Nikon D850を改めて見る


D4以来丸4年ぶりに購入したD850。
すでに散々その他のサイトやブログにて紹介されているが、折角なので改めてボクが「D850」をよく見てみたい。


正面から見たD850。
今までニコンを扱われていた方ならば、説明書はほとんど不要で扱えるようになっているボタン配置が嬉しい。

特筆すべきは、内蔵ストロボの廃止および、AF補助光の廃止だ。
D850が発表されたとき、「このカメラはただものではないな・・・。」と思わされたが、その予感をボクの中で確実なものとしてくれたのがこの内蔵ストロボの廃止及びAF補助光の廃止だ。このことを知った瞬間、「あ。遅かれ早かれ、このカメラ買うな・・・。」と直感した。まさか、その直後にD850の在庫に出会うことができるとはその時夢にも思っていなかったが、その直感はドストライクで当たることになった。


プレビューボタン
今となってはライブビューなしでの風景・夜景撮影は考えられなくなってしまった。
夜景をピント合わせする際、ボクは必ずライブビューで拡大してマニュアルフォーカスをしていた。その際、絞り開放にしてからピントを合わせると厳密にピント合わせが可能になるが、D4での作業手順は以下だった。
例えばF1.4のレンズを用いて、F5.6で撮影する際

D4の場合
(1)絞りF5.6で撮りたい。
(2)ライブビューにする。任意のポイントを拡大する。
(3)コマンドダイヤルを回し、絞りを開放にして被写界深度を浅くし、任意のポイントにピントを合わせる。
(4)コマンドダイヤルを回し、絞りをF5.6に戻して、撮影する。
(5)場所を変えたら、(3)に戻る。以下ループ。
つまり、毎回コマンドダイヤルを回していたのだ。

D850の場合
(1)絞りF5.6で撮りたい。
(2)ライブビューにする。任意のポイントを拡大する。
(3)プレビューボタンを押すと絞り開放になる。さらに暗いとISO感度が一時的に跳ね上がり、目標地点が明るくなる。
(4)撮影する。
(5)場所を変えたら、(3)に戻る。以下ループ。
つまり、ピント合わせの時に絞り開放にする際、コマンドダイヤルを回す必要がなくなった。これはかなり使える機能だ。

(ひょっとしたらD4でも同様の事がすでにできたのかもしれないが、もしそうだったらボクはそれを見落としていたことになる)


背面の配置。
丸窓、アイピースシャッター。

右上のAF-ONボタンはD4のときと同じく、AF-C時、AF-ONボタンでフォーカスロックするように機能を割り当てている。

撮影後の画像を再生し、拡大するときD4では+ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すスタイルを取っていたが、D850ではその設定ができなくなっていた。+ボタンを連打するのが面倒だと思ったが、セレクターの中央ボタンを押せば、ピントを合わせたところを勝手に拡大してくれることが分かり、再生・拡大が楽になった。

ちなみに、再生・拡大等の動作スピード(サクサク感)についてだが、当然D4は完全ストレスフリーの超サクサクだった。それに対してD850はどうなのか非常に心配していたのだが、D4を使っていたボクでも許容できるサクサク感(かなり早い)でストレスはない。それでも若干D4の方が速いが、慣れれば気にならないレベルであり、胸をなでおろしている。動きがもっさりしたカメラは使えない。

液晶はチルト液晶。一桁を使い続けたボクとしては、チルト液晶などというナンパな装備は不要と考えていたが、その考えは完全に撤回する。使ってみると超便利だ。特にテーブルをはさんだ子供写真や、犬の写真を撮るのにこれなしでは考えられない。ライブビュー時、液晶画面をタッチするとそこにピントを合わせ、自動で撮影される。さらにiボタンを押して電子先幕シャッターを選ぶと、完全無音撮影が可能になる。

テーブルフォトが多いボクにとって、チルト液晶を使って自分自身が自然な態勢で液晶画面をタッチするだけでローアングルの完全無音撮影できる機能を味わってしまうと、真面目に元に戻れなくなる




夜景撮りが好きなボクにとって絶対に必要な機能は、イルミネーションボタン。D850にイルミボタンがあることが分かり、これも購入の決め手となっている。逆に言うと、これがなかったら絶対にD850は見送っていた。それほど大事なボタンだ。

点灯するとここの部分が光る。
ダイヤルも光るので、現在ミラーアップモードになっていることも確認できる。

ただし、D4はありとあらゆるボタンが全て点灯したが、さすがにD850は全ボタン全点灯とはならなかったのが残念だ。ご覧のように、向かって右側のボタンは点灯しない。ただし、ライブビューボタンやiボタンは指で探りやすく、特にライブビューボタンの形状はその他のボタンと明らかに形状が異なっているために、操作できないということは全くない。


側面から見たD850。AFモードの切り替えボタンや、レンズ取り外しボタンは相変わらず。ここの操作で迷うことはない。

なお、ボクはレリーズケーブルの10ピンターミナル以外の各種端子は全く使っていないし、使う予定もない。


D850の右側側面。

ボディ本体がD4よりも400グラムも軽くなったうえ、握りが深くなったためにカメラが非常に軽く感じる。

個人的に、5814Gを合わせた時の重量感というかホールド感が今のところベスト。


メモリーカードはD4から使っている32ギガのXQD。およびSONY RX100M3用に買った32ギガSDを2枚挿している。しかしながら、32ギガでは全然足りなさそうということが分かったので、64GBか128GBにグレードアップする必要性を早速感じている。

ちなみにバッテリーはEN-EL15aというもので、はっきり言ってD4よりも持ちが悪い。思いのほか速いスピードでバッテリーを消費するので、後でいいやと思っていた予備のバッテリーを慌てて買い足しした


ISOボタンが一等席に割り当てられるようになった。
ISO感度をさっと変更できるようになったのは大きい。
またISO感度オートON/OFFも右手のみの操作でで変更できるのも大きい。

使用頻度が高い露出補正ボタンが若干押しにくい場所となり、まだ慣れていない。しかし、操作に迷うことは一切ないレベルだ。

ボクはほぼ絞り優先モードで撮るので、MODEボタンが左側に移動しても、実用上はほとんど影響ないだろう。ただし、結構MODEボタンを咄嗟にいじることがあるので、しばらくは慣れが必要だ。

その他表示はほとんど似たようなもので、説明書がなくとも迷うことはない。


ボクにとっては余計なものでしかない内蔵ストロボやAF補助光が廃止されたため、ぐっと精鋭感が増した。軍幹部のデザインもかっこいい。当然D4やD5の高級感には勝てないが、D850も十分な高級感を持ち合わせている。

総じて、D850はD4と比べ操作系で長足の進化を遂げている。それでいてほとんど説明書不要で扱えるのはニコン使いにとって非常にありがたいことだ。ボクにとってカメラは取りたいときにその瞬間に撮れることが重要であり、特殊な操作や飛び道具は不要。そういった意味で、D850は本当に扱いやすいカメラに仕上がっており、相棒として頼もしい存在になりそうなんだ


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