D4 DXクロップと
D5のAFエリアへの期待

今更ボクなんかが説明するまでもないのだが、ニコンの一眼レフにはFXDXという2つのセンサーサイズが用意されている。ボクが写真を始めた頃はまだフィルム時代であり、しかも取り扱うレンズは今も昔も、そしてこれからも焦点距離が固定されている単焦点レンズである。よって身に染み付いた焦点距離が1.5倍になってしまうDXは選択肢になく、取り扱うボディは必然的にFX一択になるというのは極めて自然な事だと思う。

また、ボクが取り扱っているレンズは2414G、3514G、5814Gといった画像周辺4隅の描写までこだわり抜いたレンズなので、折角の画像周辺が切り捨てられてしまうDXクロップを使って撮りたいとは思わないし、実際にDXクロップを使って撮影した事は過去に一度もなかった。

しかしながら、先日観戦したMalaysian MOTO GP 2015で70-200mmF2.8G VRIIでMOTO GPマシンを撮影する際、被写体のあまりの「豆粒」ぶりに、初めて試しにDXクロップを使って撮ってみようという気になったのだ。具体的には、「70-200mmF2.8G + 2倍テレコン + DXクロップ = 換算約600mm」である。

ちなみにこれは換算600mmのノートリミング画像だ。600mmでもこんなに豆粒だから、さらにRAW現像時にトリミングしまくっている。

実際にDXクロップを使ってみて分かったDXクロップの圧倒的な優位性はファイルサイズが小さいという事だった。
32Gのメモリーカード残量残り500枚から、DXに切り替えただけで3倍増の1,500枚にハネ上がったのは、数撃って当てる流し撮りにおいてとても大きい。RAWのサイズも約18MBから約6MBに激減し、パソコンのHDD容量を無駄に食う事がないのも実用上の大きな利点だ。

これだけでもDXクロップを使う十分な理由となるのだが、現時点でニコン機の中では最も広いエリアをカバーするD4のAFポイントによって、DXクロップ時にはAFポイントがほぼ全エリアをカバーする状態となり、容易に画像端にもピントを合わせられるようになるのも有難い。
これは説明するまでもなく当たり前の事だが実際に使ってみると、改めてAFポイントは広い方が良いと言う事を痛感させられた。

逆に言うと、D4のAFエリアをもってしても、FXにおけるAFポイントは実用上不十分なエリアしかカバー出来ていないとしか言わざるを得ない。客観的に見てD4のAFエリアはFXに対して狭すぎるだろう。

例えば上図はキヤノン1DXのAFポイントとD4(s)のAFポイントの配置を比較したものだが、D4(s)と比べて1DXはピッチ一つ分は広い事が分かる。たかがピッチ一つ分というなかれ、1DXは横構図ポートレートにおいてギリギリ瞳の位置までAFポイントがカバーしてくれているが、D4(s)は瞳の位置までカバーしていない。よってD4(s)は瞳にピントを合わせた後にフォーカスロックをして構図をズラさなければならず、その分ピンずれ等のリスクが高くなるのは火を見るよりも明らかである。ボクはD4のすべての形質に満足しているのだが、このAFエリアの狭さだけは不満なのだ。

一説では来たる「D5」のAFポイントは173点に増え・さらにそのエリアが拡大されるという。という訳で、173点にするためにはどのようなAFポイントの配置になるのか、「D5」の173点希望的観測図を作ってみた。このように配置すれば丁度173点になってくれる。このAFポイントの配置だとよく使うポートレート構図で瞳の位置をAFポイントが完全にカバーしてくれるため、目が悪いボクには超絶に助かるカメラとなってくれる。これだったらD5は買いだ。




ニコンのマウント径はキヤノンのマウント径より小さいから技術的に困難・・・とかいう話はもう聞き飽きた。もし「D5」がAFエリアの拡大を見送って「D4」と同じAFエリアにとどまるのだとしたら・・・。そんなガッカリだけは無しでお願いしたいんだ。


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