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2010.01.25

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses バラの病害虫対策 農薬購入

多くの人がそうであるように、ボクがバラを育てている理由は花を咲かせるためである。そして、バラを美しく咲かせるためには、日々の手入れが必要だ。日々の手入れとは、剪定・誘引・花柄摘み・肥料・水やりなど多岐にわたるが、病害虫の防除は重大な項目として真っ先に挙げられるものである。

そして、これらの手入れが行き届いたバラが期待を裏切ることはまずないと思う。それとは逆に、持ち主から見放されたバラほど醜いものはない。放置されたバラは殆ど花を咲かせることなく、弱小枝ばかり伸び、そして病害虫に侵されてボロボロになっている場合が多いのだ。放任されたバラがそこにあるくらいならば、いっそのことそこに無い方がましだというのがボクの持論である。バラは耐病性が高くなったなどと言われているが、実際に育ててみると必ずと言っていいほど何らかの形で発病してしまう。なので、1,2年放置するだけでバラは枝とトゲだけの存在となり、数年後には朽ちて果ててしまう。ボクが栽培しているバラの中では唯一、ピエール・ド・ロンサールだけは耐病性がすごく高いと思えるバラであるが、その他に関しては軽重の差はあれど、うどん粉や黒点のどちらか、もしくはその両方を発症するため、何らかの形で防除する必要があると考えている。

 

イメージところで、本屋の園芸コーナーに行き、各種バラ関連雑誌に掲載されている無農薬栽培の項を読むと、無農薬でバラを育てる方法論として次のようにアドバイスされている事が多い。「バラを植えつける場所は、日当たり良好で、風通しがよく、株と株の間隔を十分にあけて、耐病性の高いバラを植えましょう。」などと書かれている。ハッキリ言って、こんなものは全然アドバイスになっていない。これからバラを育ててみたいと思っている人がこれを読んでどう思うだろうか。「やっぱりウチはバラ栽培には向いていないからやめよう。」と思う人が多いのではないだろうか。
このアドバイス、逆を言えば日当たりや風通しが悪く、狭い庭ではバラ栽培はできませんと書いているのだ。つまり、ボクの庭ではバラ栽培は出来ないと言っている。そして、耐病性の弱いバラはダメだとも読める。しかし、耐病性の弱いバラがダメかと言うと、そんなことは全くなく、むしろ弱いバラにこそ魅力を感じる人もいるほどである。

 

イメージ無論、編集者はバラの素晴らしさを伝えるつもりで書いているのだが、無農薬栽培を意識しすぎるあまりに、いつの間にかバラ栽培の敷居を高く、間口を狭くしている。無農薬栽培はひとつの手段であって目的ではない。バラを美しく咲かせるという本来の目的を達成するためには、何をすればよいのか各々がよく考えたうえで行動する必要がある。

 

無農薬栽培とは逆に、ボクは農薬を使って防除する事を基本としている。農薬を正しく使えば、多少条件が悪くても効果的に病害虫を防除でき、ボクのような庭でも、ド素人でも素晴らしい結果を得ることができる。農薬を使って軽微な症状のうちにピシャリと治す。もしくは予防してあげる事が、ボクがバラに対してできる優しさの一つだと思っている。
人間も全く同じだ。風邪をひいたら抗生物質などの適切な薬で治療する事によって、人は早く元気になれる。体に悪いなどと言って薬を飲ませないと、風邪を長引かせたりこじらせたりするかもしれない。そうなった場合、それは本当の優しさと言えるかどうかは甚だ疑問である。
このようにボクは「農薬を使ってバラを育てます。」と自信を持って言い切る。農薬の正しい使い方を学ぼうとする姿勢と少しの心配りさえできれば、確実・簡単かつ安全にバラを栽培できると信じているのだ。

この美しいバラたちは条件の悪い我が家で咲かせたものだ。日々の手入れと、農薬による効率的な防除がなせる技だと思うんだ。

 

そんな訳で、我が家で必ずと言っていいほど発病する、うどん粉病黒点病に重点を置いた農薬を新たに入手した。殆どがバラへの適用が登録されている農薬である。すでに所有しているダコニール1000とサプロール、そして展着剤と合わせて合計8種類を使って2010年を乗り切るつもりだ。ちなみに、いくつかの農薬をローテーションして使うのは基本中の基本だ。特にうどん粉病はすぐに特定の農薬が効かなくなる印象があり、複数の農薬を使うのは必須である。さらに、予防や初期治療、多発時など用途を分けると、数を絞ったつもりでもこれだけの数になってしまうのだ。
名称 タイプ 安全使用回数 目的 バラでの適用
うどん粉 黒点病 
ダコニール1000 有機塩素殺菌剤 6回以内 予防
ジマンダイセン水和剤 有機硫黄殺菌剤 8回以内 予防  
ハーモメイト水溶剤 無機殺菌剤 8回以内 初期治療  
サプロール乳剤 ステロール生合性阻害剤 5回以内 多発時
トップジンM水和剤 ベンゾイミダゾール系剤 5回以内 多発時
石灰硫黄合剤 無機殺菌剤 - 冬季消毒 - -
アプローチBI 展着剤 - 作用向上 - -
ダイン 展着剤 - 作用向上 - -

 

なお、近所の農協に足を運んでみると、とにかく大袋で売っている。1kgのジマンダイセンを使いきるには一回の散布で6g使い、安全使用回数の8回を散布したと仮定すると、年間約50gの消費量となる。つまり、20年分!のジマンダイセンだ。もはや笑える量だ。使いきれっこない。なので、楽天を駆使して小袋で販売しているショップを突き止め、そこで購入した。ちなみに、「農家の家 みのり」というショップである。

目標は高く、10月までうどん粉ゼロ、黒点ゼロだ。

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