のバイブルとしている「バラの病気と害虫 見分け方と防ぎ方 著 長井雄治」を紐解くと、「一年を通じて黒点病を防除できたらバラ管理者として一人前。」とされている。つまり、ボクはバラ管理者として半人前ということである。
ここで、反省なくして来年も同じやり方を続けるとするのであれば、いつまで経っても半人前のままだ。一人前になるためには、蔓延を許した原因を自分なりに考察する必要があるのだ。

ボクなりの考えでは、梅雨時になって顔をのぞかせた黒点病は夏になると一旦影を潜めたようにみえるため、農薬散布を一時中断してしまう。そして、これこそが原因だと考えている。影を潜めたようにみえるが、実は目に見えないレベルで確実に広がっており、涼しくなった途端に一気に爆発したんだと思う。そして一旦黒星が出た葉はトップジンMやサプロールを何回散布しようが治療は不可能で、落葉するしかない。しかも、夏場の農薬散布は薬害と言う2次災害を引き起こす要因にもなるから厄介だ。

これらを防ぐためにボクが出した答えは、@夏場も農薬散布を怠らない。Aしかし、薬剤の濃度は半分程度。である。これによって、今年ほど蔓延する事は無くなると予想している。

ところで、黒点病によって全ての葉を消失したセント・セシリアであるが、よく見ると新芽を伸ばし始めている事がわかる。つまり、バラは黒点病にやられっぱなしというわけではなく、たとえ葉を失ってもそこから復活しようとする力が備わっている事にも気がつかされる。バラは、強い。ボクはそんなバラの生命力から、少なからぬ感動を覚えてしまうんだ

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