本文へスキップ

2010.05.09

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 春の作業 2010

せっかくバラを栽培しているのであれば、地域で有名になるほどにバラを咲かせてみたい。ひいては近隣の方々のガーデニング意識を高め、その結果ボクが住む地域の街並みが少しでも美しくなってくれればいいと思っている。独り善がりのアホかと思われるかもしれないが、結構本気だったりする。そして人の心を動かしたいのであれば中途半端じゃダメなわけで、やるからには徹底的にやる必要がある。

その第一弾は、入念に冬の作業を行う事だ。冬季に行う剪定・誘引・寒肥といった作業は、バラ栽培で最も重要なものだ。冬の作業さえ行き届いていれば、大抵の場合、春の一番花は約束されたも同然であろう。しかしボクはバラが持っているポテンシャルを120%引き出したいのだ。そこで重要になるのが、4月5月に病害虫を予防してあげる事である。ボクが目指すのは受身の防除ではなく、攻めの防除だ。発病してから・・・、食い荒らされてから・・・では遅い。やられる前にやるんだ。

しかし、現実的には全てを完璧にこなすのは無理だし、例え短期的に出来たとしても長期的に完璧を続けることはできない。よって、ボクの中で「重箱の隅をつつくような努力はしない」という栽培方針がある。割り切りのようなものだが、自分の庭で一番防ぎたいのは何なのか考え、それ以外の事は無視するという姿勢が重要である。 個々の庭で優先順位は変わると思うが、ボクの庭の場合は「うどん粉病」および「バラゾウムシ」を叩く事によって、最小の労力で最大の成果を上げられることが分かっている。

 

イメージまず、最も重要と考えているのが、うどん粉病の防除。うどん粉病は感染力が強く、一番花の新梢や蕾を害すうえに治りにくい極めて厄介な病気である。今年は農薬散布計画に基づき、徹底的にうどんこを予防している。

その甲斐あって、マダム・ピエール・オジェ、ロサ・ムンディなどのオールドローズに極めて軽微なうどん粉を発生させるのみとなっている。残りの株に関しては発生は見当たらない。
うどん粉の防除という観点から見れば、ボクの栽培技術は飛躍的に向上したと言っていいだろう。

 

イメージ次に重要なのが、バラゾウムシからバラを守る事である。4月の異常気象のせいか、去年の徹底した補殺のおかげか分からないが、今のところ去年ほどの被害は出ていない。しかし、クラウン・プリンセス・マルガリータを中心として、あちこちに被害が散見される。
ボクの目がまだバラゾウムシに慣れていないため、中々見つける事が出来ていないが、今のところ15匹程度の補殺に成功している。1匹が5個の蕾やシュートを加害すると仮定したら、75個の蕾やシュートを保護した事になる。
バラゾウムシ退治は株を入念に観察する必要がある。その結果、うどん粉の早期発見につながるので、続けていきたい習慣である。

しかし、2010年はバラの実力を120%発揮させる云々の前に、ある理由で重大な被害を被ることになってしまった。その被害たるや、うどん粉やバラゾウムシを防除した成果を帳消しにしてしまうほどである。その理由とは、4月の異常ともいえる寒さが襲った結果、ブラインドが激発した事である。
著しい被害を受けたのが、ピース、ミスターリンカーン、オクラホマ、パパ・メイアンなどのハイブリット・ティ。イングリッシュローズでは、ティ・クリッパーおよびブラザー・カドフィール。デルバールのローズ・デ・キャトル・ヴァンもブラインドだらけとなってしまった。うどん粉やバラゾウムシと違って、異常気象は手の打ちようがない。ブラインドの先端をつまみとる作業だけで、バケツが何杯も山盛りになるのは何とも残念な事であるが、こればっかりは仕方がない。農家の方々が受けた被害に比べればボクが受けた被害など無に等しいものだ。今、目の前にある蕾を大切にしつつ、来るべく一番花を迎えたいものである。

 

それにしても今年は遅い。去年のデータと比べて20日も遅れている。所有する約60株の中で、一番乗りを果たすバラは5月末〜6月初旬になりそうだ。
ルージュ・ピエール・ド・ロンサール コンスタンス・スプライ
ピエール・ド・ロンサール ゴールデン・セレブレーション

<<Back           Return to TOP           Next>>

copyright©2002 shinzou all rights reserved.