AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF

一眼の世界に足を踏み入れた当時、「AiAF Nikkor 50mm f/1.4D IF」を上回る世界を求めて購入したのが、このレンズ「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」である。ボクが初めて手にした高級レンズがこの8514Dであり、現有レンズの中で最長保有レンズとなっているが、今後もコイツを手放すつもりは一切ない。銘玉とされるレンズには滅多に出会えるものではないが、このレンズは間違いなく銘玉だと断言できるからだ。

勿論、本レンズの主たる使用目的は人物撮影、「ポートレート」だ。この一点のみに絞って言うとこのレンズの右に出るものはそうそう見当たらない。まずもって85mmという焦点距離。誰がいつ、この85mmという絶妙な「間」を考え付いたのか知らないが、被写体(我が子)との距離感、「間」が絶妙すぎる。これがDXフォーマットになると完全に望遠レンズとなってしまうので、やはりこのレンズはFXフォーマットで使いたい。

通常のレンズは中心部が最も優れた描写をするものであるが、このレンズは人物撮影時において丁度、「瞳の位置」において非常にシャープな写りをする設計になっている。瞳の位置でのシャープさだけを比べると、あの高解像度番長「70-200mmF2.8G VRII」に匹敵するものがある。
言わずもがなピント面から前後にかけるボケが非常に美しいレンズで、きっちりと解像した瞳から耳・肩・後ろ髪・背景と自然にとろけるようにボケてゆくそのボケ味は「8514D」の特筆すべき特徴である。また背景に木の葉などを配置すると美しい光点ボケを生み出すことも可能であり、これらを総合するとこの世で最も美しいボケ味を持つレンズとして確固たる地位を築いている。
また、半逆光下で撮影すると輪郭と背景の境界に薄い光の膜を作り出し、それが時に「神写り」することがある。長期間にわたってこのレンズを使い続けているが、いまだにこの「神写り」する条件を特定できていないのが口惜しい。全てがドンピシャにハマった時、撮った本人が狂喜乱舞するほどの絶品描写するレンズが「8514D」なのだ。

なお、レンズ自体も高級感にあふれ、その造りには妥協が無く、美しい梨地塗装は所有欲を十分に満足させてくれる。ある意味、このレンズで撮るという事は多くのカメラマンにとって憧れでもあり、3人娘がいるボクには絶対に必要な一本だ。

なお、非常に残念なことだが8514Dはすでにディスコンとなっており、中古での購入が基本となる。また、本レンズのネガティブ意見として「逆光耐性」というものがあるが、2006年7月以降製造の、製造番号40万台の8514Dを入手されれば、逆光を過度に心配する必要はない。8514Dの逆光耐性の強さについてはこちらの記事を参照されたい。


機種 D3 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

絞り F3.2

「D3」で撮る事の出来た最上のカットは、「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」によってもたらされた。その他一般的な普及レンズを使ってこれを撮ろうたってそれは絶対無理ってものだ。

全てがドンピシャにハマると「神写り」するレンズだ。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.2
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち


機種 D4 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

絞り F3.5

殆どのDタイプをGタイプレンズに置き換えた中、絶対にGには置き換えないのが「8514D」こと「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」だ。8514Dはボクが絶対的に信頼している銘玉

真横から、瞳の水晶体にピントを合わせた。

8514Dは逆光に弱いなどと揶揄されているが、それは本当だろうか?作例は半逆光条件下での撮影だが、光線状態によってこのように神秘的な描写をする。ピントを合わせた瞳、ピント面からの前後ボケ、肌と光の境界線で光り輝く産毛、半逆光が生み出す独特の「味」

この描写を見れば、何故ボクが8514Dにこれほどまで惚れ込んでいるか、分かって頂けると思う。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.5
露光時間 1/400s
ISO感度 ISO320 (自動制御やや高速)
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-S シングルエリアフォーカス
VR ON
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

絞り F3.2

ボクの中では8514DはF3.2〜F4程度で撮影することが多い。この作例では王道のポートレート構図で、2段と1/3絞りこむ事によって、瞳の位置がキリリと引き締まり、髪の毛も繊細に写し込みつつ、かつ全体的に柔らかな描写を狙っている。

ボクの中では8514Dで子供や女性を撮らせたら右に出るレンズはそうそうない
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.2
露光時間 1/200s
ISO感度 ISO100 (自動制御やや高速)
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
VR なし
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D4 「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」

絞り F2.8

今しかないその瞬間を、銘玉「8514D」で切り撮った。

ボクにとって他に代替の利かない唯一無二の絶対的レンズだ。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.8
露光時間 1/320s
ISO感度 ISO100
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち


機種 D3 逆光条件下

8514Dについての評価を調査しようとすると出てくるのが、「8514Dは逆光に弱い。」というネガティブ意見。

ボクはそのような印象を持った事は一度もなかったので、なぜこのような意見が出てくるのか長年の謎だったが、どうやら製造番号20万台の8514Dは逆光に弱く、製造番号30万台・40万台の8514Dは逆光には弱くないという事が分かってきた。ボクの8514Dは仕様変更があったと思われる2006年7月直後、2006年11月に購入した玉だ。製造番号は40万台の「405693」。

頭上から思いっきり太陽が照りつける条件下で撮影したカットで、ゴーストは発生していない。このレベルがダメだと言うなら、他のレンズだってダメだろう。他の逆光に関する情報はこちらを参照頂きたい。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.2
露光時間 1/400s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード スポット測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち


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