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2010.06.10

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses ストロベリー・ヒル2010

イメージ先日からお伝えしたとおり、我が家で最も美しく咲き誇るバラ、「ストロベリー・ヒル」が見ごろを迎えている。

一花だけを見れば、他にも美しいバラは沢山あるがしかし、バラは一花のクローズアップだけ見て楽しむものではない。「木を見て森を見ず」ではそのバラを本当に観賞した事にならないのだ。

 

イメージ近づきすぎると全体が見えないので、10歩くらい下がって観賞してみよう。その瞬間、ストロベリー・ヒルは他を圧倒する美しさをまとっていることが分かる。

この画像だけで説明不要の美しさを持っているが、ストロベリー・ヒルの魅力について少し詳しく述べてみたい。

ストロベリー・ヒルの花色はピンクである。ピンクと一言で片づけてしまえばそれで終わりだが、そんな単純なものではない。咲き始め、8分咲き、開花、咲き終わり、全ての段階で刻々と色が変化する。しかも、朝・昼・夕、晴れ・曇りといった色温度の違いによっても色が変わってみえるから面白い。
最も美しいのは、「開花状態で、朝6時半頃、薄曇り、できれば風が無いとき」だ。この条件下では、ピンクに薄いライラックが乗ったような色合いに見え、早朝の静けさと相まって神秘的ともいえる美しさを放つ。
また、「開花状態で、夕方6時過ぎ、薄い雲を通した夕日があたり、できれば風が無いとき」も美しい。このコンディションでは赤みがわずかに乗ってピンク色が最大限に濃く見えてこれまた美しい。ちなみに、上の画像はまさにその条件下で撮影したもので、普段よりピンク色が強く出ている事が分かる。

 

イメージ大輪花がもてはやされる傾向があるが、大輪花はどうしてもうつむいて咲く事が多い。うつむき気味に咲くのをよしとする場合もあるが、ボクはうつむき加減に咲いている花はあんまり好きじゃない。

その点、ストロベリー・ヒルの花は大きすぎず、小さすぎない程良い大きさである。花の重さと、花枝の強さのバランスが絶妙で、最も美しい真正面を向いて咲いてくれる。低めのフェンスに仕立てているので、これはポイントが高い。

花もちはよく、咲き始めから咲き終わりまで、全ての段階で美しく、直射日光が当たってもなかなかしおれたりしない強さを持つ。
一本の花枝に10個も蕾をつけることは普通で、それが次から次へと咲くので一番花の花期が非常に長い。その上、枝を伸ばす割には四季咲き性が強く、一斉開花が始まったら秋の終わりまで咲き続ける体力を持っている。花弁の数が減る夏でも、観賞に耐えうる花を咲かせてくれる。

そして、忘れてはならないのは葉の美しさ。ここまで美しい照り葉を持つ品種は我が家においてほかに無い。照り葉にうずもれながら咲いている姿など最高である。適切な薬剤散布を行えば殆ど病気にかからないので、うどん粉や黒点によって醜くひんまがったり黄変してしまうことは少ない。

ボクが所有する60本のバラのうち間違いなく3本の指に入るほど好きなストロベリー・ヒルであるが、その魅力を引き出すのは簡単である。ストロベリー・ヒルは枝を伸ばしたがるので、シーズン中伸ばすだけ伸ばしたあと、冬になったら誘引してあげるだけだ。シュラブと言う枠に無理やり押し込めようとして、伸びる枝をひたすら切り落としているだけではおそらくここまでのポテンシャルは発揮できないだろう。

ボクはストロベリー・ヒルの事を「ジャジャ馬」って呼んでいるんだけど、あまりにも素晴らしいバラだから好き放題やらせてあげているんだ。そしてその価値は、あるバラだ。

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