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2009.10.09

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses ミスターリンカーン復活

イメージ近所の農協の片隅に放置されていた売れ残りの「ミスター・リンカーン」を入手したのは5か月前のことである。京成バラ園芸の大苗にもかかわらず2度にわたる値下げで500円という驚異的な安値が付いていたそれは、酷い枝枯れ病、黒点病、うどん粉病を患い、さらには手に取った瞬間、スポンジのような軽さに拍子抜けしたほどにカラカラに乾燥しており、もはや末期と言える状態の苗であった。いくら500円と言えども、この状態では購入意欲が湧かないわけで、一瞬素通りしようと思ったのだが、このままボクが買わなければ枯死するのは明白であったため、持ち帰ることにしたものである。

 

イメージ持ち帰ったその場で剪定を施し、自家製用土をふんだんに入れた鉢に植え替えてしばらく様子を見ることにした。。

 

イメージすると処置が良かったのか、目に見えて元気を取り戻し、2ヶ月後には立派なベーサルシュートを発生させるまでに回復したのだ。

そして夏場になっていくつか蕾を付け始めたのだが、体力の消耗を防ぐためにその都度摘蕾を繰り返し、ひたすら回復に専念したのも良かったかもしれない。

 

イメージそして10月に入り、秋バラの季節になった今、ついに立派な花を咲かせるまで回復したのだ。大粒の蕾を4つあげており、5か月前がウソのような状態だ。

ボクは回復のきっかけを作ってあげただけで、あとは何もしていない。ミスター・リンカーンの驚異的な生命力によって復活したのである。

 

イメージそして10月18日に、集大成のような素晴らしい花が濃厚なダマスク香を放ちながら開花した。

それも、ゆっくり鑑賞できる日曜日にだ。

枯死寸前の窮地から救い出したミスター・リンカーンだが、お礼を言われたような気分である。これだからバラ栽培は止められなくなる。

この復活をもって、「パパ・メイアン」「ミスター・リンカーン」「オクラホマ」の黒バラ3兄弟のコレクションが完成したことになる。現在、「パパ・メイアン」と「ミスター・リンカーン」が香りの競演をしており、玄関先は濃厚なダマスク香で満たされた贅沢な空間になっている。ちなみに、「パパ・メイアン」と「オクラホマ」の香りの質は似通っているが、「ミスター・リンカーン」の香りの質は異なっていて、なんとなく「レタスっぽい」香りがベースにあるのが面白い。人間の兄弟が同じにならないように、バラの兄弟も性質が異なって誕生するのは面白いと思う。

 

購入時 5ヶ月後

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