本文へスキップ

2010.06.26

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses モスキート・ガーデン 2010

イメージ今年の春は例年にないほど寒く、一部品種でブラインドを激発するなどの被害はあったが、逆に言えば、寒害を乗り越えることができた蕾は普段より長期間にわたって熟成された事になる。蕾の発生から開花まで40日以上もかかった品種もあるほどだ。
開花まで時間がかかると言う事は即ち、良花の割合が高くなるということだと思っているが、その事は春や秋と、夏のバラの出来の違いを見れば明らかだ。今年の一番花はカタログや雑誌にのっかてもおかしくないんじゃないかっていうバラが沢山咲いてくれたので、個人的には合格点だったと思う。

まさにお祭り騒ぎのように咲いたバラであるが、桜が散るのと同じように、バラも散る運命にある。ボクはバラが散る事については未練を感じない。庭が毎日花畑では飽きが来てしまうし、花もちがよすぎるのは日本人的な美学にそぐわない。バラはすぐに散ってしまうから美しいんだ
一つ事が終わったら、すぐ次に進みたい性格も手伝って、一番花の終盤では咲く前であったとしても、一括で切り落とした蕾もある。

 

イメージ一気に咲きガラ摘みを終えたボクの庭は静けさを取り戻したのだが、次なる主役はベーサルシュートサイドシュートの発生だ。ベーサルシュートにみなぎる活力や生命力を目の前にすると、下手な花が咲くよりもよっぽど嬉しいものなんだ。

その他、水やり・雑草・不要枝の剪定等の作業は欠かせないため、一番花のお祭り騒ぎが終わった今でも自然と足が庭に向いてしまう。このように、年間通して楽しみが尽きないボクの「ローズ・ガーデン」であるが、この時期から、ボクの庭は別の一面を見せる。

「Mosquito Garden」

イメージ[ Mosquito(モスキート) ]とは即ち、「蚊」の事だ。ボクの住む地域は、蚊が多いような気がしている。特によく見られるのが、黒に白いシマシマの「ヒトスジシマカ」だ。梅雨に入ったころから発生がみられ、晩秋までコイツに悩まされることになる。
下の画像は鉢皿の水溜まりに発生していた50匹程度のボウフラである。10日〜14日ほどで成虫になることから、発見が遅れていたら大変な事態を引き起こすところであった。ボウフラはわずかな水溜まりでも発生するので、水がたまる場所を見逃さない事がポイントである。
また、あえて一か所に水溜まりを作り、その水を定期的に取り換えることによって蚊の発生を防ぐといった高等テクニックもあるが、忘れると逆効果になるので注意が必要だ。
しかしどんなに注意を払っていても、敷地外から飛んでくる蚊の侵入を防ぐことは不可能なのが現実である。特に、夏になると一歩外に出た途端、血走った蚊が数匹寄ってくる。コイツに刺されると数日間は痒みが続き、非常に不快だ。それでも、例え蚊に刺されると分かっていても庭に出たいという気持ちは萎えることはないので、性懲りもなく庭に出ては、また刺されるんだ。その結果、ボクは夏の間中ムヒを手放せなくなってしまうのだ。

勿論、ボクはこの状況を指をくわえて見ているだけでなく、庭に出るときはキンチョールを常備し、発見し次第噴霧したり、複数の蚊取り線香を焚いて煙幕を張ったりする。しかし、結局のところこれらは一時しのぎにすぎないため、翌日になると元に戻っている。恒久的手段が見いだせないまま時間だけが過ぎていったのだが、先日「ある事」を行ったところ10日間もの間、全く蚊を見かけなくなったのだ。

 

イメージその「ある事」とは、いい加減にウザくなってきたアブラムシを退治するため、シーズンで初めて使用した殺虫剤「スミソンの散布」である。するとどうだろう、スミソンの散布を境に明らかに蚊がいなくなったではないか。

「スミソン」とは「スミチオン」「マラソン」の混合薬であるが、調べたところ「スミチオン」は蚊、ボウフラ、蚤、蠅等の衛生害虫の駆除に用いられているとのこと。去年までは電池式の散布機で限定的な農薬散布を行っていたが、今年からは電気コード式の圧倒的に強力な散布機を使って庭全体に散布できるようになっているため、アブラムシのみならず、陰に潜んでいた衛生害虫をも一網打尽にしたようなのだ。何よりボクの栽培方針は、防除すべきは「うどん粉病」や「黒点病」であり、アブラムシなどの害虫類がバラに与える被害は軽微であるという判断のもと、殺虫剤の散布は殆ど行っていなかったのだ。よって、「スミソン(スミチオン)」が蚊にも効くと言う事に全く気が付いていなかったのだ。

ボクは安全使用回数や希釈倍率、周辺への配慮、そして農薬について学ぼうとする姿勢があれば、バラ栽培に農薬を使っても良いと考えている。と言うか、農薬なしでバラを栽培するのは不可能だし、そもそも無農薬である必要性は全く無い。ここで悩ましいのは、「バラを守ると言う本来の目的から逸れた農薬使用は如何なものか。」ということだ。
スミソン使用の真の目的はアブラムシじゃなくて蚊。これはボクの信念に反するものだ。しかし、スミソンは今まで蚊に対して試してきた何よりも絶大で、長期間効果が持続し、しかも安価で簡単であった。この時期からは快適に庭に出たければ蚊の退治は必須である。必須だからこそ、悩ましい。

<<Back           Return to TOP           Next>>

copyright©2002 shinzou all rights reserved.