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2010.06.18

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2010 梅雨入り

2010年の春、異常ともいえる記録的寒さによって遅れに遅れた開花だったが、5月末日のクラウン・プリンセス・マルガリータの一斉開花から3週間にわたって60を超すバラが次々と、そして爆発的に開花してくれた。その開花量たるやボクの予想をはるかに上回っており、ご近所様や通りがかりの方達にほんの少しでも影響を与えることができたのでは。と、勝手に自負している。


 

それにしても、今年はあまりの寒さにどうなってしまうのかと心配になったものだ。開花が20日も遅れたからシーズン中に梅雨が来てしまうんじゃないかって心配してたんだけど、雨らしい雨も無く、比較的好条件に恵まれたシーズンだったと思う。

しかし、流石の長野でも6月中旬になるとバラには暑すぎるようだ。この時期になると、コンスタンススプライのように花びらが繊細な品種は日中暑くなると午後には花びらが「クタクタ」になってしまう。夜間の涼しさが手伝って早朝にはウソの様に復活しているのだが、「クタクタ⇔復活」を3・4日も繰り返すと流石に限界が来るようで、早朝になってもグッタリしたままとなる。イングリッシュ・ローズの場合、「花びらがバッサリ落ちる」のが正しい散り方であって、「花びらがグッタリしちゃう」のは明らかに暑すぎだ。

そしてこの暑さに追い打ちをかけるように6月14日、長野県に「梅雨入り」が宣言された。まっすぐこちらを向いていたウィリアム・シェイクスピア2000だったが、ただでさえ重い花が雨によって更に重くなり、うつむくどころか主幹枝が釣り竿のようにギューンとしなり、花が地面に接地してしまった。そして、断続的に散り始めていた花も、一気に、そして情け容赦なくバッサバッサと花びらを落とし始めたのだ。それはまるで、紅白大トリの紙吹雪の様である。少なくとも単位面積当たりでの量は、紅白に匹敵していると思われる。梅雨入りはシーズン終了の合図。これを機に一気に剪定を行うことにした。

バラの花は、薄命だからこそ価値があるんだ。

ボクは咲き終わった花から一つずつ摘み取っていき、シーズン終了までそれを続けるといった気長な性格は持ち合わせていないし、時間も無い。「思い立った時に一気にやる」のがボクのやり方だ。花びらを落としたもの、落とす寸前のものは当然として、見頃の花から咲く寸前の花まで一花残さず全て摘み取る勢いで剪定を行った。その量はドラム缶3・4杯分。ハタから見れば「もったいない!」という叫び声が聞こえてきそうだったが、これからの花は通りがかりの人におすそ分けしたり、まだ見れる花は花瓶に挿すなどして有効利用したつもりである。
ちなみに、現時点で残っている花は見頃を迎えたレディ・エマ・ハミルトン。しぶとく良い蕾を残しているストロベリー・ヒル、クラウン・プリンセス・マルガリータ、ウィリアム・シェイクスピア2000、異常に花もちがよいサー・ジョンベッジャマン、そしてごくわずかの花だけとなり、騒がしかったボクの庭は静けさを取り戻したのだ。
このやり方は我ながら勿体ない気もするが、ギリギリまで咲かせ続けることによる体力の消耗を防いだり、2番花の時期を揃えたり、何より開花中農薬散布を中止していた事によって蔓延を許したうどん粉病を一網打尽にできるなど、良い点もあるのだ。チョコチョコ剪定ではこうは行かない。


最後にお礼肥として化成肥料を一握りずつ施し、総仕上げにうどん粉および黒点の予防・治療と、ついでにアブラムシがウザくなってきたので、「トップジンM+スミソン」のコンボ薬を入念に散布し、作業は完了。年に一度のお祭り騒ぎは終りを迎えたのだ。

ちなみに、来年は今年の倍の開花量を見込んでいるが、それにはこれからの作業にかかっている。バラ栽培に休みは無いが、不思議な事に体は動くんだ。

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