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2009.12.20

shinzou's Roses コラム

「アブラハムダービー」と「プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント」

ある日、本屋で立ち読みしていたら、「1年目は庭とは呼べず、3年目に爆発的に豹変する。」と、どこかに書いてあった。その言葉にハッとさせられ、冷静になってこの一年を振り返ってみると、「相当な時間と労力を庭に費やしてきたが、その割には見返りが少なかった。」ことに気付かされる。もちろん、楽しくはあったが、心のどこかで感じていた漠然とした何かをハッキリ認識できた瞬間であった。

現住所に引っ越してきて1年経ち、その間バラを含む様々な花木を庭に植えてきた。しかし、雑誌で紹介されているような素晴らしい庭と比べると、あまりにもショボいことが分かる。「何か違う。何か足りない」といった、漠然とした不安感をいつの間にか抱いていたのだが、この一言で救われた気分だ。バラに限らず、アジサイやラベンダー、そして球根一つとってみても全て苗だから、ボク一人だけが焦って労力を費やしたところで、見返りは少なくて当然なんだ。苗木が成木になるのには年単位の時間が必要だから、ショボくたっても気にする必要はない。とりあえず今は、「3年目の豹変」を信じて頑張るしかないと、決意を新たにしている今日この頃である。

ところで、バラの成長には3年という長い時間を要することを慮(おもんぱか)ると、ガラガラに空いているスペースはなるべく早めに埋めてしまいたい気分になるのは至極当然の事である。そんな訳で、庭に残っているバラの地植えスペースをざっと数えてみたところ、約22株分残っていることが分かった。今のところ18株植えたが、それでも残り22株地植えできるスペースがある事は、日当たり条件が多少悪いことを指し引いても、素直に喜べる。次に、今植えてみたいと思っているバラをリストアップしてみた。これら11品種は縁があればすぐにでも手に入れてしまいたい。

 

イングリッシュローズ
アブラハム・ダービー アーチに使いたい。
アンブリッジ・ローズ 香りに期待して。
ガートルード・ジェキル 素晴らしいオールドローズ香に期待して。
コンスタンス・スプライ 西側の壁に大きく仕立てたい。
ジェームス・キャロウェイ アーチに使いたい。花の形が特殊。
ジュード・ジ・オブスキュア 香りに期待して。
チャールズ・レニ・マッキントッシュ 耐陰性に期待して。
ブラザー・カドフィール とある雑誌に載っていた写真に感銘を受けて。
プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント 今、最もアツい新品種だから。
オールドローズ
コンテ・ド・シャンボール とにかく植えてみたい。
ブレアリー・ナンバー2 とある雑誌に載っていた写真に感銘を受けて。
マダム・ピエール・オジェ とにかく植えてみたい。

 

そして「3年目の豹変」に急かされるように、「アブラハムダービー」「プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント」を注文したのはつい先日のことである。アメリカ発の大不況が押し寄せ、輸出製造業に携わっているボクの家計をモロに直撃中。そんな状況下で立て続けにバラを購入するのは如何なものか?と、僅かながらにある良心が訴えかけて来ていたのだが、この時期「アブラハムダービーが2800円」と「新作のプリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケントが4200円」は安い。そして楽天のポイントが2000円分貯まっていたことや、酒に酔っていた事も手伝って、つい注文してしまった次第である。「焦らず、ゆっくりと。」とは、植えつけた後に言えること。ガラガラに空いているスペースを埋めない事には「3年目の豹変」などあり得ない。

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