ポータブル三脚
Fotopro [M-5 MINI + FPH-53P]

良い写真かそうでない写真なのかを決める根本的な要素として、まずは合わせたいところにピントが合っているのか、そしてカッチリと写っているのかどうか?が挙げられる。どんなに素晴らしい被写体を撮影したとしても、それがピンボケだったりブレブレの写真だとしたらそれは良い写真とは言えないだろう。
下の作例は、ピントを右目に合わせこみ、手ブレがゼロで撮れたものだ。ボクの中ではほぼ完ぺきな一枚。
機種 D3 土管の中なので意外に暗い条件下での撮影。シャッター速度は1/80s。手ブレしないギリギリのシャッター速度だったが、自分とカメラが一体化したつもりで撮影して完全に手ブレ無し。

また、85mmf1.4のような大口径レンズを用いて至近距離からの撮影は、厳密なピント精度が要求される。ちなみにピントは右目に合わせていて、ドンピシャ。
被写体の微妙な前後動を考慮してAFモードはAF-Cのシングルエリアフォーカスを使っている。極めて厳密なピント精度が要求される条件下で、ピントを安心してカメラ任せにできるのはフラッグシップである一桁機の特権である。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
絞り F3.2
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 なし。手持ち。

ここで単純にブレといってもブレには2種類あって、被写体が動くことによって被写体がブレて写ってしまう「被写体ブレ」と、シャッターを押した瞬間にカメラが上下動してしまい全体がブレて写る「手ブレ」がある。

被写体ブレは時として写真に躍動感を与えるために非常に有効な手段であるが、手ブレ写真はハッキリ言って救いようがない。この被写体ブレを防ぐためには、一昔前(フィルム時代)は「1/焦点距離」より速いシャッター速度が手ブレしない目安とされていたが、近年のカメラのデジタル化によって大きな画面に大きく映して写真を観賞することが多くなり、手ブレ写真は如実に目立つようになっている。ボクの感覚では、手ブレが目立たないシャッター速度は「1/(焦点距離x2)」程度のシャッター速度が欲しいと感じている。つまり85mmのレンズで撮影する際は「1/80s」では手ブレが目立ち得るので、「1/160s」は欲しいところだ。

このように、いつ何時(なんどき)だって写真を撮る際にはピンボケや手ブレを無くすように心を砕く必要があるのだが、ピンボケは精度のよいカメラを使うことによって解消できるし、手ブレは「三脚」を使用することによって劇的に改善することができる。

ここでボクが愛用している三脚は「ベルボン・エルカルマーニュ630、雲台はスリック・SBH−320」であり、すでに購入から8年も経っているがまったくもって不満が出ない素晴らしい三脚である。
しかしこの三脚には難点があって、デカいので気合を入れた用途以外ではなかなか持ち出せないもので、間違ってもお散歩に使うような代物ではないのだ。

ボクの主な被写体は子供たちであるが、たとえば暗いレストラン等でテーブルの上に乗ってしまうような小さな三脚が常々欲しいと思っていたのだが、別件で買い物に行った際に「Fotopro」の三脚が目に止まり、その小ささと作りこみ精度と、ディスカウント価格に負けて思いっきり衝動買いしてしまったので如何にご紹介したい。

ブラッと立ち寄った小さなカメラショップの片隅にぶら下がっていた小型三脚。

Fotopro
M-5 MINI
FPH-53P

これはまた偉く小さい三脚だなと思って手に取ってみると、明らかに作りこみ精度が高い事が分かった。マニュアルフォーカスレンズのフォーカスリングを操作するかのような、緻密な感触が手に伝わってくる。

値段はRM399(約12,000円)だったが、店員が話しかけてきてRM300を提示された。もう一声お願いしてRM280(約8,400円)で完全衝動買い。
大きさは、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDとほぼ同じ大きさ程度でしかなく、重さは780gと軽い。
スペック的には以下であり、サイズ・大きさともに500mlのペットボトル程度だ。

重量 780g
最低高さ 13cm
最高高さ 47cm
耐加重 3kg

D4とAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED(約2kg)をこの三脚に乗っけてみた図。

カメラデカッ!

しかし、その作りは想像以上にしっかりしており、夜景もこなせるレベル。
シャキッと脚を全開に延ばしてみる。

「短ッ!?」

非常に短足だが、実はこの潔い短足に惚れてしまったのも事実。この、長さを求めない設計から、三脚本来の目的であるブレ追放の思想を感じ取ることができたからだ。

脚は数段階で横に広げることができるので、場所は取るが脚を広げるとさらに安定感が増す。
D4とAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDではレンズが前に重いが、24〜50mmまでの単焦点レンズに付け替えるてみると、さらに安定感が増す。

超小型三脚といえども元々D4がデカいので、そのなりは見る者をギョッとさせてしまうが、人に迷惑かけずにテーブルの上に乗っけて撮影できるサイズ。

これだけで撮影の幅が広がるってものである。
脚を開けば縦構図も頑張れる。

頑張ってます感があるが、それでもD4の重みに耐えている雲台。

実はこれ、結構すごい事。
雲台はボクの好きな自由タイプ。

水準器も縦横両方装備されている。
想像以上に造りがよくて、カッチリと決まる。

本三脚の主なターゲットはコンパクトカメラか軽い普及デジタル一眼だが、D4のような重たいカメラも頑張れる。

ボクの目指す写真の完成度でいえば、三脚が無いと手も足も出ないような被写体は数多くある。とても小さい三脚だが、出張やお散歩、室内、緊急用として役に立ちそうなシーンは沢山浮かんで来るんだ。

機種 D4 「Marina Bay Sands展望台」

これが実際にこのポータブル三脚を使用して撮影したもの。

百聞は一見に如かず。

この三脚の威力を分かっていただけると思う。
レンズ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
絞り F2.8
露光時間 0.62s
ISO感度 ISO200
露出補正 +1.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード ライブビュー/マニュアル
ピクチャーコントロール 風景
三脚 ポータブル三脚。レリーズケーブル。ミラーアップ。

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