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2010.09.23

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2011 一輪刺し

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ボクの庭にはバラが60株以上も植えられているので、秋口になっても常に何かしらのバラが咲いている状態となっている。それはとても贅沢な状況と言えるのだが「バラが咲いていることが当たり前」となってしまい、バラがそこに咲いていることに対するありがたみがなくなってしまうのも事実である。
また、咲いた花を早めに摘み取ってあげることは、シーズン通して花を咲かせているバラに与える負荷を軽減するし、また繰り返し咲く回数が1回でも増やせると考えている。そのため、咲いた花は2日程度咲かせたら切ってゴミ箱にポイを繰り返していた。今思えば勿体ない事をしていたのだが、先日のジュード・ジ・オブスキュアの素晴らしい香りを目の当たりにして考えを改めさせられた。せっかく咲いてくれたこれらのバラは、もっと愉しまないとである。

そしてボクが導き出した答えは、「バラの一輪挿し」である。そしてこの一輪挿し、バラを最も愉しめる方法の一つだということに気が付いてしまったのだ。しかし、ただ挿して置いておけば良いというわけではない。問題はこの一輪を「どこに飾るか」である。これを玄関やリビング、トイレなどに飾るのでは目立たない存在となり、ともすれば人知れず萎れてしまっている可能性が高い。ではどこが最適なのか。

それはズバリ、「会社の事務所」である。場所は鉛筆立てや卓上カレンダーの横に置くのがベスト。この不景気の時代、ともすればギスギスしてしまいがちな空間が、デスクの片隅にバラがある。たったそれだけのことで全く別の空間に生まれ変わったのだ。

この場合、周囲に目立つ場所にある必要は全くない。なぜならば、バラの最大の武器は見た目ではなく香りだからだ。この一輪挿しによって、改めてバラがもつ香りの絶大な効力に気付かされた。これぞ天然のアロマと言えるんじゃないか。エブリンを片隅に置いた日などは、半径50cm〜1m以内はほのかにバラの香りが漂う、上質な空間になってくれる。ここまで上質な香りを演出するのは、香水ではたぶん無理である。
ここでポイントなのは1〜2輪程度におさめることである。一度レディ・エマ・ハミルトンをどっさり持って行ったことがあるが、広い事務所が甘い香りで充満してしまい「やりすぎた」と思ったことがある。それに対して1〜2輪程度であれば、自分だけが愉しめる程度に香りを抑えることができる。

しかもこれは、庭での作業時や出勤前の短時間ではなく、業務中フルで楽しむことができるのだ。庭での鑑賞はどうしても雑草やそのほか病害虫が目に入ってきてしまい、落ち着かないものだ。その点、デスクのバラは仕事の合間やお昼休憩のときにゆっくりと愉しむことができる。にっくきモスキートの襲来におびえる必要もない。

 

イメージ また、バラの開花過程をゆっくり観察できたのだ(仕事はやってます)。ボクは今までに数え切れないほどのバラを見てきたが、バラが開花する過程をつぶさに観察できたことは一度もない。庭での観察を試みたところで、モスキートに刺されまくるか、熱中症で倒れるだけってのが容易に想像できる。
そこで、咲く直前のジュビリーセレブレーションを一輪挿しにして右斜め前に置いたところ、10時頃から開花が始まって徐々に花びらが展開し、昼過ぎには立派な一輪となったのだ。それはまるで蝶の羽化を見たかのようであった。それと同時に馥郁たる香りを周囲に解き放つ・・・。このような状態が不快であるはずもなく、心地の良い空間でゆとりを持って仕事に臨むことができるようになった。

仕事のお供に一輪のバラ。コンビニやスーパーならばレジ脇に一輪。カウンターならばペン立ての横に一輪・・・、さすがにクリーンルーム内などに持ち込むのは不可能だが、工夫次第ではスペースを確保できる方は多いと思う。そしてそれは仕事を進めるうえでは、少なくともマイナスにはならないだろう。ボクが自信を持ってお勧めする、バラの愉しみ方の一つなんだ。

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