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2010.07.06

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2010 バラと写真

イメージボクは自己満足に生きるタイプであり、熱しやすく冷めにくい人間である。今でこそバラにどっぷりはまっている生活を送っているが、バラの前は写真に夢中だった。夢中だったと言っても、賞を取るほど上手いというわけではなく、本当に写真が上手な方と比べると、ボクの実力なんて全く相手にならない。しかし、そうは言っても、世間一般の方々より強いこだわりを持っているし、バラの美しさを引き出す写真術を少しは身に付けているつもりである。

 

イメージせっかく苦労して咲かせたバラ。美しい花々を目の前にして、それを写真に収めてみたいと思っている方は、たぶん多い。しかし、実際に撮った写真に満足している方は少ないはずである。撮った写真に満足できない理由はいくつかあって、それらを一つ一つ取り除いていかなければ、満足のいく写真は撮れないものだ。

そこで今回はボクなりのバラ写真の撮り方を2・3回に分けて解説してみたい。写真について何も知らない方が読めば、かなりマニアックな解説が入ってしまい、おそらく10人中9人は途中で脱落してしまいそうな話になるが、本格的なバラ写真に興味がある方は読んでみてほしい。

キレイに撮りたいと思う気持ちと、行動力さえあれば満足できる写真が撮れるようになってくるものだ。そうなるとバラ栽培にバラ写真という、もう一つの楽しみが加わるのだ。

Sir Jhon Betjeman
D300
Micro Nikkor 105mm f2.8D。

  もくじ
カメラ選び
レンズ選び
花選び
背景選び
画像処理

1.カメラ選び

イメージ 言うまでもなく、写真を撮るためにはカメラが必要だ。そして、今お使いになられているカメラは何であろう。大変失礼な話になってしまうが、コンパクトデジタルカメラでは残念ながらダメである。ひょっとしたら、ある程度の写真は撮れるかもしれないが、ある程度の域を超えることはできないだろう。
本格的にバラ写真を始めたいのであれば、「一眼レフカメラ」は必須となる。モデルの新旧や普及機・中級機・上級機は問わない。とにかく「一眼レフカメラ」がないと話にならないのである。
それは何故か。バラはただ単に撮っただけではその美しさを引き出すことは難しいからだ。バラが持っている美しさを引き出すためには、撮影者が美しさを引き出す努力をする必要があるということだ。そして、それを実現できる力を持っているカメラは、一眼レフカメラである。
ちなみに、ボクはつい最近までニコンD70というカメラでバラを撮ってきた。このD70、2004年に発売された一眼レフカメラで、入れ替わりの激しいデジタルカメラの世界の中で、今となっては化石の様な一眼レフカメラだ。しかし、その実力は侮れない。最近、バラ撮影用にD300というカメラを入手したのだが、その前・・・、2010年6月末まで掲載されているバラ写真は全てD70ということになるので、参考にして欲しい。デジタルカメラは新しいほどよいのは当たり前であるが、多少古くてもいいということが分かると思う。D70はヤフーオークションなどで1万円も出せば手に入るので、その気になれば手に入れられる筈だ

2.レンズ選び

イメージ 一眼レフカメラにおいて最も大事なものはレンズである。レンズがなければ一眼レフ本体はただの黒い箱だ。一眼レフカメラはレンズを変えることによって、広範囲のものを写したり、遠くにあるものを引き寄せて撮ったり、接写ができるようになる。レンズは撮影者の意志を反映するための目であり、プロを始め大半のアマチュアカメラマンが一眼レフでなければならない理由はレンズの表現力にある。
ここで、バラ写真だけに的を絞って話をすると、最初の一本として入手したいのは「マクロレンズ」と呼ばれるものだ。小さなものを大きく撮れる接写用のレンズと言えば分りやすい。これもモデルの新旧は問わない。無理して新品を買う必要は全くなく、中古で十分である。レンズに関する細かいスペックまで説明するといくらスペースがあっても足りないので割愛するが、下記のような表記があるレンズをお勧めする。

Micro 60mm f/2.8
Micro 105mm f/2.8

ちなみにボクが使用しているのはニコンの「AiAF MicroNikkor105mmF2.8D」というレンズであり、ボクが撮影するバラ写真の50%以上を占めている。これがあれば近くに寄って撮影することはもちろん、離れて撮影して全体を表現することができるようになる。好みはあるが、普及型デジタル一眼レフカメラの場合、60mmが使いやすいと思う。

Gentle Hermione

D300
AiAF MicroNikkor105mmF2.8D
絞り f8
シャッター 1/250

寄ろうと思えば、もっと寄れる
Queen of Sweden

 

イメージ

D70
AiAF MicroNikkor105mmF2.8D
絞り f10
シャッター 1/640

やや近くで撮った場合

 

イメージStrawberry Hill

D70
AiAF MicroNikkor105mmF2.8D
絞り f8
シャッター 1/125

少し離れて撮った画像。
中望遠レンズとしても役に立つ

 

まずはこのマイクロレンズで一眼レフの表現力を磨き、分かってきたらいろいろなレンズでバラ写真を楽しんでみよう。以下に示すのは、ボクがバラ撮影に利用しているレンズ群である。
使用レンズ 作例
35mm F2

スナップなど、日常の用途においても非常に使いやすいレンズ。かなり近くまで寄って撮れるので、バラ写真にも重宝しており、出番が多い。

バラ撮影での利用率:30%
Lady Emma Hamilton

D70
AiAF Nikkor35mmF2D
絞り f8
シャッター 1/125
85mm F1.4
写真愛好家あこがれのレンズ。
背景のボケ味は最高の美しさであり、ピント面は神が宿っているとされる程の描写力を誇る。
ドンピシャにはまった時、このレンズの右に出るものはない

バラ撮影での利用率:10%
バラクラ イングリッシュガーデン

D300
AiAF Nikkor85mmF1.4D(IF)
絞り f8
シャッター 1/250
105mm F2.8 マクロ
バラ写真といえばまずはこれ。接写はもちろん、中望遠レンズとしても役に立つ。
センサーサイズが小さいデジタル一眼の場合、60mm F2.8が使いやすい。

バラ撮影での利用率:50%
Oklahoma

D70
AiAF MicroNikkor105mmF2.8D
絞り f10
シャッター 1/80
300mm F2.8
通称「サンニッパ」
メーカーの威信をかけて作られるレンズであり、叩き出す絵は特級である。全く判別できないほどに背景がぼける。写真愛好家ならば誰もが憧れるレンズだが、定価60万円以上するレンズだ。

バラ撮影での利用率:10%
Tea Clipper

D70
AiAF-I Nikkor ED 300mmF2.8D (IF)
絞り f4.5
シャッター 1/800

ちなみに、ボクはバラ写真ではズームレンズは殆ど使わない。ボクのような素人がズームを使うと写真が下手になるし、そもそもバラ撮影で使えるズームレンズは少ない。ここは騙されたと思って上記に上げたような単焦点というズームが出来ないレンズを選ぼう。単焦点を使う利点は、ズームが出来ない欠点を圧倒する。背景のボケ味や、早いシャッター速度、近くまで寄れる、個性的な表現力などがそれに当たる。
ズームしたければ、自分の足で歩いて寄るんだ。そして、たったの半歩移動しただけで、思いもよらない美しい構図が手に入ることに気がつくはずだ。一か所に立ち止まり、ズームに頼って構図を決めているだけでは上達は無理だと思っていいだろう。ズームレンズを使うのは、写真が上手になってからだ。

長くなったので続く・・・・。

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