病害虫の防除 本文へジャンプ
うどん粉病

●症状
数ある病害虫のうち、ボクが最も警戒している病気である。
初期症状は新梢などの若い葉が波打つようになり、やがて白いカビがポツポツとみられるようになる。放置すると、うどん粉をまぶしたように、びっしりと白いカビが葉面を覆うようになる。そこまでいくと、次に伸びてくる新梢もうどん粉に侵されることになり、生育不良につながる。新梢だけでなく、大切な蕾も害し、花梗が真っ白に覆われたり、奇形花を発生させたりする。
美しい新緑や蕾の発生に心が躍る4月下旬ごろから発生がみられ、最も大切な一番花の時期に猛威をふるうことになる。重症化させてしまうと一番花を全滅させるほどの破壊力を持つ。また、一度重症化した株は、完治させることが難しく、継続的なうどん粉症状によって、春以降の生育が阻害され続ける印象がある。
なお、品種によってうどん粉耐性が異なっている印象を持っている。個人的な感想としては、ピエール・ド・ロンサールはうどん粉病にかかる気配が全くないが、つる・ブルームーンは葉をすべて失うほどにうどん粉に弱い。うどん粉病に強い品種を選ぶことは大きな効果がある。また、我が家ではうどん粉多発エリアがある。隣家との境界に並べてある鉢は、風通しと日当たりが良いのにもかかわらず、何故か片っ端からうどん粉を発症させる。隣家に爆発的に発病しているを庭木を見たことがあり、そこから胞子が飛んできているのでは?と勝手に推測している。多発エリアの把握も防除の一助となる。

●防除に対する考え方
日々の観察と、計画的な農薬散布によって、予防と治療を目指す。うどん粉病の予防・治療に効果がある農薬は、黒点病の予防・治療にも効果がある場合が多く、一石二鳥である。ただし、うどん粉病は下手に散布回数を増やしただけでは効果が得られない印象がある。これは、耐性菌の出現のみならず、うどん粉は若葉を好むが、若葉は水分をはじく性質があるため、薬剤が葉面に付着しにくい事が一因と考えられる。効果を上げるために展着剤は必須だと考える。

●うどん粉病でバラに適用のある農薬の1例
名称 タイプ 安全使用回数 目的
ダコニール1000 有機塩素殺菌剤 6回以内 予防
ハーモメイト水溶剤 無機殺菌剤 8回以内 初期治療
サプロール乳剤 ステロール生合性阻害剤 5回以内 多発時
トップジンM水和剤 ベンゾイミダゾール系剤 5回以内 多発時

●詳細な防除方法
農薬散布計画に準拠する。