2015年の
レンズ使用頻度を振り返ってみる

年明けは去年を振り返る絶好の機会なので、今回はLightroom(以下LR)の集計機能を用いて2015年における各レンズ毎の撮影枚数を検証してみたいと思う。

その前にまず今回行った集計の目的だが、せっかく苦労して手に入れたレンズはまんべんなく使いたいと思っている。あるレンズだけを突出して使っていて、あるレンズは全然使っていないとしたら、勿体ないだろう。
またボクの場合は「被写体に合わせてレンズを選ぶ」のではなく、「レンズに合わせて被写体や撮り方を変える」と言う、普通とは逆の感覚でその日使うレンズを選んでいる。つまり、「今日は105mmF2.8Gを使いたい気分なので、今日一日は105mmF2.8Gだけで押し切る。」という感じでレンズを使う事がとても多いのだ。

これにより何が起こるかというと、例え同じような日常の風景でも意識せずともいつの間にか多様なレンズで様々な表現を試みる事につながっているのだ。同じ被写体でも2414Gで撮れる一枚と、Micro105mmF2.8Gで撮れる一枚は全然違うということだ。しかし、無意識に好みのレンズを使っていると突出して使ったレンズとそうでないレンズというバラツキが出てきてしまうので、2015年の撮影データを振り返って、次からは個々のレンズの使用頻度をなるべく標準化させようと努めることが出来るようになるのだ。また、あまりにも使用頻度の少ないレンズについては、具体的なデータとして見える化することによって、思い切って処分候補への動機付けとすることもできるだろう。

そして以下のグラフが2015年に撮影した主要7本のレンズ毎のデータである。総枚数は6,528枚となった。6,500枚とは一見して少ないように思われるかもしれないが、ここに挙げているようにかなり厳しい選別基準を自らに設けており、選別後に残る枚数は体感20%程度でしかないため、実際はこの5倍程度はシャッターを切っている事になる。

2015年 撮影実績


1位 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
1,728枚
機種 D4 2015年で最も撮影枚数が多かったのは「70-200mmF2.8G VRII」となった。

コイツの使用頻度(持ち出し頻度)としてはその他のF1.4シリーズよりも確実に少ないのだが、このレンズの使用用途から言ってもやはりスポーツ・動きものが主たる用途となるため、一度持ち出すと連写を多用し、撮影枚数が多くなることから結果的に年間総撮影枚数としては最も多くなった。

ボクのシステムでは永らく中望遠域のレンズは空席となっていたが、70-200mmF2.8Gを購入した途端に本レンズでの撮影枚数が1位となったことから、コイツの導入は正解だったと言えるだろう。

70-200mmF2.8Gはニコン鉄板の中望遠レンズ。中望遠域でお悩みになられているのであれば本レンズを選択しておけばまず間違いなく、お勧めの一本だ。
レンズ AF-S NIKKOR
70-200mm f/2.8G ED VR II
露出モード 絞り優先オート
絞り F6.3
露光時間 1/2500s
ISO感度 ISO3600 (自動制御 1/2500s)
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 180mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
VR ON
三脚 手持ち


2位 AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
1,657枚
機種 D4 2番目に撮影枚数が多かったのは、その他F1.4Gシリーズにダブルスコアを付ける大差で「3514G」となった。

3514Gはその他のF1.4Gシリーズと比して、大人しいとか目立たないなどと評されているので、この結果を見て意外と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、ボクにとっては最も持ち出し頻度の高いレンズなのだ。

このレンズは夜景を撮らせたら5814Gと肩を並べるほどの性能を有しているが、ボクは毎日夜景を撮っている訳ではないので、それだけでは3514Gの撮影枚数が多い事の説明にはならない。
3514Gの撮影枚数が多いのは、F1.4Gシリーズの中で「もっとも汎用性が高く、とにかく何でも撮れるから」に他ならない。特に、良いなと思った被写体に好きなだけ寄って撮れるという扱いやすさは35mm単焦点レンズの特権であり、しかも3514Gのボケ味・自然な描写・質感描写力は流石NikkkorF1.4Gだと唸らされるものだ。ボクにとってコイツを導入した事は大正解だったが、2015年はちょっとコイツに頼りすぎたかもしれない

3514GはF1.4Gシリーズの中では最も扱いやすく、その描写性能も折り紙つきなので、興味のある方は3514Gを手に取って頂ければと思う。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO800 (自動制御 やや高速)
露出補正 -0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


3位 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
867枚
機種 D4 3位はニコンが放った新型標準レンズ「5814G」で、867枚となった。

3514Gと同じくぶっちぎりの夜景性能を有するが、夜景だけで使っているわけではなく、5814Gのメインの被写体はその他のF1.4Gシリーズと同様に何気ない日常だ。

何気ない日常でも5814Gで撮れば一味違うものになるからもう手放せない。F1.4Gシリーズの中で最も軽いのも扱いやすさに直結しており、その取り回しの良さに好感が持てるレンズだ。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2
露光時間 1/640s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


4位 AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
769枚
機種 D4 4位は5814Gと僅差で「2414G」の769枚。

24mmという、ボクにとっては最も扱いにくい焦点距離を持つレンズだが、とにかく24mmにしてF1.4というド級の明るさからくるボケ味はマジ反則技。別コラムにて詳述する予定だが、2414Gでは絞り開放でこそガンガン使いたくなる希有のレンズだ。

また、上記夜景カットでは絞りF3.5にもかかわらず、既にこの鬼描写。もーコイツはやばい!やばすぎる。

このように、24mmという焦点距離では、全ての特性においてコイツの右に出るレンズはなく、F1.4Gシリーズの中で比べても最もぶっ飛んでいるレンズと言えるだろう。
レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.5
露光時間 1.6s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 24mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ


5位 AiAF Nikkor 85mm f/1.4D
467枚
機種 D4 5位は勝負レンズの「8514D」で467枚だった。

用途は完全無欠にポートレートの一点のみであり、持ち出し頻度・撮影枚数ともにその他のレンズよりも少なくなる。しかしながら、ポートレートに特化しているだけあって、ことポートレート用途に限ってはその性能・魅力は頭抜けており、ボクの中では絶対に外すことの出来ない一本である。子供や女性を撮らせたら最強

今ではカタログ落ちとなってしまい中古でしか手に入らなくなってしまったが、興味のある方は手に入れて頂き、その魅力に触れてみてはいかがだろうか。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.5
露光時間 1/400s
ISO感度 ISO250
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


6位 AiAF-I Nikkor ED 300mm f/2.8D IF
373枚
機種 D4 6位はサンニッパとなるが、選別後に残った枚数は373枚。

サンニッパだけあってテレコン耐性も高く、2倍のテレコンを装着すると600mmF5.6と出来るのも魅力だ。

しかしながらコイツの出番は年に3回しかなく、具体的には運動会・MOTO GP・F1だけだ。余りにも使用頻度が少ないので、来たるD5の資金源としてしまうか目下検討中だ。
レンズ AiAF-I Nikkor ED 300mm f/2.8D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F7.1
露光時間 1/500s
ISO感度 ISO250
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 600mm (テレコン使用)
AFモード AF-C ダイナミック51点
三脚 三脚


7位 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
368枚
機種 D4 7位は7月に買ったばかりの「Micro 105mmF2.8G」

手に入れて半年未満でも358枚も撮影されていることから、ボクの期待の高さがうかがえる。実際に使ってみるとやはり70-200mmF2.8Gの105mmと、Micro 105mmF2.8Gは全然違うものである。

もし将来的に日本に帰ることになったら、もう一つの趣味であるバラの撮影用途で猛烈に活躍すると思われる。
レンズ AF-S VR Micro-Nikkor
105mm f/2.8G IF-ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F16
露光時間 1/125s
ISO感度 ISO560
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 105mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
VR ON
三脚 手持ち


8位 AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
299枚
機種 D4 そして撮影枚数が最も少なかったのが大三元超広角レンズ「14-24mmF2.8G」だ。

このレンズはほぼ風景・夜景・建築物にしか使っておらず、日常やポートレートで使うには広角すぎる上に大目玉の取り扱いに気を使うため、撮影枚数としては少なめとなっている。

また2414Gの導入とともにその使用頻度が確実に減ってしまったが、特に建築物撮影では14mm〜の超広角として、唯一無二の絶対的な威力を発揮するレンズであり、やはり外せないものだ。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 13s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 16mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ


以上を総括すると、「2414G」と「5814G」についてはほぼ理想的な利用頻度で落ち着いているが、「14-24mmF2.8G」については利用頻度が少なくなっていることが分かった。このレンズの特性もまた素晴らしいものがあるため、「これは建築物・夜景用途!」と決めつけるのではなく、子供撮影にも持ち出さなくてはと反省する事が出来た。超広角で撮る子供もまた違った表情になるだろう。

また、「70-200mmF2.8G」についてはそのレンズ特性から連写が多用され、必然的に撮影枚数が多くなるのは納得できるが、「3514G」についてはその便利さから「3514Gに頼り過ぎ」なことが明らかになった。この使用頻度を、「14-24mmF2.8G」「2414G」「5814G」「8514D」に振り向けるように意識しておかないと、将来的に見返した時に「なんか、35mm多くね?」という話になってしまうだろう。

以上を踏まえると、今週末にボクが持ち出さなければならないレンズは何はともあれ「14-24mmF2.8G」だろう。高かったんだし、こいつにはもっともっと活躍してもらわなければ。


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