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2009.04.13

shinzou's Roses コラム

shinzou's Roses 2009 鉢植えのコガネムシ対策

長野生まれの長野育ちのボクにとって、コガネムシ(カナブン)は極めて当たり前な存在である。夏の夜になれば街灯に吸い寄せられた蛾の中にカナブンの姿が見られるし、網戸にしがみついている甲虫は大抵カナブンである。ノコギリクワガタが飛来した場合はちょっと嬉しい気分になれるが、カナブンが飛んで来てもうれしくないどころか、もはや何の感情もわいてこない。

このように、まったく気に留める事が無かったカナブンであるが、バラ栽培を始めてからは厄介な存在になりつつある。成虫の被害もあるがそれは大したことはない。厄介なのは、カナブンの幼虫である。ボクの庭は、30cm程度掘ってみると、かなりの確率でカナブンの幼虫がでてくる。大きいのから孵化したてのものまで様々である。気の毒に、スコップで真っ二つにしてしまった事も数え切れない。そして、それは決して気持ちの良いものではない。マルチングの中に産み付けられた卵を100個見つけた事だってある。つまり、全部孵化したとすると、幼虫100匹を地中に飼う事になるのだ。

ハッキリ言ってボクの庭はカナブン天国なのだ。

ここで問題なのは、飛来してくるカナブンを防ぐことなんて、絶対無理ってことである。庭の面積が広い上に、夜になれば近くの街灯に無数のカナブンが飛来してくるのだ。そして、ボクの庭でお泊り⇒○○○⇒産卵って訳だ。幼虫に効く農薬もあるが、庭の隅々まで撒く必要があるので、そこまでしてカナブンを駆逐する気にはなれない。庭にカナブンの幼虫が入るのは防ぎようがないので、潔く諦めるのがよさそうだ。

しかし、ココだけは守らなければならないって場所がある。それはである。鉢の中に産卵されたら最後、鉢という制限のある空間内で、孵化した100匹の幼虫たちが高価なイングリッシュローズの根っこを無残に食い荒らす光景が目に浮かぶ。当然のことながら、表面上は何も問題ないように見えるので、末期的症状になってからか、植え替えの時だけしか、カナブンの幼虫に気が付く機会(チャンス)が無いのだ。早く言えば、産み付けられてからでは遅いってことだ。

つまり、卵を産み付けられないような工夫をしなければならない。ここで役立ったのが、「バラ界のファーブル先生 Dr.真島康雄のバラの診察室」である。本著のカナブンの項を紐解くと、鉢にネットを張るとカナブンはそこに産卵できないとある。試さない手はない。早速実行に移すことにした。下記はその一部始終である。

 

針金を使って、アンカーを作る。一鉢につき、10個程度使う。短いと簡単に抜けてしまうので、5cm程度は刺さるようにしたい。つまり一ヶ作るのに針金の長さは10cm以上欲しい。
防虫ネットは何が良いか悩んだが、とにかく安く上げたかったので、三角コーナーのネットを使う事にした。35枚入って78円である。
網目が細かくて、もちろん水も通す。

1鉢につき2枚使った。
鉢の表面にネットを掛けて、先に用意した針金アンカーを打ちこんでいく。隙間なく一つずつ丁寧に打ちこむのがポイント。作業としては、非常に簡単なものである。

最後にタグを上からグサッと挿して完成。写真はアンブリッジ・ローズ。既に蕾を発生させている。

 

ここまでやれば、カナブンはここに卵を産みたいとは思わないであろう。少なくとも、ボクがカナブンだったらこんな厳重で怪しげなところに卵を産むのではなく、すぐ近くの地面に産み付けたいって思う。これによってカナブンに根を食い荒らされる心配がなくなり、ボクも無用な殺生をしなくて済むし、良いことづくめである。たった一つの欠点は、見た目にダサい事である。このネットを装着したスリット鉢が10数個並んでいるその様は、まるで農家が栽培しているかのようにみえてしまう。

だけど、このネットを張ることによって、夏場の地表温度の上昇も緩和できるんじゃないかって期待しているし、欠点を補うだけの利点があると思っているんだ。

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