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2010.04.09

shinzou's Roses コラム

クラウン・プリンセス・マルガリータ用のアーチ設置

バラは抜群の美しさに加え、四季咲き性という大変素晴らしい性質を与えられた園芸植物であるが、最も美しく輝くのは一番花であることは疑いようのない事実である。つまり、一番花の時期に最も美しく咲き誇ったバラこそが、その年で最も美しいバラということになる。
そして2009年の一番花、ボクの庭で最も美しく咲いたのは「クラウン・プリンセス・マルガリータ」だ。つまり、ボクが所有する約60株の中で最も美しいバラは、クラウン・プリンセス・マルガリータだったという事になる。こんな事を書くと意外と思われるかもしれないが、これは事実である。

このクラウン・プリンセス・マルガリータ、イングリッシュローズの中では樹勢が強い品種で、野蛮ともいえるトゲを持ち合わせる上に四季咲き性が弱い。その結果、巷ではあまり人気がないようだ。それは当然の事である。イングリッシュローズの大半はシュラブと呼ばれる樹形に分類されるが、コイツは枝ばかり伸びて場所は取るし、四季咲き性も弱いので、シュラブとして売っても人気が出るハズがない。つまり、これは販売業者の情報の出し方が下手なだけだ。シュラブなどという意味のよく分からん分類法は忘れて、コイツは小型・中型のつるバラなんだと割り切ってみたらどうだろう。コイツの評価は一変するハズだ。

 

イメージつるバラなので、初年度は枝ばかり伸ばす。つるバラだから当たり前である。咲かないで伸びる枝に嘆き・悲しむのは間違いだ。そうじゃなくて、伸びる枝に期待を膨らませるのが正しい付き合い方である。

そして待ちに待った次年度には、伸びた枝に爆発的開花を見せてくれるようになる。それは溜まりに溜まったストレスを全て吹き飛ばすには十分なパワーを持ち合わせている。

 

イメージそして、そのすべてがギッシリ花弁を詰め込んだ超整形花であり、さらに豊かなフルーツ香をまとっていれば、もはやつるバラとしてこれ以上望む事は無いだろう。
四季咲き性なんていらない。その瞬間、人の心を動かすほどの開花を見せつけるのが、優れたつるバラである。

年に一回だけ。
つるバラは、桜みたいなものなんだ。



そして、夏以降は頑丈なサイドシュートを量産してくれるため、来年の爆発的開花は約束されたも同然となる。そして、アホみたいに巨大化しないのもよい。ボクのような狭い庭でも十分収まってくれる。このように、クラウン・プリンセス・マルガリータは非常に優秀で使いやすいつるバラだと思う。

 

イメージそんなクラウン・プリンセス・マルガリータであるが、アーチを仲良く分けあっていた相棒、グラハム・トーマスが移植されてしまったため、アーチを組みなおすことにした。

ボクはクラウン・プリンセス・マルガリータを別格扱いしているので、最高の日当たりを与えるべく巨大アーチを作成する事にした。かと言って、アーチごときに何万も投資できるほどの余裕は無い。よって、ホームセンターで1000円の安物アーチを2つ買ってきて、それを2つで1つにして巨大アーチを作ってみる事にした。

 

イメージその結果出来あがったアーチがこれである。かかった費用はたったの2000円だ。
高さ270cm位、幅250cm位か。高さも幅も十分で、往来の邪魔になるような事は全くない。

既存のアーチの頂上に到達していたマルガリータであるが、これによってかなりの余裕ができた。つまり、さらなる爆発的開花を楽しめる空間が用意された事に他ならない。

しかも丸一日、陽が当たる一等地中の一等地となった。庭が狭くとも、空間は広い。工夫次第で可能性はどんどん広がるから、つるバラは楽しい。
庭が狭いとお悩みの方は、視線を地面から離し、斜め45度上方に向けてみてほしい。きっとそこにはつるバラが活躍できる広大な空間が広がっているハズだ。

 

イメージちなみに、反対側にはクレマチスのエリザベス(鉢)が誘引されている。無数の蕾を抱えた有望株だ。

調子に乗ってその下に「つる・ミミ・エデン」も地植えした。この巨大アーチを覆うほどに成長した姿を想像すると、俄然ヤル気が湧いてくる。

今、全てのバラの中で、つるバラが楽しくて仕方がない。今まで、理想のバラを求めてフラフラとさまよってきたが、ボクが降りる着地地点はつるバラだったんだって気がしている。

つるバラが、アツいんだ。

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