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2009.09.14

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses コンスタンス・スプライの伸長力

イングリッシュローズの品種数は軽く100を超えるので、ERファンであってもその全てを記憶している方は少数だと思うが、「コンスタンス・スプライ」は誰もが知っているイングリッシュローズの一つだと思う。グラハム・S・トーマスの名を冠した「グラハム・トーマス」も極めてよく知られた品種であるが、第一号のイングリッシュローズとなった「コンスタンス・スプライ」の名も、バラを育てていれば一度は耳にするのではないだろうか。

残念ながらコンスタンス・スプライは一季咲きなので、殆どのERが四季咲きとなっている今となっては、イングリッシュローズとしてコンスタンス・スプライをあえて選ぶ必要は無い。だからこそ、コンスタンス・スプライは気にはなっていたものの、候補リストから外されていたのだ。しかし、とある雑誌で見かけた写真に目が釘付けとなってしまったのだ。それは、イギリス、モティスフォント・アビー庭園の白いベンチとコンスタンス・スプライの写真である。この写真に出会って初めて、つるバラとしてのコンスタンス・スプライの魅力に気がつかされたのだ。

そんなわけでコンスタンス・スプライを西側の壁面に植えるべく具体的に行動を始めたのが昨年の2月のことである。コイツを探し始めた当時、取り扱っている店の少なさに愕然とさせられたが、ついに新苗を扱っている店を見つけだし、さっそく2株手に入れた。しかし、2月3月の寒さに耐えきれなかったのか、1株は枯れてしまったのだ。残ったもう一本も、うどんこ病を発病しながら細い枝をヒョロヒョロと伸ばすのみ。これを目の前にして、「なんと弱々しい・・・。コンスタンス・スプライってこんなもの?」と思ったものだ。しかし、コイツは恐ろしい程の伸長力を秘めた品種だったのだ。

ポットから鉢に植え替えた時は大して成長していなかったように思えたが、西側の壁面に時植えしてからが圧巻。2月の時点で針金のように貧弱だった新苗がみるみるうちに枝を伸ばし、8月の後半には3m以上もある枝を何本も伸ばしたのだ。株元も見違えるように図太くなって、春の貧弱ぶりがウソのようだ。この調子でいけば、冬までには4m程度に到達するであろう。6月に追加購入した大苗も順調に成長を遂げており、2株で相当な面積を占有している。1シーズンでこの勢いなので、ボクが考えている以上に早くコンスタンス・スプライの壁面仕立てが実現できしそうだ。

実はまだ一度もその花をお目にかかっていないのだが、ボクの頭の中ではモティスフォント・アビー庭園のコンスタンス・スプライと同じ風景がすでに出来上がっているんだ。

2月 8月

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