D5 発表
注目の新型AFシステム
ニコンからの回答

2016年1月6日、ニコンファンの方であれば待ちに待っていたであろう4年に1度の一大トピックス最新型の一桁機「D5」が発表された。かく言うボクも「D5」の発表を心待ちにしていた一人だが、最も注目・期待していたのは新型AFシステム搭載に伴うAFエリアの「拡大」である。先日の記事でも触れているが、ボクはD4の全ての形質に満足させて頂いているのだが、唯一の不満がAFエリアの「狭さ」だ。

一説によるとD5のAFポイント数は173点とか153点などと噂されていたため、何らかの技術的ブレイクスルーによって、ファインダー内がAFポイントで埋め尽くされるほど広範囲に広がってくれているんじゃないかってメチャクチャ期待していた。少なくとも、「これでキヤノンの1DXには追い付くだろう。」と。

そして2016年1月6日、遂にD5が発表され、ニコンイメージングにD5の詳細が掲載されたのだが、謳い文句やキャッチコピーには目もくれず、ボクが真っ先に捜したのはフォーカスポイントの配置図だった。


うーん・・・この・・・。何と言えば良いのか、率直に申し上げて、「AFエリアの拡大については期待していたものとは程遠かった」のは非常に残念な結果である。ボクはクロスセンサー99点とか、F8対応が何点とかにはあまり興味がなく、とにかくあの狭いAFエリアを何とかして欲しかったのだが、これではAFポイントが密になって点数が増えただけであり、結局のところエリアとしてはD3系、D4系とほとんど変わっていない。確かにX方向に対しては広くなってくれているが、最も広げて欲しかったY方向に対してはビタ一文も広がっていない。数値上ではD4比で130%拡大と謳ってはいるが、もともと狭いものが130%になったって、広大なエリアをカバーしてくれることを期待していたボクにとっては、D4もD5もほとんど同じにしか見えないのだ。



このAFポイントの配置では、例えD5を手にしたとしても、「瞳にピントを合わせて、フォーカスロックをして、構図をずらすという”作業”から解放されることはない」というのは、それこそ擦り切れるほどD4を使って子ども達を撮り続けているボクには容易に想像できる。

強いて言うならば、上段横1列の並びにある4ポイントには一定の価値を見出す事が出来るが、じゃあこの4ポイントに初値67万円を追っかけて突っ込むほどの価値はありますか?と問われれば、到底そこまでの価値は見いだせない。これくらいの差でしかなかったら、D4でもD5でも撮れた結果や撮影歩留りに明確な有意差は出せないだろうと思ってしまう。

昔過ぎてボクの記憶があいまいで、F6だったかD3だったか忘れたが、どこかの本に掲載されていた技術者インタビューで「AFエリアのこれ以上の拡大は可能か?」との問いに「これ以上は不可能です。」と答えていたのを覚えている。ボクの記憶が間違っていなければ、Fマウントの径が小さい事がその理由として述べられていたような気がするが、あの時のインタビューでの「これ以上は不可能」という答えには嘘偽りなかったんだと、D3、D4、D5と広がってこないAFエリアを見て妙に納得してしまった。今回のD5のAFユニットはニコン史上渾身の新型ユニットであることは間違いなく、逆に言えば「これ以上の拡大はもう無理!」というニコンからの回答なんだと判断できる。

バッテリーがD4と共用可能、XQDモデルの採用などD4ユーザーへの配慮が見られるのは、非常に歓迎したいところだが、D4からD5に乗り換える最大の動機が失われてしまった今、次の一手をどうすべきか・・・。まずはD5は様子見とし、次に期待している自然な肌色再現性に注目してみたいと思っているんだ。ニコンから明確な答えが出た今、「D6」でのAFエリア拡大も期待できない。とりあえずはあと2年D4を使い続け、D5s登場直前のD5下値狙いとするのが良いかもしれない。

D5 考察

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