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2010.04.23

shinzou's Roses コラム

薬害発生 噴霧器のグレードアップ Panasonic BH-589P

イメージ前回の話の続きである。ボクは農薬による病気防除を基本方針としているが、本来バラを守るために行っている農薬散布によって、薬害を発生させてしまうという本末転倒のミスを犯してしまったのである。農薬散布による薬害発生の原因はいくつかあると思われるが、思い当たる節がある。

一つ目は希釈倍率
二つ目は散布ムラである。

今回薬害が発生した農薬は、黒点病に適用のあるジマンダイセン水和剤によって起こったと考えている。背面ラベルを参照するとバラに対しては400〜600倍となっているが、汚れを知らぬ新葉には600倍が安全だと分かっていながら、意気込みのあまりに400倍を選択したのだ。また、最小表示単位が1gの比較的ラフな測りで測ったのも悪かった。さらに、うどん粉に適用のあるハーモメイト水溶剤も併用したのも悪かった。結果的に普段使っているよりも濃い農薬が出来あがってしまったのだ。

 

イメージ二つ目は散布ムラ。農薬噴霧器には様々なタイプがあるが、ボクが使用していたのは単一電池を4本使用する電池式だ。頼りないが、意外に使えてしまう。

しかし、農薬は葉面の表裏にくまなく散布するのが基本であるが、かけ残しが無いように散布しようとすればするほど散布ムラがでてしまう。完全にパワー不足によるものであるが「今まで何とか使えていた」ために、買い換えるまでには至っていなかったのだ。

つまり、普段よりも高濃度な農薬パワー不足の噴霧器で散布した結果、葉面がびしょ濡れになってしまったのだ。その結果、変色や葉の縮れといった薬害の発生に至ってしまったと推測している。

しかし、失敗したことは問題ではない。その失敗をどう活かすかが問題なんだ。希釈倍率は注意すれば簡単に防げる。今後は希釈倍率を薄めに使用することとする。400〜600倍と記載されていれば、まずは600倍を選択すればよいだけだ。
問題は散布ムラである。「弘法筆を選ばず。」ということわざがあるが、農薬散布には当てはまらない。現状の噴霧器を使用する限りは、散布ムラは必至。薄く散布しようとすれば薬剤が届いていない場所が出るし、くまなく薬剤を散布しようとすれば、びしょ濡れになるほどに薬剤がかかる場所が出てしまう。噴霧ムラを解消するには、噴霧器をグレードアップするしかないんだ。

形式 特徴 利点 考えられる欠点
ハンドスプレー 手でシュッってするタイプ。 手軽。 散布範囲狭すぎ。
蓄圧式 空気入れの要領で蓄圧し、
その圧力で噴霧。
安い。 パワー不足。不安定。
蓄圧が面倒
電池式 電池の力でモーターを駆動。
株数が少ないなら十分。
安い。
比較的静か。
パワー不足。
電池代がかさむ。
充電式 電池式よりもパワーがある。
充電電池の寿命が気になる。
十分なパワー。 高い。
充電池の寿命が気になる。
電源式 100V電源を使用するためパワーは十分。
ケーブルがないと使用不可。
安い。
十分なパワー。
うるさい。
コンセント必要。
動噴式 エンジンで駆動。
狭い我が家ではやりすぎ。
十分なパワー。 高い。
爆音。
噴霧車 近所のリンゴ畑でよく見かける。
ヘクタール単位で散布可能。
155リットル/分のパワー。
エアコン完備。
800万!

Panasonic
5L電気式噴霧器(AC100V 50/60Hz)
BH-589P

イメージ一般によく知られたPanasonic製なので、一定の安心感を覚える。
楽天市場を使用し、全部で1万円程度であった。

 

使用にあたって電源コードが届く事が前提となるが、ホースは10mもの長さがある。結果的に本体を持たずして遠くまで足をのばせるのは、ある意味身軽だ。

充電の手間や、電池の劣化を気にする必要もないのが利点である。
2頭式ノズル。1頭にも切り替え可能。

ノズルの向きは自在に回転させることが可能。

葉裏への散布が断然楽になり、これを味わうとノズル固定式のものは使えなくなる。
電源を入れ、手元のスイッチを押すと噴霧開始となる。

 

イメージ そそくさとセッティングを完了し、試しに水道水を入れてスイッチオン!その瞬間、
「ボワァ〜〜ッ!」

「なんじゃこりゃあ!」
予想以上のパワーに、慌ててスイッチを切ってしまったほどである。
圧倒的威力にやりすぎ感すら漂う・・・

 

イメージこの写真はサッと一振りしてみただけのものである。たったの一振りでこの均一な噴霧状態が得られる。ちなみに、これは単なる水道水なので葉に弾かれているが、展着剤を併用することによって濡れ性を向上させれば、今まで味わうことのできなかった均一な塗布が可能となるであろう。

 

ところで、パワーがあるということは多量に農薬を消費するイメージがあるが、実際は逆である。パワーのない噴霧器ほど多量に農薬が必要になるんだ。理由は上記のとおりである。対して、パワーのある噴霧器は霧化能力が優れており、たったの一振りで全体にくまなく農薬を散布する事が出来るようになる。つまり、農薬の使用量が減り、薬害発生のリスクを軽減させる事が出来るのだ。これこそがボクの求めていた性能だ。しかも、作業時間も短くなってくれるから、空いた時間は他の作業に回せるようになる。ちなみに我が家の散布量・時間は3リットル、10分未満/60本という効率だ。

かなり満足な買い物ができたのだが、唯一の欠点は電池式より音が大きい事だ。結構響く音+ハイパワーなので、都市部の密集した住宅街であるならば少し考えた方がよいかもしれない。

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