本文へスキップ

2010.01.22

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses つる ミミ・エデン

イメージボクの趣味は写真であり、愛機はニコンF6。ピラミッドの頂点に位置する最強の一眼レフカメラである。しかし、一眼レフはボディのみでは写真を撮ることが出来ないために、別途レンズが必要になる。このレンズが曲者で、極上の一本を味わってしまうと、次から次へとレンズが欲しくなってしまう。
ボクの場合、50mmF1.4に始まり、85mmf1.4を経るなどして、遂に300mmf2.8に到達。F6に300mmf2.8を装着した姿などは、オリンピック選手や時速200qでぶっ飛んでくるF1マシンを今から撮らんとしているかの様である。
この様な状態に陥ってしまう事を、レンズ沼にハマる。など呼んでいるが、レンズ沼から脱出するには相当な精神力が必要である。ボクは100万突っ込んだあたりでやっと目を醒ます事が出来た。

バラもまったく同じである。

極上の一本を味わってしまうと、次から次へと欲しいバラが湧いて出てくる。悲しいかな、ボクは物欲をコントロールできる程の精神力を持ち合わせていないので、スペースはとっくに飽和しているのにもかかわらず、蒐集をやめることが出来ていない。金額でいえば数万〜数十万が当たり前のレンズ沼に比べれば、バラ苗の値段など可愛いものであるから、なおの事たちが悪い。50本を越えたくらいまでは数えていたが、遂に我が家にバラが今何本あるのか分からなくなってしまった。

そんな訳で、今回手に入れたのはメイアン作出の人気品種、ミミ・エデンのつるタイプ、「つる・ミミ・エデン」である。以前からミミ・エデンの存在は認知しており、気にはなっていたが購入には至らない、無数にある候補品種のうちの一つでしかなかった。なぜ、ミミ・エデンを購入するに至っていなかったというと、自分の好きなバラが明確になり始めており、ミミ・エデンはその条件には完全に合致しているわけではなかったからである。
ボクはバラの栽培経験が浅いと言えども、体が暇になればバラをいじくり、頭が暇になればバラの事ばかり考えていたので、普通に栽培している人よりも密度は濃いと勝手に自負している。そんな日々を過ごしていたためか、ボクの中で、こういうバラだったら購入に値するという基準が出来つつある。

 

イメージボクは、つるバラが好きなんである。

四季咲き性も良いが、つるバラがもつ生命力に惹かれる。
春の爆発的開花の喜びは、四季咲きバラの開花を圧倒する。
夏以降に花が咲かなくても、枝が伸びることに喜びを感じる。
そして、伸びた枝を誘引するのがまた楽しい。

そういった意味で、ボクの理想に最も近いバラがストロベリー・ヒルだ。
つる性で生命力にあふれ、春には爆発的に開花し、美しい花様で素晴らしい香りを持ち、それでいてシーズン通して途切れることなく咲き続けるストロベリー・ヒルは、ボクの中で非の打ちどころのない理想のバラである。

と、ついストロベリー・ヒルに脱線してしまったが、本コラムはミミ・エデンの話である。

ミミ・エデンが候補に挙がっていた理由であるが、一番の理由は妻が絶対に気に入るバラだからである。妻は大輪でゴージャス系のバラばかり植えるボクに対して、小さな可愛らしいバラがいいなどとよく話をする。ボクには全品種分かるのだが、妻にとってはどれも同じような花に見えるらしい。しかし開花したピエール・ド・ロンサールを目の前にした時だけは、「このバラはすごくキレイ。」などと心底納得しているようであった。ピエール・ド・ロンサールはピースを作出したフランシス・メイアンの妻であるルイーズが作出したバラで、世界バラ会連合殿堂入りを果たしている銘花である。クラシックな花姿で、中心はピンク、外側に淡い緑色をまとっている。ちなみに、ボクもピエール・ド・ロンサールが大好きで、事実3株も所有しているのだ。ピエール・ド・ロンサールの伸長力は見ていて安心感があり、頼もしい。
ピエール・ド・ロンサールが好きで、小さい花が咲くバラを好きな妻は、ピエール・ド・ロンサールのミニチュア版ともいえるミミ・エデンは絶対に気に入るハズだという確信があったのだ。しかし、完全に庭が飽和している状態では購入に踏み切ることが出来ていなかったのだ。しかし、あくる日にミミ・エデンについて調べていたところ、ミミ・エデンの枝変わりである「つる・ミミ・エデン」が存在している事が発覚。
つるバラの面白さに目覚めつつあったボクは、それを見た瞬間に物欲が爆発し、いつも利用しているバラの家で予約注文するに至ってしまったというわけである。

 

イメージ妻の好みと、ボクの好みが一致した「つる・ミミ・エデン」

ボクはコイツを鉢のつるバラとして、玄関脇で活躍していただこうと考えている。

唯一心配なのは、ボクが最も警戒するうどん粉病に弱いとのことだ。うどん粉病は完治させる事が難しい、本当に厄介な病気である。病害虫防除計画に沿って、うどん粉病の発症をさせずに巨大化することができるか、つる・ミミ・エデンはボクのうどん粉病防除の腕前が試される株でもあるんだ。

<<Back           Return to TOP           Next>>

copyright©2002 shinzou all rights reserved.