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2010.06.06

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2011 海外赴任

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「ヤング・リシダス」「ウィズレー2008」「ムンステッド・ウッド」「サー・ジョン・ベッジャマン」

これらは2008年にデビッド・オースチン・ロージスより発表された品種である。今となっては2009年、2010年の品種が発表されているが、2008年も流通の絶対量が少なく、未だに素性がよく知られていない品種群であると言っていいと思う。

ここで愛好家がイングリッシュローズを選ぶ際、最たる特徴となっている馥郁たる香りは、特に重要な要素になっていると思われる。「ヤング・リシダス」はティーとオールドローズに杉の香りが混ざる素晴らしい香り。「ウィズレー2008」は目を見張るようなフルーツ香。「ムンステッド・ウッド」は強いオールドローズ香とされているがしかし、「サー・ジョン・ベッジャマン」だけは軽めの香りとされている。
よって、イングリッシュローズの中から香りの強いものを選ぼうとするならば、「サー・ジョン・ベッジャマン」が選ばれることは無いだろう。ボクの中で、2008年作出の品種では「ヤング・シリダス」が筆頭候補であり、「サー・ジョン・ベッジャマン」は完璧に候補外となっていたものである。そもそも、香りにこだわっているハズのデビッド・オースチン・ロージスは、何故香りの少ないこの品種を発表するに至ったのだろう?それが分からなければ、コイツを選ぶ理由はない。

しかしそんな考えとは裏腹に、2008年作出の品種のなかで所有しているのは「サー・ジョン・ベッジャマン」だけである。入手のきっかけは去年バラ祭りに行った際、当時の流通価格が7000円以上だったのにもかかわらず、何故か3000円という安値で販売されていたのを発見し、「お買い得!」という、たったそれだけの理由で手に入れてしまったものである。
そして購入後は西側の花壇に植えられ、特に目立つところも無く、そしてボクが注目する事も無く、ただ単にそこに存在しているだけだったサー・ジョン・ベッジャマン。だけどコイツはボクが想像していた以上に美しい品種だってことが、最近になって分かってきたのだ。

 

イメージ「サー・ジョン・ベッジャマン」の魅力に気がついたのは、春の一番花のときだ。最初に見たとき、あまりの美しさに思わず声を上げてしまったほどである。

コイツが持っている雰囲気は独特だ。
花形は他に比べるものが無い独特なもので、中輪花だ。8分咲きの状態では、別格の美しさを持ち合わせており、まるで椿である。(左の画像は椿)
カタログに書いてある通り、確かに花はやや明るめなんだけど、全体的にシックな印象を受ける。

このシックさは何処から来るんだろう・・・。葉の色か、咲き始めの花色か、椿のような花様から来るものなのか分からない。分からないんだけど、とにかくシックなバラなんだ。

ギンギンの晴天下で観賞するよりも、曇り空の下で観賞した方がこのバラの良さが引き立つように思える。休日の浮かれ気分で観賞するよりも、落ち着いた心境で観賞したい。それもじっくりと。サー・ジョン・ベッジャマンの魅力。それは大人の雰囲気を持っているバラという事かもしれない。

よく考えてみれば、軽い香りでも25万分の1という厳しい選別を勝ち抜いてきたのである。つまり、軽い香りというハンディを補って有り余る魅力を持ち合わせているってことだ。コイツは、アタリ品種だ。それと同時に、デビッド・オースチン・ロージスの選美眼はやっぱりズバ抜けていると思い知らされた。まったく新しいタイプのイングリッシュローズを提案されたような「サー・ジョン・ベッジャマン」の開花であった。
ちなみに耐病性はかなり高く、定期的な農薬散布を怠らなければ、うどん粉知らず、黒点知らずという事を付記しておきたい

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