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2009.05.24

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses クラウン・プリンセス・マルガリータ 2009

イメージ まさに完璧。ケチのつけようの無い美しさを持っている。そしてこれが一斉に200個開花したら・・・・・・。バラの一番花は、己が持つ最高のポテンシャルを発揮するが、所有している品種の中で最も素晴らしい魅力を発揮しているのが「クラウン・プリンセス・マルガリータ」である。つまりコイツはボクの中で最も美しく、最も優れたバラになってしまった。

はっきり言って、去年まではコイツを買って「失敗」だったと思っていた。夏に入ると花数は激減してしまい、ポツポツと不定期に返り咲く程度。芳香に関する印象も薄かった。その割には巨大で鋭利なトゲを持った枝を急激に伸ばし、場所ばかりとる。その隣にある小さくても連続開花するウィリアム・シェイクスピア2000と比べて、実に扱いづらい品種だと思った。そんなだったので、コイツはメインガーデンから外して西側か日当たりの悪いところに移動してひっそりと育てよう。なんてことを本気で考えるまでになっていた。

しかし冬が終わり、春が来て、蕾をあげるころになると、こいつに対する印象が変わってきた。とにかく多花性で、一つの芽に1〜5個の蕾を上げてくれる。しかも全くのブラインド知らずで、株元など、どんなに日当たりの悪いところでも蕾をつけている。結果的に、数えることなどとても出来ないほどの蕾が株全体を覆った。

そして今、爆発的な開花を始めたのだ。その全てが完璧な整形花。途中で花形を崩すことがなく、美しい状態が長時間続く。そして美しいまま突然散るので、汚い花が一つもない。株が充実してきたためか、去年は希薄だった芳香も今年は強くなっている。これは明らかにフルーツ香だ。もともとこの品種はデビッド・オースチンのホームページで特に香り高い15品種のうちに一つに選ばれているから、更なる香りの充実も期待できる。隣り合うグラハム・トーマスとの競演も予想以上の効果を得られた。否、これは狙っていたものではなく、バラについて全く無知だったころに何でもいいからとにかく植えた結果、たまたまグラハム・トーマスが隣り合っただけである。後日、黄色同士を植えてしまったことを後悔していたほどだ。しかし咲いてみると相性がよく、花期もドンピシャで結果オーライであった。

また、花数が圧倒的に多いので、株元など目立たないところに咲く花を惜しみなく切り取って花瓶にさす用途でも大活躍中。その際、香りと花持ちが良いことも大変な利点だ。さらにはうどん粉、黒点病に強くメンテナンスフリーで行けてしまう強さも兼ね備えている。今回の一斉開花で「クラウン・プリンセス・マルガリータ」の魅力に取り付かれてしまった。コイツは間違いなく最高の品種だ。

 

イメージクラウン・プリンセス・マルガリータとグラハム・トーマス(右奥)。両者は見事に競演する。

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