AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
試写

先稿からお伝えしているレンズ試写記第7弾は、「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」こと「2818G」である。ボクはDタイプのレンズが好きで、「AiAF Nikkor 28mm f/2.8D」を所有しているが、この2828Dに替わるデジタル時代対応の現代版レンズがこの2818Gと言ってもいいだろう。

2828Dと比して2818Gは開放F値がF1.8と1段以上明るく、必要にして十分な開放F値を持つレンズだ。もしこれがF1.4になると20万〜コースのレンズになってしまうが、F1.4からたったの2/3段暗くするだけで一気に価格を1/2に抑えるなど、お買い得感が非常に高いレンズとなっている。最近のニコンは戦略的にこのf/1.8Gシリーズを拡充させていることは明らかで、現在は以下の4兄弟が展開されている。

AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

これらf/1.8Gシリーズに惚れ込み、全てコンプリートする熱狂的なファンを会得しているが、その一番の理由はその実力と価格が絶妙にバランスが取れているシリーズだからであろう。これらf/1.8Gシリーズは、希望小売価格ベースで全部揃えても25万円と、「AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED」一本分の値段にも満たない良心的な価格設定である。また別の見方をすると、f/1.8Gシリーズは焦点域が良く似ている「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」1本とほぼ同じ価格設定なのだ。この設定は心憎くく、「f/1.8Gシリーズ4本セット」か、「大三元24-70mm1本」のどちらか選びなさい。と言われたらば、ボクだったら間違いなく「f/1.8Gシリーズ4本セット」と即答するだろう。F2.8では到底成し得ない圧倒的なボケを引っ下げ、それでいて価格が抑えられているのが、f/1.8Gシリーズの魅力だ。

ちなみにf/1.4Gシリーズを全てコンプリートすると希望小売価格は100万円を超えてくるので、世間一般的な感覚からいえばこれは狂気の沙汰なのかもしれない。ただ、2818Gはf/1.8Gシリーズの中で唯一希望小売価格が9万円を超えているレンズでもあり、歴(れっき)とした高級レンズだ。

ボクが考える2818Gの魅力は、何といっても開放F値1.8には価値があり、その実力も折り紙つきなのは容易に想像がつく。「ナノクリスタルコート」に強いこだわりを持つ方がいらっしゃるが、2818Gはf/1.8Gシリーズの中で唯一「ナノクリスタルコート」が施されているレンズなので、これに価値を見出す事もあるだろう。


機種 D4 「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」

絞り開放 F1.8。

もう、全く問題なし。てか、開放でこのシャープさとか、ボクの想像をはるか上を行った実力だ。ボケも美しく、この作例に限って言えば画角以外、2414Gの絞りF1.8の作例と区別がつかない。

いやはや、その実力、参りました。
レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
露出モード 絞り優先オート
絞り F1.8
露光時間 1/125s
ISO感度 ISO400
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 28mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」

1/3段絞ったF2。

「うぉっ!?」
「えー・・・、何これ?こんなに凄いの?」と、素直に思った。

f/1.4はニコンのブランド力を高める看板レンズの役割を果たしているが、「実用上これでも十分じゃないか?」と思わせる十分な実力と説得力を持っている。

これは、想像以上だ。
レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2
露光時間 1/60s
ISO感度 ISO450
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 28mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」

2/3段絞ったF2.2

非常に残念なことであるが、ボクが所有する2828Dのはるか上を行く。あれもあれで良いと云えば良いのだが、2818Gと比すると流石に分が悪すぎる。

2828Dは1万円ちょっとで入手したので、あれはあれでコストパフォーマンスに優れた一本なのだ・・・(悔し)。
レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.2
露光時間 1/60s
ISO感度 ISO560
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 28mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」

1段絞ったF2.5

ボクが所有している全てのレンズは、F1.4, F2, F2.8から始まるので、開放から1段ずつ絞るとF2, F2.8, F4, F5.6・・・と続いてくれるので扱いやすい。「コマンドダイヤルを3回回せば一段刻み。」と体に染みついているのだ。

なので、F1.8から始まるこのレンズは刻み方が変わるので、ちょっとした違和感を感じてしまう。
レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.5
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO400
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 28mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D4 「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」

1と1/3段絞ったF2.8

2414Gを始めて撮影した時も衝撃を受けたが、2818Gの描写力にも正直驚いてしまった。

このシチュエーションだけで云うと、画角の違いはとりあえず横に置いておくとして、2414Gと2818Gを比すると勿論2414Gは凄いのだが、2818Gだってかなり凄いと思った。

f/1.8Gシリーズを全てコンプリートする方の気持ちが、この一本を試写しただけで分かってしまったような気分だ。
レンズ AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
露出モード 絞り優先オート
絞り F2.8
露光時間 1/60s
ISO感度 ISO500
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 28mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」 試写へ

TOP