Nikon D3

「D3」は記念碑的なモデルであり、歴史にその名を残す銘機になると思う。言わずもがなD3は2007年末にニコンから発表された「初」のフルサイズ機であり、世間に衝撃と賛辞をもたらした。

発売当初の価格は約58万円であり、とても手に届かぬ「高嶺の花」でただただ指をくわえて見ているしかなかった。しかしボク自身のマレーシア駐在に伴い、撮影環境が激変。マレーシアでフィルムなんて扱っているところは皆無に等しく、F6は使えない。当然デジタル一眼を使用せざるを得なかったが、当時ボクが所有していたのはD300だった。D300も素晴らしいカメラであるが、使用レンズは今も昔も単焦点オンリーなので、長年慣れ親しんだ画角が1.5倍に変わるのは許容できなかった。

結局「D3」の発売から「D3S」、「D3X」、「D4」が発表されて行くに伴って中古相場が下落。そして遂に、発売から5年後の2012年に念願のD3を入手した。入手価格は16万円という破格値だった。

早速85mmf/1.4DをD3に装着して使ってみると「一眼はやっぱこれじゃなきゃ!」と強く思ったのを今でも覚えている。「D4」ある今は各種インターフェースが使いにくかったり、縦位置セレクターが無いなどの若干の不満はあるが「カメラの基本性能」、つまりAF精度・スピード、ブレない頑強さ、そして手荒く扱っても壊れないといった、信頼性の高さはピカイチである。実際ボクのD3は外装はかなり傷んでいるが、中身は頑丈そのもの。何事もなかったかのように安定・確実に撮れる。そこから叩き出される絵は、最新機と遜色ない。

D3を使ってみると分かるがD3からは一切の手抜きが感じられず、「ニコンの本気」が伝わってくる。これは、銘機だ。


機種 D3 Malaysia Pangkor Lautにて日没時に発生するブルーモーメントをD3で切り撮った。

自分の撮った写真を半年後に見ると「ガクッ!」と肩を落とすことが大半だが、この絵は一年半経った今現在見ても、よく撮ったと思える、お気に入り写真。そんな写真は滅多にない。

今となってはオールドレンズに片足を突っ込みつつある「AiAF Nikkor35mm f/2D」だが、ボクが所有する全レンズの中で最も美しい光芒をもつ。突出した何かがあると、そのレンズには価値がある。
レンズ AiAF Nikkor35mm f/2D
露出モード 絞り優先オート
絞り F16
露光時間 30s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-S シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 三脚/ミラーアップ/レリーズケーブル

機種 D3 言わずもがな一桁機。

D4と比してバッファフルに弱いものの、その追従性能は一桁機そのものである。

D4は軽快な印象だが、D3はマシンガンを撃ちまくるような、そんな力強さがある。
レンズ AiAF-I Nikkor ED 300mm f/2.8D IF
テレコンバーター AF-S TELECONVERTER TC-20E II
露出モード 絞り優先オート
絞り F14
露光時間 1/320sec
ISO感度 ISO200
露出補正 -0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 600mm
AFモード AF-C
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 三脚使用、流し撮り

機種 D3 イタリア・ミラノ。

D3は、それを持つだけで写欲が湧いてくる。

それだってカメラに課せられた立派な機能だ。
レンズ SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM
露出モード 絞り優先オート
絞り F7.1
露光時間 1/200s
ISO感度 ISO200
露出補正 +2.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 12mm
AFモード AF-S シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 手持ち

機種 D3 数万枚と撮り続けている子供ポートレートの中で、三指に入るカットはD3からもたらされている。

シャッターを押す瞬間に、ほんの一瞬だけ見せた表情を、完璧なピント精度で切り撮った。ボクが一桁機を使う理由はここにある。

D4は現実の色を忠実に再現するが、D3は記憶色に近い色を出しやすい。色目はD4よりもコッテリ系。RAWファイルサイズも小さいので、その後の現像処理がしやすいのも特徴だ。
レンズ AiAF Nikkor 85mm f/1.4D IF
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.2
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 85mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち

機種 D3 マレーシア・ペトロナスツインタワー。

D3と同時に発表された銘レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」を用いて、日没直後にだけ現れるブルーモーメントを狙った。

2014年現在をもってしても全く遜色ない絵を叩き出し、時間耐久性が高いカメラだ。 
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F9
露光時間 10s
ISO感度 ISO200
露出補正 +2.0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 14mm
AFモード AF-S シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール ビビッド
三脚 三脚/ミラーアップ/レリーズケーブル

機種 D3 動き回る三女の右目にピントを合わせ続け、一瞬の表情を逃さず撮れるのはD3の実力があってこそ。

他のカメラでは狙う気がしないものも、D3を手にすると狙いたくなるし、実際撮れる。

それがD3。

D4ある今となってはサブ機に甘んじているが、これは銘機だ。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F4
露光時間 1/800s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 15mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
ピクチャーコントロール スタンダード
三脚 手持ち

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