ミラノ・マルタ・フランクフルト (1)

2015年9月は久しぶりにヨーロッパを訪れることができたので、その作例をご紹介させていただきたい。旅程としては以下のようになっており、久しぶりに結構なハードスケジュールだった。

クアラルンプール発フランクフルト乗り継ぎミラノ行き
ミラノ発マルタ行き
マルタ発フランクフルト乗り継ぎクアラルンプール戻り

また、目的としては旅行ではなくてあくまで出張であるため、隙間時間を縫いながら撮れる時に撮るというスタイルに終始したが、ミラノ(4回目)、マルタ(3回目)と複数回訪れていることもあって比較的要領よく撮影をこなすことができた。なお、フランクフルトは初だったので撮影ポイントや使用すべきレンズが分からなかったために撮影枚数は少なくなっている。

今回の撮影装備は「D4」「14−24mmF2.8G」「3514G」「5814G」「小型三脚」「レリーズケーブル」「バッテリー2ヶ」「32Gメモリーカード2枚」となっている。今回のようなハードスケジュールでは重装備にすることはできないが、今回この布陣を敷いたのにはもちろん理由がある。まず第一に、ヨーロッパの素晴らしい建築物を撮影するには建築物鉄板の「14-24mmF2.8G」は絶対に外せない。ただし「14-24mmF2.8G」一本だけでは撮る写真が全て広角ばかりになってしまい面白みに欠けるため、「35mm単焦点」や「58mm単焦点」でヨーロッパの街並みを切り撮る。またそれ以上の望遠、つまり「70-200mmF2.8G VRII」については今回の日程ではデカすぎ重すぎ望遠すぎということで自宅待機としたのは当然だろう。三脚についても大型三脚は持たず、小型三脚のみとして、通常であれば三脚を使用する場所でも「D4の高感度耐性」「F1.4レンズの明るさ」に任せて手持ちで押し切った。なお、軽量化のために「2414G」も自宅待機としたのは仕方がない選択だ。

とにかく、「D4」「14−24mmF2.8G」「3514G」「5814G」「小型三脚」があれば超広角から標準域、建築物・風景・暗所・スナップなんでも行ける鉄壁の布陣なのだ。繰り返しになるが、どう見ても鉄壁。いつものように画像をクリックすると大画像が表示されるようになっているので、興味のある方は大画像も参照頂き、これらレンズを購入する動機づけとして頂ければ幸いだ。

ここを訪れて毎回思うのは、やはりミラノ大聖堂とマルタは別格。特にマルタのバレッタは素晴らし過ぎる。マルタは仕事ではなく、いつかプライベートで妻と二人で訪れたいと思っているんだ。


機種 D4 「マルタ共和国 CORINTHIA HOTEL」

CORINTHIAホテルのバルコニーから撮影したマルタの朝焼け。今回非常にラッキーだったのは、何気なしにチェックインして部屋に通されてみたら最上階のど真ん中の部屋だったことだ。周囲を見渡すとイケメン・美男美女の白人の方々が多数の中、ボクのような冴えない人物に何故このような部屋を割り当ててくれたのか謎だったが、中心・ど真ん中構図が一つのテーマとなっているボクにとっては願ったりかなったり。
日の出の時間をネットで調べると朝6時45分。その情報からブルーモーメントが始まるのは6時前後と予想した。経験上、夜明け前のブルーモーメントは日没時のブルーモーメントよりもずっと短いため、前夜のうちからカメラ・レンズ・三脚・レリーズケーブル・ミラーアップと考えられるすべての設定をしたうえで就寝することはとても大事だ。起床と同時にバルコニーに出て夜明け前のブルーモーメントを切り撮った。この後すぐに空は白くなり、夜が明けてしまった。このようなシチュエーションでは事前準備と経験がものを云う。

使用したレンズは「14-24mmF2.8G」。最高の瞬間を最高のレンズで切り撮る贅を味わう。いち写真好きにとっては至福の瞬間だろう。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F7.1
露光時間 8s
ISO感度 ISO200
露出補正 +0.7
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 14mm
AFモード LVモード 拡大鏡マニュアルフォーカス
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ


機種 D4 「イタリア ミラノ大聖堂」

圧倒的な建築物「ミラノ大聖堂」。このような建築物の魅力を余すことなく引き出せるレンズは「14-24mmF2.8G」をおいて他にないだろう。

ミラノ大聖堂は三脚の使用が禁止されているため、手持ちでの撮影となる。それでも少しでも絞りたいと思ったので、絞りは開放から2/3段絞ったF3.5。ISO感度も出来るだけ低めのISO400とした。結果的にシャッター速度は1/6sという完全手ブレ領域。それを柵越しのバンザイの姿勢でLVモードで構図を合わせ、柵にカメラを固定しながら15枚程度撮影し、最もブレていないカットを採用した。
間違ってもシャッターをケチって2,3枚撮っただけで良いのが撮れているだろうとか、後の現像処理で誤魔化そうだなんて思ってはいけない。その場で出来ることを全てやり切って撮ってこそのこのカットだ。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.5
露光時間 1/6s
ISO感度 ISO400
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 14mm
AFモード LVモード AF-S ノーマルエリアAF
三脚 手持ち


機種 D4 「マルタ共和国 街並み Spinola Bay」

Spinola Bayの近くにあるレストラン「Peppino's」。ボクは知らなかったのだが、マルタは映画のロケ地としても有数で、このレストランはブラッド・ピットなど数多くの著名人が利用されているそうだ。

このようなシチュエーションでは準広角35mm〜標準58mm程度が最も扱いやすいだろう。またスナップ全般ではゆっくりと撮影している時間がなかったので今回はプログラムオートを積極的に活用し、ピント・ブレ・露出補正・構図だけに集中して撮影した。
レンズ AF-S Nikkor 35mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F3.5
露光時間 1/80s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 35mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


機種 D4 「マルタ共和国 街並み Spinola Bay」

Spinola Bayにて5814Gを用いて切り撮った。最初のカットは棒立ちで撮影したが水ばっかりで雰囲気がイマイチだったので、二枚目のカットは低くかがんで低位置から切り撮り、背景に街並みも捉えることにした。

仮にもしこのとき標準ズームレンズを装着していたら安易に広角に頼ってしまい、棒立ちの状態で撮り続けているかもしれない。そして自宅に帰ったら広角だらけの写真になっていたかもしれない。そういった意味では否が応にも前後左右上下にカメラを構えることが要求される単焦点レンズはボクに「気付き」ってものを与え続けてくれる、必須のレンズなのだ。

滅多にない大切な瞬間だからこそ、「標準単焦点レンズ」を使いたい。そしてもしそれがニコンが放った究極の次世代標準レンズ「5814G」だったとしたら、これ以上ない至福の瞬間となるだろう。
レンズ AF-S Nikkor 58mm f/1.4G
露出モード プログラムオート
絞り F9
露光時間 1/320s
ISO感度 ISO100
露出補正 -0.3
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


機種 D4 「イタリア ミラノ」

スカラ座前の広場にて若手劇団員が登場、様々な技を披露してくれた。このとき所持していたレンズは「14-24mmF2.8G」「5814G」だったが迷わず5814Gを選択した。
レンズ AF-S Nikkor 58mm f/1.4G
露出モード 絞り優先オート
絞り F3.5
露光時間 1/400s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 58mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


機種 D4 「マルタ共和国 街並み」

マルタの建築物は「マルタ石」というものを積み上げて作ったものであり、一般的なお宅も全てマルタ石造り。おそらく国の法律で決められているのだろう。よって、飛行機窓から見ると街全体が総マルタ石造りとなっており、非常に独特な景観が目に飛び込んでくる。非常に美しい国だ。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード プログラムオート
絞り F10
露光時間 1/250s
ISO感度 ISO100
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 20mm
AFモード AF-C シングルエリアフォーカス
三脚 手持ち


機種 D4 「イタリア 中央駅」

時差ボケで夜明け前に目が覚めてしまい、夜明け前にミラノ中央駅を撮影した。イタリアは治安が悪く、薄暗い中写真を撮っていたら危ない雰囲気の人に「○×▽◇※○□!!」と絡まれたりして、危険な思いをした。間違っても女性一人で歩けるような雰囲気ではなく、このようなことは男でも避けた方が良いだろう。
レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
露出モード 絞り優先オート
絞り F5.6
露光時間 1/2s
ISO感度 ISO200
露出補正 0
測光モード マルチパターン測光
焦点距離 14mm
AFモード LVモード AF-S ノーマルエリアAF
三脚 小型三脚・レリーズケーブル・ミラーアップ

ミラノ・マルタ・フランクフルト (2)

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