AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

先稿にて現在最も気になるレンズとして「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」を挙げさせて頂いたが、このレンズはかなり変わり種である。まずボク達の財布を直撃するその値段設定が凄い事になっている。ボクの旧態依然の発想としては「より値段の高いレンズは、より重いもの」と考える節があるのだが、このレンズは軽い。試しにニコンのホームページから高級レンズとされているレンズのメーカー希望小売価格と重量の関係を調べてみたところ、何とニコンの光学技術の粋を集めた200万円オーバーの究極レンズ「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」の462円/グラムを上回り、唯一500円/グラムオーバーを達成したレンズである事がわかった。「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」518円/グラムx385グラム=199,500円である。我ながら馬鹿らしい考え方であるが兎に角、数多にあるニコンのレンズラインナップの中で1番グラム単価が高いという事はすごい事だ。
どうでもよい事だが、「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」の205円/gのお買い得感は、それはそれで目をひくものがあるのだが、これは完全に量産効果だと思う。

モデル名称 希望小売価格 重量 グラム単価
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED 285,600円 1,000g 286円/g
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED 273,000円 900g 303円/g
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II 315,000円 1,540g 205円/g
AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II 1,050,000円 3,360g 313円/g
Ai AF Nikkor 14mm f/2.8D ED 247,800円 670g 370円/g
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED 285,600円 620g 461円/g
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G 241,500円 600g 403円/g
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 199,500円 385g 518円/g
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G 225,750円 595g 379円/g
AF-S NIKKOR 200mm f/2G ED VR II 861,000円 2,930g 294円/g
AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR 1,386,000円 4,620g 300円/g
AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR 2,121,000円 4,590g 462円/g

そんな「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」が単なる駄レンズであるはずがなく、突然であるがシンガポールにて手に入れてしまった。購入動機としては、以下のような事柄が挙げられる。「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」ではテーブルを挟むような距離では焦点距離が長すぎて椅子を引かないと構図が作れないからもう少し焦点距離が短いレンズが欲しいと思っていたことが一番。
そして、保有している、テーブルを挟んでちょうどよい焦点距離を持つ「AiAF Nikkor 50mm f/1.4D」では光点ボケがカクカクになるのでポートレートには使えないこと。
新型の「AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G」は円形絞りを持つものの、ありきたりすぎて盛り上がりに欠ける事。
夜景をよく撮る事。将来的には星も撮ってみたい事・・・。などなどであるが、一言で済ませるならば自己満足である。

ここが「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」を購入した「FUNAN DEGITA LIFE MALL」。マーライオンからそんなに遠くない。

以前、「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」もここで購入したのだが、お宝レンズ発見率が高いデジタルモールである。しかし、流石に「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」だけはあまりにもレアすぎて、探し当てるのに苦労した。10店舗以上回ったが全滅で、最後の2店舗目にしてやっと見つける事が出来たのだ。


これが「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」の外観。

第一印象は「軽っ!?」だった。
「このような高級レンズがこんなに軽くってよいのでしょうか?」と、まさに拍子抜けするほどの軽さである。どう考えても「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」ほどの材料費はかかっていないので、ほとんど開発費用および少量生産であることが伺える。
云うまでもなく、「Made in Japan」だ。

前玉が相当奥に引っ込んでおり、フードを装着していれば前玉をぶつけるリスクはかなり少ない。そういった意味でも「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」とは対極に位置するレンズだ。
最近の高級レンズには「ナノクリスタルコート」が施されているのはもはや定番と言ってもいいだろう。

金環の適用基準がよく分からないのだが、これは金環が施されているレンズになる。
D4とのマッチングは非常に良いのは当たり前で、一桁機にはF1.4のレンズが特によく似合う。

今までは「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」や「AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF」のように「重いレンズこそレンズの王様」という認識があったのだが、試写のために約4時間持ち歩いた結果、「軽さは軽さでそれもまた善」という事に気付かされた。

軽いのは助かる。

軽くても高いというのが、今後のニコンの高級レンズの常識になるのかもしれない。
フードを装着した状態。
フードを逆装着した状態。

機種 D4 ボクの中で新しく手に入れたレンズの試写会場と化しているシンガポールの「マリーナベイサンズ」にて早速「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」の試写してみた。広角レンズが無くても、工夫次第で100万ドルの夜景を写し撮れる。慣れない58mmでも一発でこの絵を叩きだせるのは、もはや何度も通っていて最も慣れ親しんでいる風景だからだ。個人的にはニコンのホームページの作例よりも良いと思うのだが、完全に自画自賛である。

ちなみに三脚禁止だが、それは小型〜大型三脚をどっかりと地面に据えて撮影することが禁止されている訳であり、手のひらに乗るような、ペットボトルサイズのポータブル三脚を手すり台の上に載せて撮影するのはOKだ。
ちなみに、ボクがこの三脚を購入したのはこのマリーナベイサンズでの使用を想定したからである。この結果、今まで手撮りしていたのと比べて、作業性・安定性・快適性が段違いになった。

いずれにせよ、ケチのつけようがないこの描写!!
やっぱりこれは鬼レンズだった!
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
絞り F4
露光時間 2s
ISO感度 ISO200
露出補正 +1.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード ライブビュー マニュアル撮影
ピクチャーコントロール 風景
三脚 ポータブル三脚。ミラーアップ。レリーズケーブル。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G試写@シンガポール-1-


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