病害虫の防除 本文へジャンプ
農薬散布計画

●病気が発生したらそれに対応した農薬をまく。それはそれで良いかもしれないが、シーズン中盤に効果がなくなったり、以前に何を何回散布したか分からなくなってしまうと思われる。なにより、漫然と農薬を撒くだけでは、試行錯誤というバラ栽培の醍醐味をスポイルすることになる。よって、農薬についてボクなりに勉強し、下記のような計画を立ててみた。基本的な方針は、最も厄介なうどん粉病の予防・治療に重点を置き、ついでに黒点病も予防・治療してしまおうという作戦である。
下記の表は2010年に使用する予定の農薬であるが、予防・初期治療・多発時に用途を分けた。また、耐性菌発生抑制の観点から、なるべく農薬のタイプを分けた方が良いと考え、さらに安全使用回数も考慮している。なお、バラ栽培とは即ち試行錯誤の連続につき、この計画表は常に流動する。
また、この計画表は自分の庭を2年間観察・記録した結果に基づいて作成しているものなので、他の方のローズガーデンに当てはまるとは限らない。自分の庭で何がどのように発生しているか知ったうえで農薬散布計画を立てることは重要であり、少ない労力で最大の効果を得られると考えている。
ところで、クロケシツブチョッキリに代表される害虫類については、農薬よりも補殺のほうが楽で確実と考えているので、殺虫剤は計画には含まれていない。唯一、増殖すると補殺が困難になるアブラムシについては予防・初期治療にオルトラン粒剤、多発時にスミソンの使用を行う予定である。

●2010年の計画
(1)用意するもの
名称 タイプ 安全使用回数 目的 バラでの適用
うどん粉 黒点病 
ダコニール1000 有機塩素殺菌剤 6回以内 予防
ジマンダイセン水和剤 有機硫黄殺菌剤 8回以内 予防  
ハーモメイト水溶剤 無機殺菌剤 8回以内 初期治療  
サプロール乳剤 ステロール生合性阻害剤 5回以内 多発時
トップジンM水和剤 ベンゾイミダゾール系剤 5回以内 多発時
石灰硫黄合剤 無機殺菌剤 - 冬季消毒 - -
アプローチBI 展着剤 - 作用向上 - -
ダイン 展着剤 - 作用向上 - -

(2)スケジュール
散布回数 対策 目的 バラでの適用
うどん粉 黒点病 
1月 0回 不要枝・弱小枝の剪定。風通しを良くする。 予防    
2月 1回 不要枝・弱小枝の剪定。風通しを良くする。
石灰硫黄合剤10倍液を散布。
予防    
3月 0回 殆ど芽が動いていないため、何もしない。 -    
4月 殆ど問題は起きていないハズなので、予防中心とした。
上旬
中旬
初旬
ダコニール1000 2回まで。 予防
ジマンダイセン水和剤 2回まで。 予防  
ハーモメイト水溶剤 2回まで。 初期治療  
5月 うどん粉病対策強化月間。
1年の苦労を結実すべく、うどん粉の予防と初期治療に徹する。
毎週 ダコニール1000 2回まで。 予防・治療
ジマンダイセン水和剤 2回まで。 予防・治療  
ハーモメイト水溶剤 2回まで。 初期治療  
サプロール乳剤 2回まで。 多発時
トップジンM水和剤 2回まで。 多発時
6月 1番花・2番花が咲き乱れているはず。
この時点では、予防と初期治療で対応できていてほしい。
毎週 ダコニール1000 2回まで。 予防・治療
ジマンダイセン水和剤 2回まで。 予防・治療  
ハーモメイト水溶剤 2回まで。 初期治療  
サプロール乳剤 2回まで。 多発時
トップジンM水和剤 2回まで。 多発時
7月 農薬使用回数を減らし、状況に応じた薬剤を選択。
この時点でも、予防と初期治療で対応できていてほしい。
上旬
中旬
下旬
ダコニール1000 2回まで。 予防・治療
ジマンダイセン水和剤 2回まで。 予防・治療  
ハーモメイト水溶剤 2回まで。 初期治療  
サプロール乳剤 2回まで。 多発時
トップジンM水和剤 2回まで。 多発時
8月 夏の暑さでうどん粉は落ち着いているハズ。
ただし、下旬にもなると特定品種で黒点病を発症し始める。
下旬 ダコニール1000 1回まで。 予防・治療
ジマンダイセン水和剤 1回まで。 予防・治療  
サプロール乳剤 1回まで。 多発時
トップジンM水和剤 1回まで。 多発時
9月 うどん粉に変わり、黒点病が猛威をふるうハズ。
予防では間に合わず、サプロールやマネージの使用は避けられないと思われる。
上旬
中旬
下旬
サプロール乳剤 2回まで。 多発時
トップジンM水和剤 2回まで。 多発時
10月 10月に入ると気温が下がり、蕾の数は激減する。
冬の剪定のために、むしろ落葉してほしいので黒点病は無視する。
上旬 ハーモメイト水溶剤 1回まで。 初期治療  
11月 0回 シーズン終盤につき、何もしない。 -    
12月 0回 シーズン終了につき、何もしない。 -    
※安全使用回数を準拠する。

(3)安全使用回数
農薬名称 安全使用回数 実際の使用履歴
ダコニール1000 6回以内 × × × × × × × ×
ジマンダイセン水和剤 8回以内                
ハーモメイト水溶剤 8回以内                
サプロール乳剤 5回以内           × × ×
トップジンM水和剤 5回以内           × × ×


(4)スケジュール管理
何を何回散布したか正確に記憶できるほどの頭脳は持ち合わせていないので、下記のような管理シートを作成し、農薬を散布した際にはそこに記録を残すことにした。この記録と、うどん粉・黒点病の動向を比べ、来シーズンへの反省に活かすことが出来ると考えている。

使用履歴
土曜日 使用農薬1 使用農薬2 使用農薬3
4月 3日      
10日      
17日      
24日      
5月 1日      
8日      
15日      
22日      
29日      
6月 5日      
12日      
19日      
26日      
7月 3日      
10日      
17日      
24日      
31日      
8月 7日      
14日      
21日      
28日      
9月 4日      
11日      
18日      
25日      
10月 2日      
9日      
16日      
23日      
30日