HDR合成を使って
自宅からの風景を撮ってみた

ボクは日没時の風景写真を撮るのがすごく好きなのだが、(いつでも撮れるという理由で)自宅からの眺めをしっかりと撮影したことがなかったりする。しかし最近、「いち写真好きを自称していながら、撮った事がないというのはマズいのでは?」と思うようになり、自宅からの風景をちょっと真面目に撮ってみたので下記にご紹介させて頂きたい。

通常の夜景であれば眼下に多数のきらめく光源があるためブルーに染まった空と地上の明かりのバランスを取りやすいのだが、この地点はゴルフ場やホテルを眼下に望むようなシチュエーションであるため、空の明るさに対して地上が圧倒的に暗いのが今回の特徴である。

すべてが美しく光り輝くシンガポールの夜景やクアラルンプールの夜景はある意味撮影しやすいと言え、今回のようにうっそうと茂った暗闇で眼下がよく見えないシチュエーションのほうが撮影難易度が高いと言えるだろう。そんな時に役に立つのが、空に露出を合わせた一枚と、地上に露出を合わせた一枚を合成し、一枚の写真とする「HDR合成」であろう。

非常にありがたいことに、この前の大型UpdateでLightroomにもHDR合成が実装され、Lightroomの中だけで合成・現像・jpg書き出しまで一貫して行えるようになった。そしてその実力たるや、葉っぱの一枚一枚・瓦の一枚一枚をも克明に写し込んでおり、2枚の写真を張り合わせたようにはとても見えない仕上がりとなる。

HDR合成に限ったことではないが、写真がフィルムからデジタルに置き換わってからは、自分で思った通りのイメージを、いま目の前にある自分のモニター上で実現できるようになったのは非常にありがたいことだし、デジタル写真の大いなる楽しみだと思う。今やパソコン・モニター・ソフトウェアといった現像環境を整えることは、新しいカメラ・レンズを揃えるのと比肩するほど大切なもの・・・、むしろそれ以上に写真表現にインパクトを与えてくるモノとなっている。ある程度カメラ・レンズを揃えられたと思ったら、次はお手持ちのPC・モニター・ソフトウェアを見直してみる・変えてみると、写真は間違いなく変わると思うんだ。


機種 D4 何でもない自宅からの風景でも、ちゃんとやればここまで美しく表現できる

確かに使用しているボディは「D4」であったり、レンズはマジキチ「3514G」であったりするが、今回のようなシチュエーションではそれだけでは全く不十分。空が真っ白に飛んでいたり、地上が真っ暗だったりしていて、とても人様にお見せできるようなカットにはなっていない。これを人様にお見せできるようなカットにできたのは、パソコン上での後処理によるところが圧倒的に大きい。

今回は空に露出を合わせた一枚と、地上に露出を合わせた一枚を撮影し、LightroomのHDR合成を使って貼り合わせ、さらに各部を調整して、一枚の完成品として仕上げた。

画像をクリックすると大画面が表示されるようになっているので、興味がある方は画像をクリックしていただき、葉っぱの一枚瓦の一枚をもち密に観察して頂ければと思う。これが2枚重ねの写真だとは思えないだろう。よく見るとごく一部に合成痕を見つける事が出来るが、所要時間たった1・2分の処理を施しただけでここまで仕上げられるようになった現在の環境に感謝しているんだ。

もしまだ写真現像環境を整えておられない、RAW現像をされていないのであれば、それはデジタル写真表現において損をしているように感じられる。ある意味レンズを変えるよりもインパクトが大きい事もあるので、費用対効果は非常に高い。騙されたと思って現像環境を整えて頂ければ幸いである。
レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
露出モード マニュアル
絞り F5.6
露光時間 4s
ISO感度 ISO200
露出補正 HDR合成 2枚重ね
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード LVモード拡大鏡マニュアルフォーカス
三脚 三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

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