病害虫の防除 本文へジャンプ
コガネムシ類

●症状
初夏になると極めて当たり前に見られる甲虫である。夜になると街灯の明かりに吸い寄せられてブンブンと飛び回り、何匹も網戸で休憩している姿を見ることが出来る。成虫は花を食害し、観賞価値を減ずるが、我が家においては成虫の被害は軽微であるため、基本的には無視している。
幼虫も普通に見られる。庭中どこを掘っても十中八九コガネムシの幼虫が出てくる。マルチングを注意深く観察すると産みつけられた卵を見つけることもある。数え切れないほどの卵なので、これらが全部孵化したとすると、掘れば当たる幼虫の数に合点がいく。幼虫は根を食害するが、地上部からその被害を発見することは難しい。何かおかしいと思った時には相当被害が進んでいる状態だと思われる。
ただし、地植えは土の容積が圧倒的に多く、バラの根以外に幼虫のエサとなるものが豊富にあるため、根への食害は極めて軽微だと判断している。問題となるのは鉢植えに産卵された場合である。鉢と言う限られた空間の中においては、根も格好のターゲットとなり、気がついたときには根を食い荒らされて枯れたという話が後を絶たない。

2009年の我が家においては20鉢中1鉢に産卵されたようで15匹程度の幼虫を確認できた。幸いなことに、根が食い荒らされた様子はなかった。

これは実際の写真。グレイスの鉢に入り込んでいたコガネムシの幼虫。

●防除に対する考え方
成虫の飛来や産卵を防ぐことは不可能であり、花への食害も限定的であるため、成虫は無視する。成虫を防げないということは、幼虫が庭にはいりこむのを防ぐことも不可能ということであり、幼虫に関しても無視するのが一番楽である。
唯一、鉢植えだけは防除が必要と考えている。しかし、どのように防除するかは試行錯誤中である。防虫ネットは、ネットを設置していなかった鉢に産卵されて、ネットを設置した鉢には1匹も居なかったことから、効果的な対策といえる。しかし、見た目が悪いのと、施肥や雑草等のメンテナンスが面倒になるのが難点である。
産卵された鉢についても実際の被害は意外に軽微であったことから、産卵されるのを防ぐよりも幼虫を確実に見つけ出すのが楽な方法だと考えている。つまり、鉢バラは植えっぱなしにしないで、シーズンオフに植え替えを必ず行い、その際に幼虫の有無を確認するというわけだ。またスリット鉢を使うなどして、幼虫に負けない勢いのある根を作ることも立派な対策だと考えている。
なお、専門書を見ると対策として「見つけ次第、補殺!」などと書かれているが、近所の畑から無数に飛んでくるコガネムシを少々補殺しようとしたところで無駄な努力と考える。またボクは生理的に幼虫を直接的に補殺できないので、砂利のエリアとかに逃がすことにしている。後はそいつの運次第。移動能力が意外にも高く、しばらくするといなくなっている。