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2010.01.31

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 冬のバラ公園

多くの人にとって桜に興味がいくのが4月だけであると同様に、バラを栽培していない一般の方々にとってバラに興味が行くのは、1番花および秋バラのシーズンだけである。しかしロザリアンは閑散とした冬にこそバラ公園に出向く
「公園のバラは、5月6月になると、なぜあのような素晴らしい一番花を迎える事が出来るのか?」そんな疑問がわくと、冬の公園に出向かずにはいられない。春には決して見る事が出来ない冬の作業がしっかり行き届いているからこそ、圧倒的な開花を得られているハズだ。雑誌を読んで分かった気になるのもよいが、百聞は一見に如かず。冬にどのような作業を行っているのか、自分の目で見て確かめることは非常に重要だと思う。

と言うわけで、妻が買い物に行きたいなどと言ったのを口実に、近場で済むものをわざわざ一本木バラ公園の近くのジャスコまで車を走らせ、妻が買い物をしている間、ボクは上の娘を連れて冬のバラ公園の見学に行くことにした。ちなみに、一本木公園はボクをバラ嫌いからバラ狂いに変えてしまった、もはやルーツともいえる公園である。

 

イメージ駐車場にクルマを止め公園に足を踏み入れてみると案の定、誰もいない。その替りに、まず最初に出迎えてくれたのが、一本一本冬囲いされた膨大な数のハイブリット・ティ達である。
枝はもちろん、葉ごと竹ざおとヒモで三角形にぐるぐる巻きにされており、実に豪快な仕事ぶりだ。ボクの抱いていたイメージは、葉を全部落として、剪定してから冬囲いをするものだと思っていたのだが、どうも違うようだ。剪定はいつやるのだろうか?

しかし、春のあの圧倒的な開花を見ると、結構アバウトにやっちゃっても全然大丈夫ということか。何しろ、株立ちがウチのハイブリット・ティの10倍くらい立派なのだ。

 

そして奥の方に歩みを進めていくと、圧巻の光景に出くわすことになる。それは用意したレンズに収まりきらないほどに巨大化したつるバラが、ものの見事に誘引されている姿だ。広角レンズを持ってくればよかったと後悔したほどに大きい。

つるバラは、冬の姿こそが美しいといわれるが、まさにその通りだと思った。同時に、我が家のつるバラと比べ、歴然とした差を見せつけられて悲しくなったが、数年待てば少しはこれに近くなるであろう。

ちなみに、これはアンクル・ウォルター。

春に見る事が出来ない事も、冬には見える。誘引する枝の角度、残す枝の太さ、主幹枝からどの程度芽を残して切っているか、土台となる骨格はどのように組んでいるのか、ヒモは何を使っているか・・・等々、重要作業がどのように行われているのか一目瞭然で、かつ得られる情報が具体的だ。それ以前に、つるバラの美しさに感動してしまった。
更に歩みを進めていくと、運のよい事に、つるバラの誘引作業を3人がかりで行っていたところに立ち会う事が出来た。その手際の良さたるや半端ではなく、彼らが通った後は美しく誘引されたつるバラが出来あがっていた。その姿を見て、6月になるとこの小さな公園に10万、20万もの人達がなぜ集まってくるのか、妙に納得してしまった。
冬のバラ公園は多くの方にとっては殺風景な景色にすぎず、面白くも何ともないだろうが、バラ栽培をしている方が見ればすごく楽しいと思う。特に、つるバラの美しさは圧巻だ。ダマされたと思って時間のあるときに近所のバラ園に出向いてみると、新たな発見が必ずあるはずだ。

 


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