2014年度 ロードマップ

写真をやっていれば当たり前の事だが、個人の表現手法や撮影テーマによって必要とする焦点距離が異なる。ある人は鳥・飛行機・F1を撮影テーマとして超望遠500〜800mm域が主な焦点距離になるかもしれないし、ある人は星空・建築物・洞窟を撮影テーマとして14mm〜24mm程度の超広角で撮影しているかもしれない。またある人はポートレートに命をかけて58〜135mmの焦点距離を多用しているかもしれない。この多様性こそが写真の面白さであり、醍醐味になるわけだが、ボクの場合は、主な撮影テーマはポートレート・夜景・風景になるので、必要とされる焦点距離は14〜85mmとなる。静物マクロや、F1撮影など一部の例外はあるが、撮影枚数としては14〜85mmが実に99%を占めている。

そして14〜85mmは、実に多種多様で魅力的なレンズがラインナップされている焦点距離でもある。世間一般的な感覚で言えば、大三元レンズ「24-70mmf/2.8G」は必要にして十分なハイスペックレンズであり、この1本で殆どのシチュエーションを賄(まかな)えると思われるかもしれない。しかし、写真表現に拘 (こだわ)れば拘 (こだわ)るほど、「24-70mmf/2.8G」では飽き足らず、もっと明るく、もっと多彩な表現が可能で、一芸に秀でた「単焦点レンズ」に目が向かうと言うものだ。だから写真は面白いし、泥沼化するんだ。

例えば「24-70mmf/2.8G」と比して圧倒的に表現の幅を持つレンズとしては、ニコンから放たれた最新型レンズ「58mmf/1.4G」がその最たる一例であろう。言うまでも無く「58mmf/1.4G」では24mmの写真は撮れないのだが、「24-70mmf/2.8G」を持ってしても出来ない表現の壁を、「58mmf/1.4G」は軽くブチ破ってしまう。開放F値がf/1.4というド級の明るさもさることながら、夜景描写やボケの「質」、中遠景での切れ味にとことんこだわり抜いた専用設計という事も大きい。「58mmf/1.4G」に限らず、「こいつを使うと、写真が変わる。」本気でそう思わせてくれる魅力が単焦点レンズにはあるのだ。ボクが「14-24mmf/2.8G」を除くすべてのレンズを単焦点で構成している理由は、それぞれの単焦点レンズが持つ表現力の高さゆえである。

ところで、ボクがフィルム撮影時代に集めたDタイプ単焦点レンズは、発売から20年程度経つものがザラにある。F6、D3、そしてD4へボディがバージョンアップされて行くにつれて、時間耐久性が強かったDタイプレンズも流石に旧さを感じてきた。否、これらレンズは単焦点がゆえに完成度が高く、普通に撮っている分には全く問題ないレベルであり、だからこそまだカタログ落ちしていない。しかし、撮影条件が厳しくなればなるほど最新レンズとの差が如実に表れてくる。そしてボク自身、ギリギリの撮影条件で勝負する事が多くなってきた。よって2013年度からボディの進化に合わせてGタイプレンズへの切り替えを強力に推し進めている最中であり、今は年度末と言う事で、ボクが考えている2014年度のロードマップを焦点距離ごとにご紹介させて頂きたい。

2014年のプラン・ロードマップ

タイプ 焦点距離 現在使用中のレンズ 開放F値 検討中のレンズ コメント
超広角レンズ 14-24mm AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED f/2.8 予定無し。満足。 20mmを切るような超広角レンズとして、これ以上のものは存在しないので変更の必要性は感じない。
広角レンズ 24mm AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED f/1.4 予定無し。満足。 Nクリ24,35,58,85mmf/1.4Gシリーズ4本柱のうちで最高額の一本。「14-24mmf/2.8G」では成し得る事の出来ない圧倒的なボケ味を求めて購入した。24mm単焦点レンズとしてこれ以上のものはないので、改めて別の24mmを検討する必要性は全く感じない。
28mm AiAF Nikkor 28mm f/2.8D f/2.8 予定無し。 候補レンズとして「28mmf/1.8G」があるが、28mmの優先順位は低い。
35mm AiAF Nikkor 35mm f/2D f/2 2014年度購入予定 -No.1-
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
現在の筆頭候補レンズはNクリ24,35,58,85mmf/1.4Gシリーズ4本柱のうちの1本を占める「35mmf/1.4G」だ。最近発売されたばかりの弟分「35mm1.8G ED」は、「58mmf/1.4G」同様サジタルコマフレアを抑えた設計とされていたので多大なる期待を寄せていたのだが、各種作例を確認し、「35mmf/1.4G」を実際に試写したうえで「35mmf/1.4G」を購入することに決定している。問題はそのタイミングだが、「近い将来」だ。
標準レンズ 50mm AiAF Nikkor 50mm f/1.4D f/1.4 2014年度購入予定 -No.2-
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
所有している「50mmf/1.4D」は秀逸なレンズとは言い難いが、ボクのファーストレンズ。「85mmf/1.4D」と同様に思い入れのあるレンズだ。しかし、「24mmf/1.4G」「35mmf/1.4G」「58mmf/1.4G」と揃えたらコレクションと言う意味合いで、価格的に手に入りやすい「50mmf/1.4G」が検討候補に挙がるのは、ある意味自然な成り行きだ。「50mmf/1.4D」と違って、「50mmf/1.4G」は円形絞りを持つことも大きな動機である。「35mmf/1.4G」を手に入れたのち、「50mmf/1.4G」も入手するだろう。なお、評判の「50mmf/1.8G」だが初めてのレンズが50mmf/1.4であった関係上、やはり50mmは開放f/1.4であって欲しく、検討候補に挙がっていない。
58mm AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G f/1.4 予定無し。満足。 Nクリ24,35,58,85mmf/1.4Gシリーズ4本柱のうちで、最新のレンズでありメインレンズ。この超絶・絶品レンズから変更する必要は全くない。これに代わることのできるレンズなど、ボクの中では存在しないのだから。
中望遠レンズ 85mm AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF f/1.4 予定無し。満足。 「58mmf/1.4G」登場まで長らく一人横綱の地位を保っていたメインレンズが「85mmf/1.4D」である。そのボケ味たるや絶品で、ポートレート用途に限って言うと「58mmf/1.4G」を上回る性能を持つ銘玉。Nクリ24,35,58,85mmf/1.4Gシリーズ4本柱のうち3本を揃えた暁には最後に「85mmf/1.4G」を導入してNクリ24,35,58,85mmf/1.4Gシリーズをコンプリートするという流れは自然であるが、絶品ボケを持つ「85mmf/1.4D」があるにもかかわらず、追加で15万円を投じて「85mmf/1.4G」に変更する必要性は今のところ感じていない。
105mm AiAF Micro Nikkor105mm f/2.8D f/2.8 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
所有するDタイプマクロは流石に旧さを隠し得ないもので、ボケ味もイマイチ。しかし、元々マクロの撮影頻度が低く、他に優先度の高いレンズが有るのでなかなかマクロの更新までは予算が回らない。候補となるレンズは使い慣れている105mmだが、60mmマクロを試写した結果、そのポテンシャルの高さを十分に感じとる事が出来たので、60mmマクロになる可能性が高い。いずれにせよ、旧いがまだ使えるマクロが有る中で、使用頻度の低いマクロを購入するのは、まだまだ先の話である。日本に本帰国したらバラ撮影用に導入する公算が大きい。
望遠レンズ 300mm AiAF-I Nikkor ED 300mm f/2.8D IF f/2.8 予定無し。 使用頻度が年に数回程度。望遠が本格的に必要になる撮影テーマにのめり込まないかぎり、このサンニッパで十分である。
超望遠レンズ 600mm AF-S TELECONVERTER TC-20E II --- 予定無し。 使用頻度が年に数回程度。望遠が本格的に必要になる撮影テーマにのめり込まないかぎり、このテレコンバーターで十分である


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